News
KICK OFF the PLAYERS/長嶋玲奈
2025/26 プレシーズンのアメリカツアーをスタートした選手たちの今季の意気込みを短く伝える「KICK OFF the PLAYERS」。
練習やトレーニングマッチなどで攻撃面での存在感を示し、守備面でも向上を遂げようとしている長嶋玲奈選手の今季の意気込みをお伝えします。

「今まで以上にすごく考えてプレーするようになった」
アメリカでのトレーニングキャンプ2日目、長時間の移動や時差の負担を感じさせない動きを見せた長嶋。コンディションは良好のようだ。
「時差とか飛行機移動で大変な中でも、着いてからしっかり身体を動かせましたし、順調にきていると思います」
初めて経験したという大きな時差にも「今のところ大丈夫です」と頼もしく語る。
そんな彼女の中ではいま、変化が起きつつある。それは、これまで以上により「考えてプレーする」ようになったこと。監督が求めるサッカーを実践する中で、サッカーというスポーツへの理解が深まってきているのだ。
「練習に取り組む中、今まで以上にすごく考えてプレーするようになった実感があります。自分が受ける位置で、相手の立ち位置も変わってくる。それがやり続けている中で結構つかめてきました。その中で攻撃につながる起点のパスを、自分からの発信で出すことも増えてきているので、そこから得点につながるようなシーンが生み出せればと思っています」
自身の持ち味でもあった攻撃につながるパスがより生きるような判断。その精度をさらに高めようと取り組んでいる。
「(パスは)これからもっと攻撃をスムーズにするパスを増やしていかなくちゃいけないですし、メッセージを込めたパスを出せればいいと考えています」
相手の守備の予測を裏切り、逆を突く。そんな知的なプレーがピッチ上で表現できた時、大きな充実感を覚えるという。
「前よりすごく考えるようにはなっていて、それがはまったときとかパスが繋がって攻撃の起点になれたときとかはすごくやっていて楽しいなと思います」
プレーの楽しさを再発見した今、彼女のパスはより一層、鋭さを増しそうだ。
「守備にも重点を置いて強く戦える選手になりたい」
だが攻撃面での進化はもちろん、彼女は自身のポジションで重要な守備への意識も高めている。日本国内で行ったトレーニングマッチで見せた球際の強さには、明確な意図があった。
「最終ラインとして、攻撃ももちろん大事ですけど、やっぱり守備の選手として失点はしててはいけないと考えています。今年はそちらに課題までとは言いませんが、重点を置いています。強く戦える選手になりたいと思っているので。守備の強化は、日々の練習から頑張っています」
最終ラインの選手として、何が大切か、理解していることがわかる発言だった。攻撃の起点となるだけでなく、ゴールを死守する。その両方を高いレベルで実現するために、日々のトレーニングに励んでいる。
「見ている人が楽しむサッカーで勝ちにこだわりたい」
このアメリカツアーは、長嶋にとってチーム戦術を深めるだけでなく、個人として大きな成長を遂げるための絶好の機会と捉えている。
「日本では体感できないような、強くて速くてうまい選手というのがいると思うので、予測の部分で守れるところも経験できるでしょうし、自分の攻撃1本で得点を狙えるチャンスもあると思います。そういった自分のいい部分を出すこと、それと自分の課題を改善することを意識して取り組んでいきたいといます」
そして、今シーズンの目標を尋ねると、彼女の口から出てきたのは、チーム内での役割の変化に対する強い自覚だった。
「やっぱり今までは年上の人たちに、ついていくじゃないですけど、そういう立ち位置でした。これからは、年上の立場にもなってきていますし、自分がチームを引っ張っていけるような、そういう存在になれたらと考えています」
チームが掲げる「一戦必勝」というワードに対しても、その貢献の形は明確だ。
「タイトルはもちろんですけど、まず1試合1試合しっかり勝って、内容も大事に、見てる人が楽しいと思えるようなサッカーで勝ちにこだわりたいなと思います」
プレーで、そして姿勢でチームを牽引する。新たな覚悟を胸に、長嶋玲奈の2025/26シーズンがスタートする。
(文・写真:URL:OMA)
練習やトレーニングマッチなどで攻撃面での存在感を示し、守備面でも向上を遂げようとしている長嶋玲奈選手の今季の意気込みをお伝えします。

「今まで以上にすごく考えてプレーするようになった」
アメリカでのトレーニングキャンプ2日目、長時間の移動や時差の負担を感じさせない動きを見せた長嶋。コンディションは良好のようだ。
「時差とか飛行機移動で大変な中でも、着いてからしっかり身体を動かせましたし、順調にきていると思います」
初めて経験したという大きな時差にも「今のところ大丈夫です」と頼もしく語る。
そんな彼女の中ではいま、変化が起きつつある。それは、これまで以上により「考えてプレーする」ようになったこと。監督が求めるサッカーを実践する中で、サッカーというスポーツへの理解が深まってきているのだ。
「練習に取り組む中、今まで以上にすごく考えてプレーするようになった実感があります。自分が受ける位置で、相手の立ち位置も変わってくる。それがやり続けている中で結構つかめてきました。その中で攻撃につながる起点のパスを、自分からの発信で出すことも増えてきているので、そこから得点につながるようなシーンが生み出せればと思っています」
自身の持ち味でもあった攻撃につながるパスがより生きるような判断。その精度をさらに高めようと取り組んでいる。
「(パスは)これからもっと攻撃をスムーズにするパスを増やしていかなくちゃいけないですし、メッセージを込めたパスを出せればいいと考えています」
相手の守備の予測を裏切り、逆を突く。そんな知的なプレーがピッチ上で表現できた時、大きな充実感を覚えるという。
「前よりすごく考えるようにはなっていて、それがはまったときとかパスが繋がって攻撃の起点になれたときとかはすごくやっていて楽しいなと思います」
プレーの楽しさを再発見した今、彼女のパスはより一層、鋭さを増しそうだ。
「守備にも重点を置いて強く戦える選手になりたい」
だが攻撃面での進化はもちろん、彼女は自身のポジションで重要な守備への意識も高めている。日本国内で行ったトレーニングマッチで見せた球際の強さには、明確な意図があった。
「最終ラインとして、攻撃ももちろん大事ですけど、やっぱり守備の選手として失点はしててはいけないと考えています。今年はそちらに課題までとは言いませんが、重点を置いています。強く戦える選手になりたいと思っているので。守備の強化は、日々の練習から頑張っています」
最終ラインの選手として、何が大切か、理解していることがわかる発言だった。攻撃の起点となるだけでなく、ゴールを死守する。その両方を高いレベルで実現するために、日々のトレーニングに励んでいる。
「見ている人が楽しむサッカーで勝ちにこだわりたい」
このアメリカツアーは、長嶋にとってチーム戦術を深めるだけでなく、個人として大きな成長を遂げるための絶好の機会と捉えている。
「日本では体感できないような、強くて速くてうまい選手というのがいると思うので、予測の部分で守れるところも経験できるでしょうし、自分の攻撃1本で得点を狙えるチャンスもあると思います。そういった自分のいい部分を出すこと、それと自分の課題を改善することを意識して取り組んでいきたいといます」
そして、今シーズンの目標を尋ねると、彼女の口から出てきたのは、チーム内での役割の変化に対する強い自覚だった。
「やっぱり今までは年上の人たちに、ついていくじゃないですけど、そういう立ち位置でした。これからは、年上の立場にもなってきていますし、自分がチームを引っ張っていけるような、そういう存在になれたらと考えています」
チームが掲げる「一戦必勝」というワードに対しても、その貢献の形は明確だ。
「タイトルはもちろんですけど、まず1試合1試合しっかり勝って、内容も大事に、見てる人が楽しいと思えるようなサッカーで勝ちにこだわりたいなと思います」
プレーで、そして姿勢でチームを牽引する。新たな覚悟を胸に、長嶋玲奈の2025/26シーズンがスタートする。
(文・写真:URL:OMA)