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PARTNERS in REDS LADIES vol.3 株式会社太陽
浦和レッズ同様、三菱重工浦和レッドダイヤモンズレディースにも多くのパートナーが協賛し、その活動を支えてくださっています。
浦和レッズ、レッズレディースでは、サポートしてくださる企業様をスポンサーという言葉では表現しません。それは、サポートしてくださる企業様は、単にお金を提供いただく存在ではなく、レッズの理念に共感し、共に歩み続けてくださるパートナーだと考えているからです。
『PARTNERS in REDS LADIES』では、レッズレディースを支えるパートナー企業のみなさんの思いをご紹介します。

今回インタビューをお受けくださったのは、株式会社太陽の阿部佳介代表取締役社長、阿部貴子取締役のお二人です。
「道路のノーベル賞」とも呼ばれる世界道路協会(PIARC)の賞を、埼玉県さいたま市に本社を置く中小企業が受賞した——。
2026年3月、フランス・シャンベリーで開催された「第17回冬期道路・防災・脱炭素化世界会議」。そこで株式会社太陽は、首都高速道路株式会社との共同研究による論文で「PIARC賞(Winter Service Category)」を受賞した。
積雪の多い地域の道路を融雪する技術に関するものであり、100年以上の歴史を持つPIARCの賞において、日本人によるWinter Service Categoryでの受賞は過去3例のみという快挙だ。
社会問題の解消を事業の核に据え、地域に根ざして取り組みを続けたその積み重ねが、社会貢献へとつながり、そして世界への道を切り開いた。加えて、地域貢献の一つとして、女子サッカーの環境改善にも長年向き合い続けてくださっている。
そうした積み重ねの中にこそ、株式会社太陽の本質がある。

「第17回冬期道路・防災・脱炭素化世界会議」での様子(株式会社太陽 提供)
「潜在ニーズを追うのではなく、社会課題の本質を見つめる」

阿部佳介社長は、静かに、だがはっきりと言い切る。
「需要という観点で考えると、社会問題は決してなくなることのないテーマです。私たちは、潜在的なニーズを探し続けるよりも、社会問題が生み出すニーズに着目し、その背景にある本質的な課題を時間をかけて紐解くことが、企業価値を持続的に高めることにつながると考えました。そうした考えから、社会課題を事業の軸に据えて取り組んできました。」
株式会社太陽のホームページには「再生が、あしたの当たり前をつくる」という言葉がある。ゼロから何かを生み出すのではなく、すでにある技術やものの見方を変えることで価値を変えていく——それがこの会社の根幹にある考えだ。
「ゼロから作る時代はもう終わっているのかなと思っています。あるものを改良しながら作り続けていくことが、時代のニーズにも適していますし、環境破壊にもつながらない」
脱炭素という世界的な潮流にも自然と呼応するこの発想は、しかし流行を追ったものではない。阿部社長が長年にわたって一貫して語り続けてきた考えだった。
和紙と轍——伝統技術が道路を変えた

受賞の対象となった技術「TAIYO SHEET_RH」は、日本の伝統的な和紙の紙漉き技術に着想を得たロードヒーティングシステムだ。
和紙の製法を応用してカーボン繊維を均一に分散させた発熱シートを、タイヤが通過する轍の部分だけに縦向きに挿入する。幅20mm・高さ65mmほどの溝を掘り、防水加工を施したシートを差し込んで、周囲をシーリング材で埋める——ただ、それだけのことだ。
「路面全体を温める必要があるのかと疑問に思っていました。タイヤが通る部分だけを融雪すれば十分ではないかと。」
この発想のきっかけは、首都高速道路が大雪で数日にわたって通行止めになった出来事だった。「技術力の高い日本で、いまだこの課題を解決できる商品がないのか」と驚いた阿部社長は、自社が床暖房向けに扱っていた素材に目をつける。
さらに、当時普及していた商品を調べていくと、路面の雪を広く溶かす発想から面状で覆う構造になっており、地震などの影響でひび割れが生じると断線してしまうケースが多いこともわかった。大規模修繕工事を本業とする太陽にとって、ひび割れ補修の知識と経験が活かせる状況だった。
「溝を掘ってシーリング材を入れると、ひび割れが生じても、シートは破断しにくいことが分かっていました。そこで、「それならシートを縦方向に配置すればいいのではないか」とひらめき、すぐに試作品の開発に着手しました。約1か月で試作品を完成させて首都高のコンペに挑んだところ、見事に勝つことができました。」
「最強寒波」も退けた、現場での実績

すでに実績も上げている。
2025年2月19日、強烈な寒波による大雪が列島を覆った。新潟県にある国道8号米山台には、2年前に車両の大規模滞留が発生した急傾斜の区間があった。しかし、設置された「TAIYO SHEET_RH」は大雪の朝にもアスファルトを露出させ続けた。雪はシャーベット状になり、車両はしっかりと路面を捉え、スタックは一件も起きなかった。
加えて、電気消費量は他の融雪設備と比べて約3分の1。既存の舗装を剥がす必要がないため直接工事費は約15%削減され、工期も従来比で約75%短縮された。さらに縦入れ工法のため、地震による破損も面状発熱体と比べて格段に少ない。
「再生が、あしたの当たり前をつくる」——株式会社太陽が掲げるビジョンが、まさに形となった取り組みだった。
施工実績は首都高速道路、NEXCO東日本・中日本、阪神高速道路をはじめ、青森・宮城・福島・新潟・長野・千葉の国道各線に及ぶ。国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」への登録、第36回日本道路会議「奨励賞」、土木学会「技術開発賞」と、国内外での評価も着実に積み重なっている。
阿部社長は言う。
「中小企業こそが日本を支えていると信じています。日本企業の約97%を中小企業が占めていますが、それぞれが他にはない強みや高い技術力を持っています。ただ、その価値をどう伝え、どう売り、どう世界へ届けるかという方法を知らない企業が多いだけなのだと思います。だからこそ、私たちが海外進出の成功事例をつくり、日本の優れた技術や製品が世界へ羽ばたいていくきっかけを増やしていければ嬉しいと考えています」
「女性が活躍できる機会を、創出したい」
株式会社太陽が三菱重工浦和レッドダイヤモンズレディースのパートナーになったのは、2016年のことだ。
本業の忙しさもあり、スタジアムへ足を運ぶ機会はなかなか多くはないという。それでも、チームへの話題に移ると、阿部社長と阿部貴子取締役の言葉は穏やかな熱を帯びた。
支援の出発点にあったのは、女子サッカー選手が世界の舞台で活躍しているにもかかわらず、練習・生活環境が男子チームに比べて整っていないという現実への問題意識だった。
「浦和レッズ、男子チームはパートナー企業も多く、練習環境や施設も充実しています。一方で、女子チームはまだ十分に環境が整っているとは言えません。だからこそ、私たちはそうした女子チームを応援したほうがいいんじゃないかというのが始まりでした。」
「私たちは、スポーツ支援を宣伝や広告の手段として考えたことはありません。当時もそうでしたし、今もその考えは変わっていません。純粋に企業として地域のために何ができるかを考えたとき、浦和レッズはさいたま市の象徴の一つだと思いますし、そこに寄与したいという考えなんですね。また、当時の代表だった私の母の考えとしても、女性の立場から、女子チームを応援するという考えにつながっていきました。」
支援の中でとりわけ印象に残っているのは、お風呂場を提供した際のことだと阿部社長は話す。



選手たちが使用している風呂場は、株式会社太陽から寄贈されたもの。レッズの「紅(あか)」と太陽の「陽」の字を取り、「紅陽の湯」と名付けられている。
きっかけは、阿部悠久子元会長(当時社長)と、当時所属していた後藤三知選手(2025/26シーズン引退)、猶本光選手(現・日テレ・東京ヴェルディベレーザ)との鼎談だった。
選手の疲労回復のためにも風呂場があった方がよいという声を受けた阿部元会長は、息子である現社長にすぐ対応するよう指示を出した。阿部現社長は、そのスピード感と熱意に驚きながらも、迅速に対応したという。
お風呂場を整備していく過程で、猶本選手をはじめとする選手たちがチームを強くするために必要なことを率直に語る真剣さは、強い印象として残っているそうだ。
「選手が本当に欲しいものを届けることを大切にしたいと考えています」
阿部社長はそう話す。その言葉どおり、その後もお風呂場の設置にとどまらず、追い焚き機能の後付け、レディースチーム専用の製氷機の導入、定期的なサニタリー用品の提供へと続き、選手たちの環境改善を力強くサポートし続けてくださっている。

風呂場には、選手たちがすぐにアイシングができるよう製氷機を設置いただいている
地元から、世界へ
インタビューの中で、レッズレディースへの印象や期待についても聞かせていただいた。

妻であり、阿部社長を支える阿部貴子取締役はこう話す。
「私はスタジアムへ観戦に行かせていただくこともあるのですが、現場で戦う彼女たちの真剣な表情や、1点を追いかける姿には、やはり元気をもらいますね。娘と一緒に観戦したことがあったのですが、彼女はサッカーに詳しいわけではなかったので、正直、楽しめるだろうかと少し心配していました。ところが、試合が始まると選手たちのスピード感や会場の一体感に引き込まれ、最後まで夢中になって観ていました。試合後には「また観に行きたい」と話しており、スタジアムの雰囲気や試合の面白さを十分に感じ取ってくれたのだと実感しました。
また、感謝の会に出席させていただくと、みなさん必ず『お風呂ありがとうございます』と声をかけてくださるんです。その姿がとても素直で、かわいらしくもありますし、彼女たちと話していると、チーム全体の雰囲気の良さがよく伝わってきます。真摯で、まじめで、どこか親しみやすさもある、そんな印象ですね。働きながらプレーしている選手もいるそうですが、若い選手であっても一人のプロとして責任を持ち、日々の活動にしっかりと向き合っていることがうかがえます」

写真は今年の感謝の会にご出席いただいた際
その上で、阿部貴子取締役はチームへの期待をこう語った。
「女子スポーツはまだ、環境面でも一般の方への認知面でも、発展途上なところがあると感じています。でもそれは、裏を返せばストーリーとして魅力がある領域ですよね。選手が純粋にスポーツに打ち込んでいるからこそ、私たちとしてもしっかりとバックアップしていきたいですし、選手一人ひとりの存在がより可視化されていけば、応援したいという気持ちはさらに広がっていくはずです。その実現に向けて、私たちも取り組んでいければと考えています。」
阿部社長もこう続けた。
「浦和は文教都市でもあるので、特性を活かしながら、地域全体でレッズレディースを応援する取り組みや文化が根づいていくと良いなと感じています。環境面でも、資金面でも。そのような流れづくりに私たちが少しでも貢献できればと考えています。」
そして、こう言葉を添えた。
「私たちは街で仕事をしながら成長しつづける企業でありたいと考えています。街とともに育っていきたいですし、中小企業としての強みを持ちながらも、中小企業がより活躍できる環境をつくっていくことが大切だと思っています。
そうした中で、同じ街で活動するレッズレディースもまた、この地域から成長していく存在だと感じています。私たち自身も同じように街の中で挑戦を続けているからこそ、単なる支援というよりも、ともに世界を目指していく存在として応援していきたいという思いがあります。そのためにはやはり、地域の支えが必要だと思いますし、私たちもその一助となれるよう、サポートしていきたいと考えています。」
インタビューを通じて伝わってきたのは、阿部社長の、既存の常識にとらわれずに本質を見つめ、「あたらしい当たり前」をつくり続けるという強い意志と、地域への深い思いだった。
その姿勢は、社内にも向けられている。株式会社太陽では5年ほど前から取り組み、いよいよ来季にテスト導入を予定しているプロジェクトがある。
「短時間労働プロジェクト」だ。
「8時間労働の考え方は、産業革命の時代に広がったものがベースになっていると言われていますが、現代において8時間労働である必然性はないと感じています。楽をしてほしいということではありません。むしろ一人ひとりの仕事の質を高め、生産性を向上させることで、短い時間で成果を出せる仕組みをつくることが重要です。その上で、効率的に働ける環境づくりを進めていきたいと考えています。」
8時間が例えば5時間になれば、その分だけ自分の時間が生まれる。その時間を使って街に出て、何かに費やすことができれば、それは地域の活性化にもつながっていく。社員の生活を豊かにすることと、街を元気にすることが、阿部社長の中では自然にひとつにつながっている。
既存の枠組みにとらわれない経営の視点と、関わるすべての人や街への温かなまなざし。その両方を持つ阿部社長の姿は、「Beyond WE みんなで想像の先へ」というビジョンのもと、女子サッカー界にとどまらずスポーツ界全体への貢献を目指すレッズレディースの姿と、深く重なって見える。
同じ埼玉から、同じ世界へ——。
レッズレディースは、株式会社太陽のような、ビジョンに親和性を持つパートナーのみなさんに支えられている。


この原稿は、レッズレディースパートナーであるStoryHub社のプロダクトを活用し、人とAIが共創して作成させていただいております。
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