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21.09.26

WE ACTION DAY 『浦和区女子サッカースキルアップスクール』実施

25日、三菱重工浦和レッズレディースはWE ACTION DAY(理念推進日)を迎え、浦和区女子サッカースキルアップスクールと活動拠点としているレッズランド周辺の清掃活動を行いました。

「サッカーのまち浦和」における女子サッカーの普及と環境改善を目的に、浦和区の女子中学生を対象とした「浦和区女子サッカースキルアップスクール」(主催:浦和区)。今回はコロナ禍とあってオンライン開催となりましたが、市内の女子中学生18名が参加し、レッズレディースからは、選手を代表して上野紗稀、南 萌華、高橋はなが出席しました。





今回のスキルアップスクールは、さいたま市浦和区の佐藤真奈子区長による「オンライン開催になりましたが、みなさんにとって有意義な学びの場となることを願っていますし、将来、みなさんの中から三菱重工浦和レッズレディースやなでしこジャパンで活躍する選手が生まれることを期待しています」という挨拶と、レッズレディースが所属するWEリーグやWE ACTION DAY(理念推進日)についてを学ぶことから始まりました。

続いては、選手たちの自己紹介へ。トップバッターは上野で「左サイドバックをしています。みんなからは『さき』と呼ばれているので『さき選手』と呼んでください」とひと言。南は「センターバックをやっています。チームメートからは『もえ』や『もえぴー』と呼ばれているので、みなさんも『もえぴー選手』と呼んでください」と話すと、高橋はなも「登録はDFですがFWもやります。チームのみんなからは『たか』や『はな』と呼ばれますが、『はなちゃん』と呼んでくれたらうれしいです」と口にしました。

さらに、中学時代の思い出を振り返り、好きだった給食メニューを問われた3人は「わかめごはん」(高橋はな)、「ころころきゅうり」(南)、「デザート」(上野)と話しながら参加者の笑顔を誘います。

そして、いよいよスキルアップスクールへ。まずは、レッズレディースのトレーニングの様子を紹介。ボール回しやゲーム形式のトレーニングのほか、華麗なパスワークを生み出すパス&コントロールの様子を実際に見ながら、3人がトレーニング内容を解説。「これは難しかった!」「サーキットトレーニングは、試合の中で必要な動きが多いので疲れている中でもボールをきちんと味方に渡すことは意識している」「止める、蹴るはしっかりと」「声をかけることを欠かさない」など、普段のトレーニングで感じていることや気をつけていることを伝えていきます。





その後のQ&Aでは「トレーニングのときにどういう声かけをしていますか?」と質問が飛びます。

「ポジティブな声をかけています。ミスをしても次、次などと声をかけていて、レッズレディースの選手は特にそういう声が多いので、試合中にもぜひ聞いてみてください!」(南)、「ときには厳しい声も必要だけど、味方を盛り上げたりするポジティブな声は大切です」(高橋はな)、「チャレンジしないことのほうがもったいないので、みんなで盛り上げていくといいと思います!」(上野)と、レッズレディースの特徴であるコミュニケーションについて3人が話すと、参加者もメモを取ったり、真剣な表情で何度もうなずく姿が。

さらに参加者から「守備をするときに気をつけていること」という問いが出ると「味方の位置を見ながら一緒にボールを奪うことや一人のときは相手との距離を意識しています」と南が話すと、上野も「距離感は大事」と口をそろえます。

高橋はなは加えて「気持ちも大事かなと思います。まずは目の前の相手や、その日の相手に勝つこと。練習でも目の前の相手に勝ちたいという思いや試合に勝ちたいと強く思っていて、気持ちで上回ることは大事にしています。どんなときも全力で熱く戦ってくれたらなと思います」と締めくくりました。

Q&Aを終えると、レッズレディースの下山薫アシスタントコーチからパス&コントロールの宿題が。水谷有希がアドバイスを話しながら実演する宿題を見ながら、参加者は熱心にやり方やポイントを見ていた様子が印象的です。しっかりと学んだあとは、レッズレディースの選手たちが今シーズンに生み出した華麗なゴールシーンをみんなで鑑賞。特に開幕戦での同点ゴールが流れたときには「みんなの良さが出た得点シーンだった」と3人が振り返ります。

そして、最後は選手たちへの質問タイム。さまざまな話題が飛び出しましたが、中でも「WEリーグになって変化したこと」という質問には3人も驚いた様子。

「プロサッカー選手になって練習時間が変わったりしましたが、プロとして試合に勝つことが本当に大事になりました。より責任あるプレーをしないといけないし、サッカーにも、もっと向き合うようになりました」と南が話すと2人も深くうなずきながら「責任感の大切さや時間の使い方」を伝えていました。

このように参加者との対話を楽しみながらのスキルアップスクールとなりましたが、お互いにいい刺激となった様子で、「次は一緒にボールを蹴りたい」と選手たち。サッカーを続ける環境が少ない中学年代の女子サッカー選手が、よりサッカーを楽しめるような「活動を、これからも続けていきたい」と決意を新たにしていました。

また、今回の参加対象となった“中学時代の夢”を、スクールを終えた選手たちに聞いてみると、3人は声をそろえて「プロサッカー選手になること」と口にします。2021年9月に日本初の女子プロサッカーリーグが開幕し、今、その夢を叶えた選手たち。

その秘訣は「本当にサッカーが好きだったので、何があっても、それを続けること」だと教えてくれました。そして「うまくいかないことばかりだけど、そういうときに助けてくれる仲間がいる。サッカーはチームスポーツですし、助け合いです!」と言葉を続けます。

レッズレディースが大事にしている固いチームワークは、そうした選手たちのおもいから生まれているもの。これからも、選手たちが輝くサッカーを通して、全国の女の子や女性、未来の女子サッカー選手たちに、好きなことを続けることの大切さや夢は叶うことの素晴らしさを届ける活動も、三菱重工浦和レッズレディースは継続していきます。

また、スクールに参加しなかった選手、チームスタッフは、レッズレディースの活動拠点であるレッズランド周辺の清掃活動を行いました。











活動拠点として使っているレッズランドは、2019年の台風19号で被災し冠水。地域をはじめ、多くのみなさんの支援によって復興を遂げた場所です。当時、レッズレディースは活動拠点を失い、練習場を転々とした日々があります。

そこで抱いたのはレッズランドの大きさや地域の人々の温かさとサッカーができることへの感謝の気持ち。そのおもいを持って、今回の清掃活動でリーダーを努めた柳澤紗希は「普段自分たちが使っている場所をきれいにすることで、感謝の気持ちを意識しました。清掃活動をしている間には、地域のみなさんと交流する場面もあり、改めてみなさんに応援されるように自分ができることをやって、プレーでも表現していきたいと思います」と話しました。

スキルアップスクールも清掃活動も、短い時間でしたが選手たちは充実したひとときを過ごし、心を新たに成長を続け、地域のみなさまとともに初代女王を一緒に目指していきます。

次戦は、10月2日(土)、アウェイのNACK5スタジアム大宮で行われる、初の“さいたまダービー”。大宮アルディージャVENTUS戦です。そして10月10日(日)、16日(土)にはホーム・浦和駒場スタジアムでの2連戦も待っています。

強く美しいレッズレディースのサッカーとチーム一丸となって勝利をつかむ選手たちの戦いを、ぜひスタジアムでご覧ください。お待ちしています!


※「WE ACTION DAY」とは、WEリーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」を体現するために、各クラブがアクションを起こす日です。
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