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ジュニアU-11がイタリア遠征『ATLA CUP』に参加

2018.10.02 ジュニア

浦和レッズジュニアのU-11チームが、9月12日(水)から18日(火)までイタリア遠征を行った。
これはイタリア・トリノ近郊のキエーリ(Chieri)に本社工場を置く、三菱重工グループの『ATLA S.r.l.』が40周年記念として、同社が主催する少年サッカー大会『ATLA CUP』に浦和レッズジュニアを招待したもの。

『ATLA CUP』での成績は20チーム中12位だったが、選手たちは試合結果以上のものを得たようだ。なお、本遠征にあたって、三菱重工業(株)の協賛をいただいた。


表彰式で大きな拍手を受けたレッズジュニアU-11(9.16)

表彰式でレッズに大きな拍手
選手14人、スタッフ5人からなる一行は9月12日(水)の夜、トリノに到着。翌13日(木)は、練習試合を2試合行い、大会のルールに慣れた。『ATLA CUP』はGKを含めた7人制で、GKのキックに距離制限があったり、オフサイドのルールが若干違ったりと、日本国内とは異なるルールで行われるため、最初は戸惑いがあったようだ。

14日(金)は、トリノにあるユベントスのスタジアムやミュージアムを見学した後、大会が始まった。20チームが4チームずつ5ブロックに分かれて総当たりの予選リーグを行い、予選リーグの順位別にトーナメント戦を行う方式で、レッズジュニアは予選リーグ1勝2敗で9位~16位トーナメントに回り、初戦を勝利したが2回戦と11位・12位決定戦で敗れ、12位となった。

表彰式では、日本から来たレッズジュニアに大きな拍手が起こり、また予選リーグ3戦目で右腕を骨折しながらチームに帯同し続けた内藤大己に特別賞が贈られた。

大会が終わった16日(日)の夜は、短い時間ながらトリノ市内観光も行い、選手たちは海外旅行気分も少し味わえた。翌17日(月)にトリノを発ち、ミュンヘン経由で18日(火)に帰国した。

<ATLA CUP 成績>
【予選リーグ】
●3-4 Genoa
[レッズ得点者]阿部湧心、薄井 翼、依田爽史
○1-0 Barcanova
[レッズ得点者]内藤大己
●2-5 Tor Tre Teste
[レッズ得点者]依田爽史、田中一信

【9~16位トーナメント】
○6-1 Capezzano
[レッズ得点者]薄井 翼、依田爽史、小鷹凜太朗3、和田直哉
●2-3 Cuneo
[レッズ得点者]石田永遠、ウゾカ ジョセフ豪
●0-1 Chievo Verona


現地での食事も美味しくいただいた


ユベントス・ミュージアムを訪れる機会もあった(9.14)


特別賞を贈られた内藤大己(9.16)

































長い遠征、かつ海外の大会
選手たちには貴重な経験に



酒井友之レッズジュニアコーチ

「レッズジュニア5年生の海外遠征は今回が初めてです。この『ATLA CUP』が11歳以下の大会なので、それに合わせたチームで参加しました。各ブロックに1チームか2チーム、セリエAのクラブの育成チームが入っており、やはりそのチームのレベルは高かったです。

僕は今年から5年生チームを担当しているのですが、外国のチームと対戦したことは一度しかなく、ましてや海外へ行って環境の違うところで、現地のチームと何試合も行うというのは貴重な経験でした。予選リーグで勝って上位トーナメントに進んでいれば、ユベントスやアタランタなどのチームと戦えたでしょうが、おそらく力の差も感じたでしょうね。

生活面では、僕を含めてスタッフが5人おり、旅行会社のスタッフも帯同してくれましたから、非常にスムーズでした。食事なども問題なく食べられ、みんな1~2kg体重が増えて帰ってきました。現地でのコミュニケーションも、最初は遠慮していましたが、徐々に子供たちも教えておいたイタリア語で挨拶するようになっていきました。

日本国内での遠征でもせいぜい2泊で、ここまで長くチームが一緒に行動することはありませんでした。ですから僕と選手たちの関係も、選手たち同士の関係もより深くなったと思います。プレー面でも、1対1で負けないとか、奪われたらすぐに戻るとか、近くの選手がプレッシャーに行くなどの意識をしっかり持つことの必要性を、サポートに来てくれたジュニアユースの金生谷仁コーチから強く言ってもらい、選手たちの心に響いたと思います。

クリスティアーノ・ロナウドが入ったユベントスのスタジアムやミュージアムにも行けましたし、いろいろな意味で子供たちには意義深い遠征だったと思っています」

文・清尾 淳(MDP編集)
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