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25.08.08

PARTNERS in REDS LADIES vol.2 クリニカルエステ花蔵

浦和レッズ同様、三菱重工浦和レッドダイヤモンズレディースにも多くのパートナーが協賛し、その活動を支えてくださっています。

 

 

浦和レッズ、レッズレディースでは、サポートしてくださる企業様をスポンサーという言葉では表現しません。それは、サポートしてくださる企業様は、単にお金を提供いただく存在ではなく、レッズの理念に共感し、共に歩み続けてくださるパートナーだと考えているからです。

 

 

『PARTNERS in REDS LADIES』では、レッズレディースを支えるパートナー企業のみなさんの思いをご紹介します。

 

 

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クリニカルエステ花蔵 三谷愛 社長-輝く女性である選手たちを支援したい

 

 

「美しさの提供を通じて、女性を輝かせたい」

「美を提供する者に宿る、真の美しさを育てたい」

 

 

株式会社エルピスが営むクリニカルエステ花蔵のオフィシャルWebサイトには上記のような言葉が掲載されている。

 

花蔵は、外見だけではなく内面の美まで追究し、女性を支援したいという思いで活動をする埼玉県に根ざした企業だ。

 

創業は1982年。当初は呉服屋としてスタートし、1993年にエステティックへと業態を転換した。「シミ専科」として本格的に歩み始めたのは1997年のことだ。

 

創業者である三谷ヒサ子会長(三谷社長の母)自身がシミに悩んだ経験があり、様々な方法を試した末に効果的なトリートメントに出会い、その感動を同じ悩みを持つ女性たちと分かち合いたいという思いから始まった。

 

 

「私自身も幼少期からずっとアトピーで、肌の悩みをずっと抱えてきました。母がエステを始めて、そこで出会った化粧品や技術を私も10代のころから試していて、それで肌が変わった感覚がすごくあるんです」

 

 

三谷社長は2012年に代表取締役社長に就任。母から受け継いだ「肌悩みの解決」という使命に、自らの体験も重なり、より強い思いを持つようになった。

 

 

「肌トラブルというのは、女性の気持ちや性格までも変えてしまうものだと思うんです。外見的なものだけではなく、内面にも影響する。だから私にとって、会社を引き継いでいくことへの違和感はありませんでした。むしろ自分がやりたいことでした」

 

 

 

心を打たれた選手たちのはつらつさ

 

 

そんな花蔵がレッズレディースのパートナーになったのは2012年。ちょうど三谷社長が代表取締役社長に就任した年だ。

 

 

「もともと花蔵は地元に根付いて商売をさせていただくという中で、地元で活躍されている方々を応援したい気持ちがありました。特にエステサロンという女性の世界で、女性が社会で活躍することを応援していきたいという思いがすごく強かったんです」

 

 

そのころは女性が活躍するということに対して、社会的にもより柔軟になり始めたころ。母親も自分も女性経営者として、子育てなどの状況がありながらも、社会で活躍しようとする女性の気持ちに共感し、応援したいという思いがあった。

 

地元埼玉出身ということもあり、縁があって、息子が、浦和レッズが「心を育む」活動として提供しているハートフルクラブのスクールに通う。それをきっかけにして、レッズレディースとの接点が生まれた。

 

 

「女性がスポーツの世界で活躍するというのは、一般社会よりも、より厳しいものがあると思うんです。自分と向き合いながら、体力づくりからはじめて、勝負の世界で戦っていく選手たちを応援したい気持ちを持ちました」

 

 

実際に選手と出会ったのは、選手がサロンに施術を体験しに来たとき。彼女たちの「はつらつ」とした雰囲気、姿勢に心を打たれた。

 

 

「本当にサッカーが好きで、そして美容にもこんなに興味があるんだというのが正直な印象でした。私の身近で本格的にスポーツをされている方はそれまであまりいなかったので、選手がこういう感覚なんだというのを知って嬉しくなりました」

 

 

特に印象に残っているのは池田咲紀子選手や遠藤優選手(現ウェストハム)のこと。

 

 

「池田選手は当時とても肌に関する悩みを抱えられていました。サロンに通い始めていただいて、良くなったと喜んでいただいたのはとても嬉しかったですね」

 

 

遠藤優選手は、コロナ禍の約1年ほど、パートスタッフとして働いていた。当時、女子プロサッカーリーグであるWEリーグが開幕する前、まだ選手たちがアマチュアとして活動していた時期に、花蔵は選手をスタッフとして雇用して、受け入れてくださっていた時期があるのだ。

 

 

「社会情勢が不安定でコロナ禍で研修機会が制限される中でも、遠藤選手はダントツに前向きで、美容が大好きでした。若かったですが、年齢以上に落ち着いていて、お客様との関わりもとても上手だったと記憶しています。コミュニケーション能力の高さを感じました」

 

選手たちとの交流を通じて、三谷社長はスタッフたちにも良い影響があると感じていたと言う。

 

「施術を行うスタッフたちが、選手との関わりの中でとても刺激を受けるんです。アスリートの方って元気で前向きじゃないですか。そういう世界で頑張っている姿を見て、スタッフも刺激を受けていました。今も来店されると、とても楽しそうに会話しながら施術させていただいています」

 

 

 

美を追求する姿勢と、アスリートの精

エステサロンを運営する傍ら、三谷社長は自ら化粧品の開発も手がけている。その姿勢は、まさに職人のそれだ。肌が弱い自分自身をモデルとして、一つの商品を作るのに最低でも1年、時には2年以上をかけて検証を重ねる。何度も試作品を自らの肌で試し、効果を確認して、その結果に改良を加える。妥協はない。

 

 

「世の中には化粧品がありふれていて、使用者も何を選んでいいか分からない状況だと思います。CMやその商品のイメージで選ぶことも多いと思うんですね。でもそれだと本当に自分に合った化粧品を見つけられるかわからないと思うんです。だからこそ私たちは製造方法から成分まで、すべてを徹底的に研究し、お客様に自信を持って紹介できる商品を作ることを心がけています」

 

「結果が出なければ意味がないんです。お客様の肌に本当の変化をもたらさなければ、私たちの存在価値はないと思っています」

 

 

かつて自分が肌の悩みで苦しんだ経験、母親が同じ悩みを抱える女性たちの人生を変えてきた様子を見てきたこと。そうした実体験から生まれる使命感と情熱が三谷社長を動かしている。

 

その姿勢は、まるでアスリートのよう。終わりのない技術の追求、完璧を目指す執念、そして決して妥協しない心。

 

 

「マインドがどちらかというと、そっちより(アスリート的)です(笑)。社員にたまに『暑苦しい』って言われますけど(笑)。でも、この熱量がなければ、本当に良いものは作れないと思うんです。お客様の人生を変えるかもしれない商品を作っているという責任を、私たちは背負っているんですから」

 

写真提供:株式会社エルピス

 

 

 

共に栄え、共に美しく

 

 

花蔵の経営理念は「共に栄え共に美しく、物心共に自立する女性を応援する企業であり、『美』を通して社会貢献いたします」。

 

この言葉には、三谷社長の思いがこめられている。自社の経営だけでなく、エステ業界全体を良くしていきたいという思いもある。エステティックグランプリという大会で理事長を務めた経験があり、業界全体の課題に向き合う姿勢が必要だということも学んだ。

 

 

「自社のことも大事ですが、業界人として、エステ業界で生きていく人間として、業界自体の課題も人ごとではなく、自分たちの業界を自分たちで良くしていくという思いを持つようになりました」

 

 

そんな三谷社長の思いは、サッカー界のリーディングクラブを目指す浦和レッズの姿勢にも通じるものだ。浦和レッズというクラブは、リーディングクラブを目指し、サッカー界全体のことを考え、活動を行ってきている。

 

 

「レッズさんもそういう感じがしますよね。自分たちのチームだけのことじゃなくて業界全体のことを考えられているのかなというのは伝わってきています」

 

「社会全体がさまざまに難しい状況となっている中で、エステ業界も今、良いニュースばかりではありません。だからこそ、花蔵というサロンを地元でもっと信頼していただけるサロンに成長させることは、自分たちだけのことではないと思っています。一つでも多くのサロンが健全経営をして、立派なエステティシャンをたくさん輩出していくことが大事だと思います」

 

 

写真提供:株式会社エルピス

 

 

 

10年を超えるサポート、そしてこれから

 

 

花蔵がレッズレディースのパートナーになって、10年以上が経過した。決して大きな露出効果があるわけではない女子サッカーのパートナー企業を続けることは簡単ではないだろう。理由を尋ねると、三谷社長はこう答えた。

 

 

「レッズレディースのサポートをさせていただいていることで、地元に根付いた企業としての信頼をいただいていると思います。費用対効果というのはあまり考えていなくて、ただ純粋に応援したくなっているんです」

 

 

そんな花蔵は、現在15店舗を展開し、さらなる成長を目指している。

 

 

「もちろん軸は地元埼玉になります。ですが、より多くの女性をサポートしたいという思いもあり、いま、北陸にも店舗を展開し始めています。そしていずれ世界にも私たちの事業を展開し、女性の輝きの一助になりたいと考えています」

 

 

レッズレディースも浦和レッズ理念にあるように、アジアから世界への道を目指している。

 

「レッズレディースと一緒に私たちも進出したいですね。綺麗になりたいというのは国籍も超えて共通の願いですから」

 

 

レッズレディースへの思い

 

 

最後に、ファン・サポーターや選手たちへのメッセージもたずねた。

 

「レッズもレディースも、ファン・サポーターのみなさんが本当に熱量があって、私はそれがすごく好きなんです。選手をはじめとするみなさんにそういうエネルギーがあるからこそ、ファン・サポーターのみなさんもそうなっているんだろうなと感じます。この熱量が5年、10年、20年、30年、100年と続いていってほしいですね」

 

そして選手たちへの期待を次のように話した。

 

 

「私たちからすると、レッズレディースのみなさんはすごく希望なんです。女性が頑張って活躍していることが私たちもうれしい。花蔵としても女性がキラキラ輝くエステティシャンをたくさん輩出していきたいですし、エステを通じてお客様にも本当に幸せになっていただきたいと思っています。ステージは違うかもしれませんが、女性の活躍を心から応援しています。選手のみなさんの美容に関しては花蔵にお任せください。今後もサポートさせていただきます」

 

 

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インタビューの最中、三谷社長は常に笑顔を絶やさず、それでいて自身の事業や女性へのサポート、そしてレッズレディースの選手たちへの思いを、力のこもった熱量を感じさせる声音で話してくれた。

 

そのはつらつさ、ポジティブな姿はまるでレッズレディースの選手たちのようだった。

 

クリニカルエステ花蔵は株式会社エルピスが運営している。社名の由来である「エルピス」はギリシャ神話の「希望の女神」のこと。

 

こうした思いを持つパートナー企業にレッズレディースは支えられている。

 

(URL:OMA)

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