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26.07.18

「個の強さ」磨く、長嶋玲奈 今季への決意

 

 

「新加入のアキがタイミングよく動き出してくれて、それもすごく見えてました」

 

1点ビハインドで迎えた前半10分だった。

 

7月15日、学生チームとのトレーニングマッチ。

 

センターバックで出場していた長嶋玲奈は、相手DFライン裏へと抜け出そうとした川船暁海の動きを捉え、ロングパスを送る。

 

川船は、DFの前に身体を入れ、流れを制すと、GKとの1対1も冷静にかわし、カバーに入ったDFも浮き球のシュートでパッシングして、ゴールネットを揺らした。

 

「あれ以外の部分でも、何度も動き出しをしてくれていましたし、あれ1本しか得点につなげられなかったのは、アキ(川船)にも申し訳なかったですが、これからその本数を増やせていけたらもっといいんじゃないかとは思っています」

 

試合後に話を聞くと、長嶋は、まさにトレーニングマッチの目的である一定の手応えと課題を感じていた。

 

 

手応えと課題、両面を見つめながら

 

試合は最終的に7対1という結果に終わった。だが、長嶋の目は得点差ではなく、その内容に向く。

 

「新加入の選手も含めて、今まで積み上げてきたレッズレディースのサッカーが出せた部分もありましたし、まだ出せなかったというか、より深く理解し合えていない部分もあったと感じました」

 

2部練習をこなし、疲労が蓄積する中でのトレーニングマッチだった。強度の高い練習を重ねることで、コンディションが整った状態では気づけなかった課題も、自ずと姿を現してくる。

 

「疲労が溜まってきたときにどれぐらいできるかというのが、これからリーグ戦を戦っていく上で鍵を握ると思っています」

 

 

守備の個を、もっと強くする

 

今キャンプで長嶋が特に意識して取り組んでいるテーマがある。守備における個の強さだ。

 

「昨シーズンに出た課題で、守備の部分、個々の弱さというのがすごく課題に見えていました。このキャンプ中でも1対1の練習や2対2の練習という個が求められるメニューで、負けないところをすごく意識していました」

 

DFとして最終ラインに立つ以上、競り合いで負けることは直接失点につながりかねない。その現実と向き合いながら、開幕の準備を進める。

 

昨シーズン、長嶋は1年をほぼ試合に出続け、女子トップリーグ通算100試合という節目も達成した。それだけに、見えてきたものも多かった。

 

「試合に出る、出ていく中で分かった課題の多さは、昨シーズン1年を通してすごく感じました。自分の個の強さをもっと磨かなくちゃいけないなとは思っていたので、怪我をしないプラス、そこを強めていけたらと思っています」

 

継続して出場し続けることで初めて見える景色がある。長嶋が語る「課題の多さ」は、成長の余白を自ら発見したということだろう。

 

 

昨季のタイトル未達。その悔しさを糧に

 

昨シーズンはタイトルには届かなかった。

 

「タイトルを獲れなかったことに、すごく悔しい思いをしました。ただタイトルを絶対獲りたいと口で言うのは簡単だと思いますが、それを獲るにはチームの1人1人の成長が大事だと思います」

 

だからこそ、まず自分自身に向き合う。

 

「自分自身に矢印を向けて、昨シーズン足りなかった部分をしっかり磨いて、チームでも対策されてきたときに自分で判断できる能力というのを1人1人がつけて昨季以上に成長できれば、結果はついてくると思います」

 

 

チームを前に進める声

昨季は副キャプテンを務め、選手として中堅からその上に入りかけている年齢でもある。

そんな長嶋に、キャンプ中の雰囲気について問われると、こんな言葉が返ってきた。

 

「しんどい中でも、前向きな言葉を掛け合って、乗り越えようというのはみんな思っていますし、そういう声がもう出ています」

 

厳しいときに励ます声をかけること。ただし、締めるべきときは締める。

 

「うまくいかないときこそ、励ます声だったり前向きな声がチームを救うと思います。自分はそういった声がけをしつつ、厳しく言うときは厳しく言って、チームをうまく底上げできたらなとは思っています」

 

長嶋の言葉には、彼女らしい、チームや人を思う人柄が表れていた。

 

そして、長嶋は最後に笑顔でこう話した。

 

「タイトルを獲って、みなさんと喜べたら」

 

口調は穏やかで控えめだが、そこには、揺るがない決意が宿っていた。

 

(文/URL:OM)

 

 

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