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25.06.28

2025/26シーズン レッズレディース始動

6月28日、三菱重工浦和レッズレディースのトップチームが2025/26シーズンをスタートさせました。
はじめにレッズランドクラブハウスでミーティングを行い、その後、グラウンドでトレーニングを実施。
U-17日本女子代表活動中の選手とリハビリ中の選手を除き、全員が参加して、ミニゲームなどのメニューで、80分あまり汗を流しました。
選手たちは、笑顔を見せながら、集中してトレーニングに取り組み、順調にスタートを切っていました。











【堀孝史監督】

ーー始動日のトレーニングを終えましたが、チームの雰囲気を含めて、いかがでしたか。

「みんな明るく、いつも通りにやってくれていました。昨シーズンはみんなが悔しい思いをして、それに対する思いもあると思います。今日はまだ最初なので身体を起こすことと、みんなで元気を出す、そういうことを意識したトレーニングでした」


ーーチームの目標や戦術的な落とし込みは、あらためてしていくのでしょうか。

「サッカー的な戦術どうこうということは基本的に継続しながらも、それに肉付けしていったり、質を高めたり、というところになると思っています。この後から徐々にそういうものに入っていきますけど、オフがあったので、まずはそこよりも身体と気持ちの部分で『みんなでまたやっていこう』というという感じで、最初はやっていきたいと思います」


ーー移籍した選手や新加入、昇格してきた選手がいますが、チーム構成についてはどのようにお考えでしょうか。
「いい選手がいますし、どのチームもそうだと思いますけど、シーズンが終わって次の新しいシーズンに入ったときはフラットな状態から始まると思うので、その意味でのモチベーションや、それぞれの良さを見せてもらったり、という部分から入っていくと思います」


ーーアメリカ遠征まではコンディション調整がメインになってくるのでしょうか。

「アメリカに行くまでに練習試合をいくつか入れていて、ゲームをやりながら今までやってきていることを思い出していく作業と、プラスアルファで昨シーズンにうまくいかなかった部分があるので、その課題の部分の両面ですね。積み上げていくことの他に、プラスアルファを作っていきたいなと思っています」

ーーチームの中心として長く活躍してきた選手が何人か抜けてしまいましたが、今いる選手たちに期待したいことはいかがでしょうか・

「シーズン中もそうですけど、僕が監督をやらせてもらってからは、経験のある選手も若い選手も、全員をフラットな目で見てきたところがあります。そういった意味では、全員に期待しています」


ーー昨シーズンの終盤に勢いが出なかったところがあったと思いますが、具体的な改善点については?

「課題となっていたのは、得点できなかった、というところです。自分の中ではチャンスはあったと思っていますけど、それを決めきれなかったところ、特にどの試合も前半にはいいシーンがあったのですが、そこを決めるか決めないかで、サッカーは変わってきてしまいます。当然相手がいるので、そういうことが起こったときに何をやらなければいけないのか、ということを攻守で課題として持っていきたいと思っています」

ーー新加入の榊原琴乃選手にはどんなことを期待していますか。

「WEリーグの中でも個人でのドリブルや、個人で突破してフィニッシュまで持っていくという力を持っている選手だと思うので、そうした個人の良さはどんどん出してほしいです。あとは、今までノジマステラ神奈川相模原でやっていたものと自分たちのやっているものは違うと思うので、自分たちがやっているものをまず理解して、その上でプラスアルファを出せればいいと思います。彼女だけではなく、他の選手にも、自分たちのやり方がある中でもしっかりと個性を出してほしいなと思います。

当然、質の問題や課題がありますけど、昨シーズンは自分たちがどうやろうかをみんなで統一できてきた部分があります。今シーズンはより個人の強みを出して、阿吽の呼吸、とまではいかないかもしれないですけど、いいものを出し合ってプラスアルファが生まれればと思っています」

ーー加藤千佳選手が久々に戻ってきました。

「自主練をやっているときに会ったりとか、あとは今日1日だけなので、具体的なプレーはまだそんなに見てはいないですけど、話した感じではレッズレディース出身の選手らしく人間的にも素晴らしいと思いますし、プレーの面でも引っ張ってくれるんじゃないかと思います」


ーー昨シーズンに大きな怪我をしていた前原嘉乃選手以外は、全員がフルで練習できているのでしょうか。

「今日のトレーニングでは、基本的には今はみんなができると思っています。昨シーズンの最後に怪我を抱えてプレーできなかったのが前原選手と島田選手くらいで、安藤選手もやっています。島田選手や前原選手はオフもトレーニングを続けていて、安藤選手ともさっき話しましたけど、次のゲームまでも時間があるので、そこでプレーするかどうかはそのときに決めればいいと思います。公式戦じゃなくて練習試合になってくるので、練習の一環としての捉え方でいいのではないか、ということを本人と話したところです」

(キャプテンはいつぐらいに決めますか)
「まだ様子を見ながらですけど、全員が『自分がキャプテン』という気持ちを持ってやってくれたらいいなと思っています」





【高橋はな】

「久々にみんながそろっての新しいスタートということで、すごく楽しかったです」

ーーオフはどのように過ごしていましたか。

「(なでしこジャパンの)ブラジル遠征から帰ってきてからが本格的なオフだったので、いつも仲良しの長嶋(玲奈)選手や塩越(柚歩)選手と一緒に出かけたりしてリフレッシュして、最後のほうはトレーニングをして、という感じでした。オフではある程度休めました」

ーー始動を迎えるまでにはどういうことに取り組んでいましたか。

「まずは心も身体もしっかり休めることを意識していましたし、ある程度休んだら次のシーズンの準備、というところです。普段の筋トレとかはシーズンに関係なく習慣としてやっているものがあるので、そこは変わらずに取り組んでいたのと、あとはこういう立ち上げのときにしかできないトレーニングもあると思うので、そういう強度の高いことも調整しながらやっていました」

ーーチームを長年支えていた選手が移籍することになりました。残る選手としてどのように感じていますか。

「もちろん、シーズンごとに選手やスタッフの移動があるというのは、この世界でやっていればあることですし、ある程度仕方ないことでもあります。さびしい気持ちもありますけど、どの選手も心はつながっていますし、家族なので、みんながそれぞれの場所で頑張るということは変わらないと思います。だからこそ私たちも負けられないですし、まずは自分自身のやるべきことが本当に山ほどあるので、そこに集中して、その上でチームの全員がこのエンブレムを背負う責任をプレーや行動で示せるかが大事になるかと思います。また新しいレッズレディースをみんなで作っていけるように頑張るだけです」

ーー高橋選手自身は、海外を考慮に入れることはなかったですか。

「もちろん、世界との対戦を経験しているので、そこは考えたりもします。だけど何よりも、私自身はこのレッズレディースがとても大切なクラブなので、このチームが強くなるために、このチームで世界に行くためにやりたいという気持ちで、今シーズン残ることを決めました」

ーー堀孝史監督体制でシーズンのスタートから取り組んでいきますが、堀監督のサッカーの中で、どういうふうにご自身の特長を生かしていきたいですか。

「昨シーズンの途中から就任されてまた再スタートということで、戦術的に落とし込む時間もあると思います。その部分でより積み上げができるんじゃないかなと思いますし、どの監督でどのサッカーをするにしても個人の成長が本当に大切だと思うので、とにかく自分自身がレベルアップして、それがチームの力につながればいいなと思ってやるだけだと思います」


ーー高橋選手もチーム内で上の年齢になってきましたが、引っ張っていく意識などもありますか。
「そうですね。今までは本当に先輩たちに引っ張ってきてもらって、そういう背中を見てきたので、自分にできることはしっかり考えてやっていきたいなと思っています」


【伊藤美紀】

「今日は身体を動かす、起こすことがメインだったので、しっかりとみんなで集中しながら、いいテンションでできたんじゃないかなと思います」

ーー主力選手の何人かが移籍し、また新しいメンバーと今のサッカーを積み上げて行くことになります。

「今まであまりメンバーが変わることがなかったチームだったと思うので、もしかしたら戸惑いとかもあるかもしれないですけど、やっていくことは変わらないと思いますし、優勝するために全員で成長しながら、一つひとつの試合に勝ち続けることが大事だと思います。若い選手も多くはなってきたんですけど、全員が『試合に出る』という強い気持ちを持ってしっかりと練習に取り組んでいくことが大事だと思うので、みんなで切磋琢磨し合いながら、明るく頑張っていきたいなと思います」


ーー伊藤選手がよりチームを引っ張っていくことも求められると思います。

「チームメートの年齢を見たときに『上のほうだな』とは個人的に思いました(笑)。今までは移籍してきたこともあって、みんなについていくというか、引っ張られることが多かったんですけど、加入して3シーズン目になるので、声をかけながらみんなで一緒にやっていくことを意識しながらやっていければと思っています」


ーー今シーズンの目標をお聞かせください。

「個人としては、レッズレディースに加入して1シーズン目は6ゴールという結果だったのですが、昨シーズンは1ゴールしか取れませんでした。チームの勝利に結果で貢献するという意味では、1シーズン目のゴール数を超えることを目標にしたいです。そしてそれだけじゃなく、つなぎの部分とか、結果以外の部分でもしっかりと貢献したいと思います。

チームとしては全部のタイトルを獲ることを掲げているので、ファン・サポーターのみなさんと一緒に、最後に笑って終われるように頑張りたいと思います」


【加藤千佳】

ーー今回、三菱重工浦和レッズレディースに再度加入することになったときの気持ちをお聞かせください。
「戻ってこられたからにはチームのために頑張りたいという、強い気持ちで来ました」

ーーレッズレディースのサッカーのイメージはいかがでしょうか。

「前半戦はサイドバックが高い位置を取っていましたけど、後半戦はそんなに高い位置を取らず、サイドは張っている、というイメージでした。どのポジションでプレーするかは分かりませんけど、チームのやり方をしっかりと理解して、合わせていきたいと思います」

ーー個人としては、どのポジションで勝負したいですか。
「今のフォーメーションが4-1-4-1なので、トップ下とかをやってみたい気持ちがあります」

ーー知っている選手もいますが、チームの雰囲気はいかがですか。
「変わらず、明るいですね」

ーーあらためて、レッズレディースの赤いウェアを着た印象については?
「久々で、緊張しています(笑)」

ーー今シーズンをどんなシーズンにしていきたいですか。
「レッズレディースは、引き分けや負けが許されない立場にいると思います。昨シーズンはだんだん落ちていく形になってしまいましたけど、それを巻き返す感じに最初から持っていきたいです」

ーーファン・サポーターのみなさんの反応はどんなふうに受け止めましたか。
「『おかえり』って言ってくれる人もいて、そういう声には応えないといけない、頑張らないとな、という気持ちになりました」

ーーここから上げていきたいのはどんなところですか。
「まずはこの暑さに慣れていって、でもそこで質が落ちていたら意味がないので、しっかりと上げていきたいです」



【安藤 梢】

――まず今日みんなで揃って、スタートしてどんな気持ちですか。

「また今シーズンに向けて、みんなで作り上げていくのに、明るくいい雰囲気でスタートできたかなと思います」

――今シーズン、目標にしたいことはありますか。

「やっぱり、昨シーズン、ピッチで貢献できなかったので、しっかり復帰をして、コンディションも上げていって、開幕からチームにプレーで貢献できるようにしてきたいです。また若い選手も多いので、自分の経験も伝えたり、みんなが思い切ってプレーをして、自分を出せていけるように、自分自身もできることを積極的にやっていきたいなと思っています」


――チームMTGでも、シーズンに対して「一戦必勝」という目標が掲げられましたが、そこに向けての思いは?

「そうですね。チームの雰囲気もガラリと変わったので、みんなでいい方向に行くように、ポジティブにやっていきたいなと思いますし、チームで一戦必勝に向けても、本当1試合1試合、みんなで成長していきながら達成していきたいと思います」


――海外に挑戦する選手も含めてメンバーも替わり、心配する声も聞かれます。

「クラブとも話をし、考えも聞いて理解しています。このチーム、クラブに自分ができること、経験などを力に変えていきたいですし、先輩たちが築いてきてくれたものもありますので、そうしたものを全部このチームに注いでいきたいと考えています。
 若い選手たちが、今日、私に対しても結構声を掛けくれたりしてくれましたし、そういうのもすごく大事だと思うので、そういう雰囲気でやっていきたいです。
 選手もそうですし、スタッフ、クラブ、ファン・サポーターのみなさんをはじめとしたステークホルダーの方たちみんながこのチームを愛していると思います。だからこそ、強くなって、やっぱり優勝できるチームにしていきたいという思いは一つなので、みんなが一つにまとまって、そうなったときが一番すごく力が出るときだと思うので、それを作り上げていきたいと思っています」

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