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Copa Chivas Internacional 16 試合レポート vs MIDTJYLLAND

2016.01.20 ユース

1月16日(土) コパ・チーバス第2戦 FCミットラン戦



第1戦の勝利を受けて今日はデンマークのミットランとの対戦となりました。

ミットランは大柄な体格を活かしてシンプルに前線へボールを入れてくる北欧らしいチームで、リスタートでの高さを生かした攻撃は迫力のあるものでした。

結果は1−1の引き分け。1戦目と同様、戦うベースの上に我々の武器を表現したかったのですが、このゲームに関しては少し物足りなさを感じました。

試合は立ち上がりから前線へシンプルにボールを入れてくる相手の攻撃に、身体の大きさ強さで受け身になるような展開となってしまいました。セカンドボールへの反応が遅く、素早いボールへの寄せに後手に回ってしまったのが一番の要因だと思います。

15分くらいからは、相手が警戒して構えてくれることで意図的にボールを保持できる時間を作れました。しかし相手を観て立ち位置を取りボールは保持できるのですが、暑さで判断が鈍ったのか、相手の身体の強さに圧力を感じたのか、ゴールへ向かう、相手に仕掛けていくということが出来ず主導権を握るまでには至りませんでした。

守備のリスタートも多く相手ペースでゲームが進む中、前半21分、左サイドのスローインから突破され最後はクロスに1タッチで合わされゴールを奪われます。立ち上がりからの反応の鈍さを象徴するように、サイドを崩され最後はゴール前の人数はいるものの相手に先に触られてしまいました。

失点した後は相手のペースも落ち、仕掛ける意識を高めたことで我々が押し込んで決定的な形を作ることが出来つつありました。そんな中で前半終了間際の35分、コーナーキックを素早く始めファーサイドからのシュートのこぼれを鈴木が押し込んで同点に追いつきました。なんとか同点に追いついたことで後半へ期待が持てる展開となりました。

昨日のチーバス戦もそうですが、相手は先制点の重要性を認識しペース配分など関係なく前半の最初から全力で戦ってきます。昨日は我々も良いゲームの入りができましたが、今日は失点するまで自分たちから“戦う”というスイッチを入れることが出来ませんでした。ハーフタイムには監督の大槻からも、自信を持って自分たちの武器を出すこと。勇気を持って相手に挑んでいくこと(相手ゴールへ仕掛けていく、2ndボールへの反応、相手に身体をぶつけること)を伝えられました。

後半は積極的にプレーすることで相手を押し込み決定機も幾つか作ることができました。交代で入った2年生の川上エドオジョンや1年のシマブクカズヨシがサイドから仕掛けていくことで、相手に取っても脅威になっていたと思います。ただ相手も最後の局面では身体を投げ出し戦ってきたので、得点を取りきるまでの十分な仕事をさせてもらえませんでした。相手のミットランはリスタートや攻め残りの選手からのカウンターなど、常に隙を逃さない雰囲気は押し込みながらも失点のリスクを感じさせるものがありました。結果どちらもゴールを奪うことができず1−1のまま終了。引き分けとなりました。

昨年のこの大会で“戦う”というベースが大切であることを思い知らされ継続して取り組んできましたが、国内の試合では優勝という結果を掴むこともできたものの、海外に来て国際試合を経験するとまだまだ充分ではないことを痛感させられます。

昨年は1勝もできなかったこの大会で、2試合で勝ち点4は立派な成績だと思います。今日は内容的には良くない中でも勝点1を取れたことは成長を証明しているとも思います。しかし自分たちから“戦う”というスイッチを入れられていたら勝ち切れたのではないかという悔しさの方が強く感じられました。

(育成スタッフ)
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