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「このチームに優勝をもたらしたい」加藤千佳が誓う、レッズへの恩返しと得点への思い

全体でのトレーニングを終え、少しのエキストラメニューをこなした加藤千佳は、他の選手よりも早く、グラウンドに隣接するクラブハウスに移動した。
早めに宿泊施設へ戻るのかと思ったが、黙々とバイクに乗り、自身を追い込む姿があった。

「カラ元気になっていくと思います」
キャンプの感想を問われると、加藤は少し笑いながら口を開いた。
「みんな、まだ始まったばかりなので元気です。でも、これからどんどん練習を重ねていくごとに、たぶんカラ元気になる 笑」
軽やかな言葉の裏に、長いキャリアで積み重ねてきた経験がのぞく。
全体練習後のバイクでの追い込みについて尋ねると、その表情はすっと引き締まった。
「年齢も上がってきて、やはり瞬発力が落ちてしまうので、一度パワーをぐっと上げる部分、日ごろから自分の中で100パーセントを思いっきり出すということをやっていかないと、どんどん落ちていってしまう。だから、意識してやるようにしています」
身体と向き合いながら、さらなる高みを目指す。一見、ひょうひょうとした姿に見えるが、その、フットボールに真摯な姿勢こそが加藤千佳というプレーヤーを形作っている。

他クラブを知るからこそわかるレッズの良さ
昨シーズン、加藤は5シーズンぶりに三菱重工浦和レッズレディースに戻り、主力として戦い続けた。他クラブでの経験を経て、あらためて感じたものがあったという。
「レッズはみんな個々のレベルは高くて、優勝するために何をするか、優勝がマストという気持ちのモチベーションがありました。そこはレッズらしいというか、他のチームとの違いを感じました」
ピッチ上でのプレーについても、手応えは確かなものがあった。
「堀さんのサッカーは、最初入ってきて自分の中でもすごくフィットしている感じがあって、チームにも入りやすかったです。試合を重ねるにつれ、みんなともっとコミュニケーションができて、タイミングも合うようになってきて、より楽しくなったという感じがすごくありました」
攻撃では、いわゆるボールのないオフの動きで、チームの前進を助け、守備では、一つ二つ前の段階から予測して動き出し、相手のプレーを制限した。
加藤のプレーは、チームの哲学と深いところで共鳴していた。

タイトルへ、そして「得点」という個人的な誓い
一方で、昨シーズンはタイトルには届かなかった。その事実が胸に刻まれている。
加藤は「去年同様、切り替えの部分やポジションは維持しつつ」と話した後、きっぱりとこう言い切った。
「やっぱり得点が入らないと勝てないので、決定力、それとゴールに関わる回数を、もっと個人的に増やしていきたいです」
昨シーズンの経験を糧に、今シーズンはさらに一歩踏み込んでいく。
「優勝はもちろん当たり前なのですが、その過程で得点や、最後に失点しないところ、そういう部分を去年よりももっと突き詰めてしっかりいきたいと考えています」
ゴールへの関与を増やすこと。それが、チームを頂点へ押し上げるための、加藤自身の責任と覚悟だ。
「優勝をもたらしたい」

このトレーニングキャンプで何を得たいか。加藤は一つ一つ、丁寧に言葉を選んだ。
「みんなとコミュニケーションをしっかり取って、サッカーの感覚だったり、新しい仲間も入ってきているのでその感覚をすり合わせたりして、個人的にも一つレベルアップできるように。体力面でも駆け引きの面でもレベルアップしたいと思っています」
そして、今シーズンへの思いを問われたとき、加藤はこう語った。
「前回優勝できなかったというのは、きっとみんなが感じていると思います。タイトルを絶対獲りに行くという気持ちは、みんな変わらないと思います。そうした優勝を狙えるチームにいるということが、自分の中ではやはり大きいことで、私はレッズで育ってきたので、このチームに優勝をもたらしたいという気持ちがすごくあります」
あらためて自分に言い聞かせるように、加藤ははっきりとした口調で話し、笑顔を見せた。
(文/URL:OM)


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