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Future Diamonds vol.05 −ユース、全国大会へ向けた意気込み─

三菱重工浦和レッズレディースユースは、1月3日(土)から開幕する「JFA 第29回全日本U-18 女子サッカー選手権大会」に出場します。
今大会は、いわゆるU-18年代のクラブチームの日本一を決める全国大会です。
レッズレディースユースは、2025年9月に行われた「JFA第29 回全日本U-18女子サッカー選手権大会関東予選 第5位決定戦」に勝利し、今大会への出場権を獲得しました。
今回は、全国大会を前に、米田徹育成ダイレクター兼ユース監督とチームの中心選手である伊勢はな選手、熊田姫依選手、辻あみる選手に、大会に向けての意気込みや想いを聞きました。
(取材日 2025年12月26日)
米田徹監督─成長の場としての全国大会

─全国大会に向けて、どのようなものを得られればいいと考えていますか。
まず大会に出場する以上、優勝を目指していくという大前提は別として、選手たちの成長が何より大切だと考えています。1年間の最後に、日本で同じ年代のトップレベルが集う大会という場所で、できる経験は、他の大会と比べても非常に貴重だと考えています。プレーの質や選手の対戦相手のレベル、そうしたものが非常に高いところでの経験が、他の活動とは違ったものになると思います。
そういうすごく貴重な場所で、何試合プレーできるかということが、とにかく1番の期待するところであり、成長することが一番の目標だと思ってます。
大会というのは、チャンピオンを目指す、結果1チームしかなれないということなんですけど、どんな大会も勝つことを目指して、プレーしていくということなんですが、それを含めて非常にレベルや目標が高くなる大会なので、その経験は非常に大きなものになるんじゃないかと考えています。
─7月から監督に就任されて、半年積み上げてきた中で、このチームの良さというのはどんなところにあると思いますか。
まず、真面目でひたむき。そして、集まった選手たちが非常に明るく元気がある。
そういうところが、まずは大きな持ち味じゃないかなと思っているんですけど、ここにサッカーのプレーの質とか追求、もしくはプレーする上で諦めないとか、1対1のプレーにこだわるとか、勝負にこだわるということ、そういうものを伝えて、積み上げてきたところです。
とにかくこのチームの選手は、他のクラブの話とかも聞いた中で、眺めたり聞いたりする中でも非常に真面目で誠実な選手が多いという印象です。もちろん他のチームが悪いわけじゃないんですが、特に秀でている選手が集まっているし、そのように育っている気がします。
何よりもそれはトップチームの振る舞いやトップチームの選手の振る舞いから来てるものじゃないかなと感じています。特に高橋はな選手とかと出会うと、常々感じますよね。
彼女なんかはとても、振る舞いが素晴らしいし、常に育成のことを気に掛けてくれています。
─逆に課題は、どんなところがあるでしょうか。
今感じているのは、より大きな目標をまず本気で目指すということ。それとそれを勝ち取るために競争に勝つ力が必要だと感じています。
プレーでは、まだ技術や判断力という部分で改善の余地があるんですが、競争に勝っていくというメンタリティがあって一つずつのものにこだわりが出てくると考えています。だからこそ、本気で目指すというところを突き詰める必要がある。
彼女たちがやっていないというわけではなくて、目指すものに対してどうがということだと思うんです。クラブが掲げた、世界へという部分、その場所にたどり着くまでの競争やその場所で羽ばたくために目標というものがある中で、もっと付け加えなければいけない部分があると感じています。
クラブが目指すとなった段階で、変化が生まれたわけで、どんどん目指すものが大きくなっていく世界だと思うので、育成選手たちもよりそこを目指してやっていくには、そうした力が本当に大事だと考えています。
─全国大会というレベルの高いところで何を目指してどう戦えるかという部分を選手たちも意識して臨んでほしいということですね。
本当に大事だと思います。
この大会は、各クラブの18歳以下のファーストイレブンが出てくる大会なんです。
WEリーグに登録されている選手やそのほかのリーグでトップ登録されているような選手も出てきます。
で、そのレベルが高いっていうのは、大会の注釈を言うと、ここの大会は、年々、毎年、その、各クラブの18歳以下のファーストイレブンが出てくる大会だということなんですよね。
そういう意味でもレベルが高いですし、そうした中で、どう戦い、何を得るかというのが大切です。
─今季、ここまでこのチームが成長してきた部分はどんなところがありますか。

サッカーへの追求、それと主体性です。さきほどお伝えした部分でまだ足りないとはお伝えしたんですが、自分からやるというところがだいぶ変わったと思います。
サッカーの追求はプレーや技術的なこともありますが、どうやって攻めるのか、どうやって守るのかというところ、そうした必要な技術や判断力が向上してきたと思います。
それと主体性です。監督やコーチから言われたのでやる、ではなく、自分で何をしたいから何をやるという部分が出てきました。
ただこれはまだまだ道の途中で選んだものに失敗があったり、間違ったことをやっていたりということは出ています。でも、自分でまずこれをしたいというものを表現し始めたというのは成長しているところだと感じています。
一つずつ前進していると感じています。
ただなかなかユースチームの難しいところは、メンバーが固定できない部分があるんですね。ジュニアユースの選手が参加するときがあったり、参加できないときがあったり、トップ登録でもユース出場可能な選手の参加有無などもあったりと、そのあたりでなかなかこの11人のチームという積み上げはしづらいところがありました。
ただ、それはこのチームの大きなコンセプトの中での成長というところに特化して指導を続けてきたので、伝えていたところが、最初はなかなか浸透しづらかったんですが、1人ずつ個人が成長することがチームにつながり、良いチームができるということで、だいぶいろいろなものが合ってきたという感触はあります。
私個人としては、育成ダイレクターとして現場のコーチとは違った感覚で、クラブが求めている基準に沿った仕事をしていく一方で、監督として選手にとっての基準、現状に対してアプローチをするというはざまで、少し焦ったり、慌てたりもしてしまった時期があったんですが、最終的には、今の状況では、目の前の選手が伸びるかどうか、というところに立ち返ることが大切だと考えたので、そこに焦点を当ててブレずに行ってきました。
─全国大会ではどのような目標を掲げていますか。
目指すべきは優勝です。ただ、選手たちに伝えたいのは、100%のパフォーマンスを出すということです。
─そのためには何が必要でしょうか。
メンバーが22人になります。その選手たちがやってきたことをどれだけ出せるか。100%でプレーできるかどうか、その準備が重要です。
逆に102%もいらないんです。ただ99.9%じゃ許されない。絶対に100を出せるような準備をしていくということが大切です。
─ファン・サポーターの方たちやご家族など、支えてくださってる方にどんなチームのパフォーマンスを見せられたらいいなと思いますか。
本当にいろんな方に支えられているというのは毎日のように感じていて、感謝しているわけなんですけども、その人たちに対して何ができるかと言ったら、今言った100%で取り組むということだけです。そういう選手たちの姿を、是非見て欲しいなと。
そしてできたら、試合が終わった後に喜んでもらえるような、試合が4回できるように目指したいと考えています。

伊勢はな選手(DF)─最後の大会で全国優勝を

─全国大会に向けて、ここまでのチーム状況や準備はどんな風ですか。
シーズンを通してはケガ人などもあったりと、人が少ない中でプレーする時間があって、関東リーグでも連敗をしたりと難しい時期がありました。
ただ、先日の日テレ・東京ヴェルディメニーナとの対戦では、敗れましたが、手応えを感じる内容でした。ここから、さらに本気で準備をしていければ、優勝という目標に近づけると思っています。
─このチームの特徴はどんなところにあると思いますか。
ガッツがある選手が多いと感じます。前から球際で強く行けたり、とにかくガッツがあります 笑。
─注目して欲しい部分はどこでしょう?
ヨネさん(米田監督)が就任してから、第1エリア、第2エリアなどとピッチを分けて表現するようになりました。たとえば、ボールの動かし方は、以前は結構シンプルに大きく蹴ってつなげられないことがあったんですが、近い距離感でのワンタッチのパス回しとかそういうところで中盤を支配したりするところが表現できるようになりました。そこは後ろから見ていても面白いなと思っていて、大会ではそういう部分が出せればと思っています。
─サッカー以外のこのチームの良さはどんなところがありますか。
学年関係なく仲が良いところです。みんなが仲が良いですし、誰とでも全然ふつうに喋れる関係が築けているところはよいと思います。
─伊勢さん自身のプレーの特長や強みはどんなところですか。
自分は技術面では練習でも基礎練とか結構好きで一番こだわってやって来ています。試合ではビルドアップのところとかミスをなるべく少なくというのを意識しているので、簡単にボールを失わないところとか繋いで欲しいところを繋ぐという部分は強みだと考えています。
あとは、競り合いですね。コーナーキックの攻撃ではなかなか良いボール来ても、あまり得点できないんですが、逆に相手のゴールキックを跳ね返すところは、自分自身負けてはいけないという意識も強くて、気持ちも入れてプレーしているので、そこは見ていただきたいです。
─この大会に対する意気込みを教えていただけますか。
ジュニアユースに入ったときから各年代で日本一をずっと毎年の目標にやってきていました。でも一度も優勝できていないし、一度全国大会で決勝に行ったことがありましたが、そのときはほぼリザーブメンバーで、バックアップメンバーになることもありました。見ているだけだったんです。
だから今大会は、一戦一戦大事にして、絶対決勝まで行って、最後の大会を優勝したいと思っています。
─ここまで支えて来てくださった方たちにどんなプレーを見せたいですか。
浦和レッズの特長というところでもあると思うんですが、最後まで戦う粘り強さとか、体を張って守備をするところをしっかりと表現して、みなさんに感動してもらえるようなプレーを見せられたらと思っています。
熊田姫依選手(MF/DF)─個と連携の融合

─全国大会に向けて今準備してると思いますが、まずこのチームの準備状況や手応えについて教えてください。
毎週試合を重ねていくうちに自分たちの中ですり合わせができるようになってきました。守備面もまとまりを感じていますし、準備としては良い感じにまとまってきていると思います。
米田監督とのやりたいことと選手の意識も合ってくるようになりましたし、良い状態だと思います。
─このチームの特長はどんなところがありますか。
みんな一人ひとりちゃんと個があってうまいんですけど、その中でみんなの関係性というのもしっかりとあるので、個人でもやれるし、チームとしてもうまくまとまっているので、すごくバランスのいいチームだと思います。
─サッカー以外のところではどうですか。
私自身は、今まで経験してきた中で、一番仲の良いチームだと感じています。上下関係もそうだし、横の関係もそうですが、コミュニケーションが活発で、ピッチ内でもピッチ外でも話せ得るから、ワイワイ楽しくやっている感じです。
─ご自身の特長についてはどんなところがありますか。
私は結構守備が自分の強みだと思っています。ボールがこぼれるところ、相手がボールを持ったときに奪いきって攻撃につなぐことができます。奪った後もしっかりとつなぐ、一連の流れが自身の強みだと思っています。
─特に注目してほしいプレーはありますか。
私はボランチなんですが、守備は、今話したような感じで、奪い切るところになります。攻撃面では中盤から裏に抜けるみたいな動きが結構好きで、スピードを持って裏に抜けて、パスをもらったり、そういうなんかプレイが自分の特徴の1つかなって思ってます。
─全国大会に向けた意気込みを教えてください。
本当にもう最後の大会で、やっぱりみんなとサッカーできるのも最後ですし、個人的にはすごく思い入れが強い大会なので、悔いなく、楽しく、本当に楽しく終わりたいと思っています。
─支えてくださった方にどんなプレーを見せられたらいいなと思いますか。
親もずっと小さいころから自分のサッカーのために協力してくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいなので、自分がこれだけ成長したというのを見てもらいたいですし、ファン・サポーターのみなさんも本当に毎試合遠くても朝早くても開場に足を運んでくれて、めちゃくちゃ感謝しています。そうしたファン・サポーターのみなさんにも、良い結果で喜んで、楽しんでもらいたいと思っています。
─レッズに入ってきてサッカーやってて良かったと思う瞬間はどんなところですか。
ファン・サポーターのみなさんがいるというのは、本当に新鮮な感覚でした。小学校のときのチームとかは保護者のみなさんは応援してくださるんですが、そうした関係性のない方たちが、応援してくださるのは本当にすごいなと。レッズのような大きなクラブだから経験できるものだと思いますし、そうした方たちの支えは、チームに良い影響を与えてくださっていると思うので、すごく大きいと思っています。
辻あみる選手(FW)─個性を活かした攻撃力

─全国大会に向けて今どんな気持ちですか。
夏のクラブユースで3位という悔しい結果で終わって、そこでまた1つみんなで冬に向けて頑張ろうとなった中で、今順調に、チームは優勝に向けて作り上げてきていると感じています。
─今のユースチームはどんなチームですか。
まずプレーでは個がすごく強くて、個性豊かです。いろんな選手がいろんなプレーを持っていて、それをまた合わせるというのもできるチームだと考えています。ピッチ外の部分でも全員学年関係なく仲が良いというのが今のユースの取り柄だと思っています。そこをいかにピッチでも活かせるかというのを頑張りたいと思っています。
─辻選手自身の特長についてはどうでしょうか。
前線でボールキープだったり、前の推進力だったりを特長としています。あとはシュートバリエーションも多くしている最中なんですけど、ペナルティーエリア内に入れば、そうした部分を見せられるかなと思っています。
─本大会への意気込みを教えてください。
自分としてもこのメンバーでプレーする最後の大きな大会だと思うし、このメンバーで浦和レッズで戦える最後の大会でもあるので、3年生だけではなく、1、2年生、中学生も交えて全員で優勝して帰ってきたいと思っています。
─支えてくださった方たちに対してはどんな姿を見せたいと思いますか。
これまで教えて関わってくださったみなさんに感謝を持ちながら、プレーでも見せられるように、あとは優勝のメダルを獲って恩返しできるようにできたらいいなと思います。
ADDITIONAL Note
三菱重工浦和レッズレディースユースの初戦は、2026年1月3日14時キックオフになります。愛媛FCレディースMIKANとの対戦です。会場は、J-GREEN堺 S3です。
大会日程はこちら
https://www.jfa.jp/match/joshi_youth_u18_2025/schedule_result/
JFA 第29回全日本U-18女子サッカー選手権大会において、2009年の13回大会で優勝をした経験を持ちます。
※当時のチーム名は浦和レッドダイヤモンズジュニアユースレディース
そのほか、2008年、2013年、2014年、2016年、2020年、2021年と決勝の舞台に進みましたが、いずれも敗れ、準優勝となっています。
今大会で優勝できれば、16大会ぶり2度目の優勝となります。
歴代優勝チーム一覧はこちら
https://www.jfa.jp/match/joshi_youth_u18_2025/history.html
ぜひ、ご注目ください。
