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KICK OFF the PLAYERS/丹野凜々香

2025/26 プレシーズンのアメリカツアーをスタートした選手たちの今季の意気込みを短く伝える「KICK OFF the PLAYERS」。
昨シーズン、ピッチで躍動し、存在感を増した丹野凜々香選手の意気込みをお伝えします。
「明日からの、ちゃんと動く練習が楽しみです」
長時間のフライトを経てアメリカに到着した選手たち。ふつうなら時差や移動による疲労が気になるところだが、丹野凜々香選手は彼女らしくひょうひょうとした表情でコンディションの良さを語る。
「自分は意外と何もなく。こんなに時差がある国に来るのが久々なので、以前をあまり覚えてないんですけど、多分大丈夫だと思います」
シアトルは日本とは異なり、湿度が少なく過ごしやすい気候。到着後、さっそく行われた練習の感触については、次のように話した。
「今日は軽く体を動かすくらいでしたけど、みんな、まあまあ身体は動いていたと思うので、明日からの、ちゃんと動く練習が楽しみです」
その言葉からは、新シーズンに向けた意欲と、サッカーができる喜びが伝わる。
「海外の選手相手にアピールする機会」
このアメリカツアーは、丹野にとってどのような意味を持つのか。その目的を尋ねると、明確な答えが返ってきた。
「日本に帰ったらSOMPO WEリーグの開幕がすぐに控えています。開幕スタメンを目指して、海外の選手を相手にアピールする機会だと思います。コンディションをリーグにバッチリ合わせられるように、あとは仲間ともバッチリ合わせられるように頑張りたいと思います」
丹野は昨シーズン、終盤にかけて出場機会を増やし、そのポテンシャルを示した。だからこそ、新シーズンでも開幕からピッチに立ちたいという強い思いが感じられる。海外の強豪との対戦は、自身の実力を示す絶好の舞台。チーム内での存在感を高めるためにも、一日一日のトレーニングが重要になる。
「全員が仲間でありライバル。数字にこだわって」
開幕スタメンの座をつかみ取るために、自分に何が必要か。丹野は淡々と、しかし意志を感じさせる声音で話した。
「いろんな人からも『数字』というのは言われています。シーズンが始まってからの練習試合3試合では、いろんな選手が点とかアシストとか、本当にいろんな選手がしています。全員が仲間でありライバルなので、数字にこだわってというか、出さないと試合にも出られないと思っているので、そこを頑張りたいと思います」
ゴールやアシストといった目に見える「数字」。プロリーグの世界で生き残るためには、それが不可欠だと理解している。チームメートたちが結果を出す姿は、大きな刺激となってもいる。健全な競争の中で自らを高め、確かな結果を手にすることで、定位置確保を目指す。
「浦和駒場でゴールを決めることと、試合に出続けること」
最後に、今シーズンの具体的な目標を力強く語ってくれた。
「目標は早くゴールを、まず浦和駒場でゴールを決めること、あとは試合に出続けることです」
彼女自身、まだリーグでのゴールはない。だからこそ、その最初の1点を、ホームである浦和駒場スタジアムで決めたいという思いは強い。
丹野は強調した。
「浦和駒場で決めて、ファン・サポーターのみなさんと一緒に喜びたいです」
ピッチで躍動し、ファン・サポーターと喜びを分かち合う瞬間を目指して、彼女の挑戦は続く。丹野凜々香は、今季も自分らしく挑戦していく。
(文・写真:URL:OMA)