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Future Diamonds 特別編 鈴木彩艶選手が育成選手たちに語った「ミスから学ぶ」という成長の本質――育成向けトークセッションレポート

三菱重工浦和レッズレディースの育成選手たちを前に、浦和レッズ出身で日本代表ゴールキーパーの鈴木彩艶選手によるトークセッションが、7月14日、レッズランドで開催されました。
この取り組みは、彩艶選手の経験を伝えてもらうことで育成選手への成長機会を提供してもらおうと、工藤輝央スポーツダイレクターの企画で実施されました。
彩艶選手は快く受けてくださり、育成選手たちの練習時にレッズランドを訪れ、ワールドカップという世界最高峰の舞台の経験を、丁寧に、そして、自らの言葉で語ってくれました。
育成選手たちの質問にも正面から向き合い、自らの言葉で自身の成長の道程を振り返り、その哲学を語ってくれました。
ミスと向き合う姿勢、時間の使い方、試合前のルーティン、そして楽しむことの大切さ――世界トップレベルにこれから食い込んでいこうとする彩艶選手の生きた経験が、育成世代に直接届けられた貴重な時間のレポートをお届けします。
「最高に楽しい舞台だった」――ワールドカップを終えた彩艶選手の第一声

セッションの冒頭、ワールドカップを終えたばかりの彩艶選手が、育成選手たちに向けてその経験を率直に語りました。
「僕にとって初めてのワールドカップを経験して、まず一言で言えるのは、もう最高に楽しい舞台だったなと思っています。そうした舞台というのは、もう男子と女子、ほんとに関係ないと思います。ああいう最高の舞台でプレーできるというのが、もう非常に楽しくて。だからこそみんなが目指す舞台なんだなと、僕自身も思いました」
さらに彩艶選手は、ワールドカップに至るまでの道のりについても振り返りました。
鈴木さん:「4年前のアジアカップで、ほんとに悔しい思いを経験して、そこから次こそはという思いで積み上げてきたものがありました。最終的にワールドカップでブラジルに負けてしまったけど、自分としてはもう最高の経験をできたと思うし、だからこそ次また目指したいなと考えています」
そして、「ミスをたくさんして、ミスから学んで成長してほしい」というメッセージで、育成選手たちへの思いを真っ直ぐに伝えました。
「時間の使い方」――世界トップレベルに必要な条件とは
彩艶選手が育成選手時代にコーチとしてレッズのアカデミーに在籍していた末藤崇成レディースユース監督から「世界トップレベルの選手になるための必須条件は何か」と問われると、彩艶選手はしばらく考えたうえで、自分の経験に基づいた答えを語りました。
「僕は、後悔したくないと思ってずっとやってきたんです。それはもうジュニア、ジュニアユースのときから。みんなに同じ時間を与えられて、その中でいかにその時間をサッカーに費やせるか、成長に費やせるかなと思ってやってきたし、今もやっています。だからこそ、ああいう舞台に立てたと思うし、それはもう年齢関係なく、自分が成長できるなと思ったことをどんどん取り入れてほしいなというふうに思います」
時間の使い方こそが、世界への道を開く鍵――シンプルでありながら、説得力のある言葉でした。
「いいイメージを持つ瞑想」――試合前のルーティン
育成選手から試合前のルーティンについて質問が寄せられると、彩艶選手は具体的なメンタル準備の方法を教えてくれました。
「試合出発する前のホテルやバスで、3分、4分ぐらい瞑想というか、目をつぶって試合のイメージをします。自分がほんとにピッチに立って、どういうセーブをして、どういう動きをするか、いいイメージを持つ瞑想みたいなことをしています」
さらに、試合中の切り替えについても語りました。
「ピッチ内でいいプレーをしても悪いプレーをしても、それが頭に残っていると、次のプレーが絶対良くならないと思っています。なので、いいことが起きても悪いことが起きても、一回こうやって(胸のあたりを両手でさわり、下に下ろす仕草)リセットして、次のプレーに向かう、ということをしています」

「楽しむことを意識することが大事」――試合前の自信の作り方
試合前に自信をつけるにはどうすればいいかという質問に対し、彩艶選手は「楽しむ」という視点から答えました。
「自信をつけるのは、練習をするのもそうだけど、僕はもう楽しむことを考えています。試合のために練習しているわけで、その舞台を楽しみたいし、楽しまないとつまらない。今回のワールドカップの舞台も緊張はしたけど、楽しもうという気持ちが強かったからこそ、自信に溢れたプレーができたと思います。楽しむことを意識することが大事かなと思います」
「挫折ではなく、ミスから学ぶ」――アジアカップの悔しさが今につながった
彩艶選手をアカデミー時代から知るジュニアユースの西谷冬樹監督から彩艶選手へ、挫折というテーマへの質問がありました。彩艶選手は「これまでに挫折したとは思っていない」としながらも、アジアカップでの苦い経験を正直に語ってくれました。
「アジアカップで、毎試合失点して、代表も負けてしまって、代表でプレーする難しさを感じました。だけど、そこを経験していなかったら、多分今回のワールドカップも僕ではない選手が出場していたと思います。僕がそこを経験して、悔しさを知ったからこそ、練習でよりワールドカップを目指そうっていう気持ちになったし、やっぱり日々の積み重ねが結局最後に出ると思う」
「最初に挫折はしていないと言いましたが、端から見たら、その経験は挫折なのかもしれません。でも大きな舞台でミスをして、悔しい思いをして、たくさん叩かれて、だけど、自分としては次に向かいたい、この経験を活かしたいという思いでやったから、ワールドカップに立てました。だから、挫折と言うのかはわからないけど、ミスから学ぶ、これに尽きるのかなと思っています」
起きた事象をどう捉え、解釈するのか。彩艶選手は、次に向かうエネルギーとして捉え、ネガティブには捉えていないことが明かされました。
加えて、彩艶選手が日々の練習で意識していることについても語られました。
「僕が意識しているのは、小さい目標を毎日作ること。本当に、このボールに対して手が出なかったとか、ほんとに小さい課題が出たら、明日それを解決しようという形で取り組んで、ほんとにその積み重ねが自分には合っているなと思って、ここまでやってきた自分があるので、ほんとに日々を大切にして練習することが一番かなと思います」
彩艶選手自身が、自身のコントロールできないものにとらわれるのではなく、目の前の自身が影響を及ぼせるものに集中する姿勢がうかがえました。
「膝下の振りをパーンと」――ロングキックのコツも伝授
育成選手からはゴールキーパーならではの技術的な質問も飛び出しました。ロングキックを遠くに飛ばすコツについて、彩艶選手は丁寧に説明しました。
鈴木さん:「飛ばすなら、ボールを蹴った後に高く上がってしまうと絶対飛ばないから、いかに膝下を早く振って、低い弾道で最初に持っていけるかで変わってきます。膝下の振りをこうパーンと行った方が、力というよりも、ほんとに膝下で持っていく感じのイメージで蹴ると、意外といいかもしれないです」
また、前に出る勇気についての質問には次のように答えました。
鈴木さん:「練習でやってみることに尽きると思います。その距離感ってやってみないとわからないじゃないですか。だからもう、練習でどんどんやってみる。僕もイタリアでプレーしていますが、イタリアでもめっちゃミスしているし、アジアカップでもたくさんミスして。だけど、それで学んで修正して、今回のワールドカップでできた部分もありました。だから本当に、トライして、ミスをして、反省して、生かすというこのサイクルが一番大事かなと思います」
「今でも覚えているブラジル戦のあの一本」――最も楽しかった試合

オランダ、スウェーデン、ブラジル、チュニジアと戦った中で最も楽しかった試合はどこか、という質問に対して、彩艶選手は迷わず答えました。
「ブラジル戦かなと思います。ずっと守備していたというのはあった中で、なぜか、ボールが来るなとわくわく感みたいのもありました。ヴィニシウス選手のシュートを止めたシーンもそうだし、最後の失点場面ではボールに触っても失点してしまったんだけど、やっぱりあのシーンは今でも覚えています。あの一本を止めるために、今までやってきたと思っているから、その一本を取れるようにこれからもやっていかなければいけないです。悔しさもありつつ、楽しかった試合でした」
「どんな状況でも平然とゴール前に立つ」――強いメンタルの作り方
メンタルをどう保つかという育成選手の問いかけに対しても、彩艶選手は自分の経験を率直に語りました。
「アジアカップを経験して、周りからの見られ方はどうでもいいなと思いました。やっぱり自分が一番だし、周囲の方や家族が応援してくれるわけで。そういう人たちのことを考えたら、強くいられます。サッカーは試合に出てミスをするスポーツだから、ミスを恐れずにプレーするのもそうです。楽しむことを一番に考えることで強いメンタルでいられる。僕が意識しているのは、どんな状況でも平然とゴール前に立っているということ。それが僕の強みでもあるし、チームに安定感を与えられると思うから、楽しみながらやることが一番大事かなと思います」
セッションを終えて
夜の人工芝グラウンドに響いた彩艶選手の言葉には、魔法のようなことはなく、日々の日常、当たり前を継続して積み重ねた先が、ワールドカップという最高の舞台へと続いていることが語られていました。
そうした舞台からはまだ遠い場所で練習に励む育成選手たちにとって、日々の日常が確かにつながっていることを感じられたセッションになったと思います。
鈴木彩艶選手、お忙しい中、貴重なお時間を本当にありがとうございました。



この原稿は、レッズレディースパートナーであるStoryHub社のプロダクトを活用し、人とAIが共創して作成させていただいております。
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