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2014年にレッズレディースへ加入してから、多くの試合で先発出場を続けている、乗松瑠華。対人守備の強さや高いパス能力を持つ彼女の存在は、レッズレディースのサッカーにおいて、大きなものとなっている。今なお成長を続ける背番号6に、サッカー選手としての歩みや、次節のベガルタ仙台レディース戦に向けた意気込み、ファン・サポーターへの思いなどを聞いた。

【守備を第一に考えながら、攻撃にも積極的に絡む】
■レッズレディースに加入して3年目ですが、どんなところが成長したと感じていますか。
「センターバックで出ているとき、自分から積極的に声を出して、全体やディフェンスラインをコントロールするというところは、以前に比べればできるようになっていると思います」

■今シーズンはセンターバックやサイドバックでプレーしています。どんなことを意識していますか。
「ディフェンスとして、1対1はやらせないというところを意識しつつ、攻撃は好きなので、インターセプトなどでいい形になったときはどんどん上がっていこうと思っています。今は調子も上がってきているので、チーム状況によってどちらもできるよう、準備しておきたいです」

■センターバックとしては、相手の裏を一本で狙うパスが印象にあります。
「練習から、白木とはタイミングを確認する話をしています。ポゼッションしながらクロスで攻撃するのがレッズレディースの特徴としてありますけど、一本のパスでゴールにつなげられれば、それがベストだと思うので、狙い続けていきたいです」

【いろいろな方の支えで、サッカーを続けてこられた】
■小学生の頃、浦和レッズのハートフルスクールでサッカーをしていたそうですね。
「当時はただ単に、サッカーが楽しくて一生懸命やっていた、という感じでした。ただ、両親がレッズのファンだったので、トップチームの試合を観にいくことはありましたし、JFAアカデミー福島に行ってからも、レッズに入ってほしいと、ずっと言っていました。今も、すごく応援してくれています」

■JFAアカデミー福島時代には、東日本大震災を経験しています。
「震災があったのは、中学の卒業式の日でした。その後は1ヶ月くらい実家に戻っていて、サッカーができる環境ではなく、アカデミーがこのままなくなるのかと思っていましたけど、静岡でいい環境を提供していただきました。そこで、自分がそれまで何不自由ない環境にいたこと、そして本当にいろいろな方々に支えられてサッカーをやれていると、感じることができました」

■今、目標としている選手はいますか。
「なでしこジャパンでも活躍されている、永里優季選手です。今までマークした選手の中でもすごくやりにくかったですし、本などを読むと、日頃のトレーニング以外に個人的にやっていることも含め、すごくストイックだと感じています。考え方に共感できる選手で、憧れています」

【キックオフ前の応援は、心に響いている】
■ベガルタ仙台レディースの印象はいかがですか。
「前線の選手はスピードがあって、個で打開できる能力があります。レッズレディースはまだ皇后杯以外で勝ったことがないということですけど、個人的には、苦手意識は全然ありません。自分たちが失点しないようにして、チャンスでしっかり決めきることができれば、勝てると思います。自分はセンターバックなので、まずは守備で、声をかけながらやっていきたいです」

■久しぶりの浦和駒場スタジアムでの試合となります。
「たくさんのファン・サポーターの方が来てくださいますし、キックオフ前の応援は、自分の心にすごく響いています。来てくださった方に楽しんでもらい、何よりも勝利を届けられるようにやろうと、いつも思っています。次はホームなので、何としても勝ちたいです」

■リーグカップ準決勝進出、そしてその先のタイトルを狙えるところに来ていると思います。
「リーグではなかなか調子が良くなかったですけど、リーグカップで優勝していい流れを作り、内容的にも成長して、リーグを戦っていきたいです。次の試合が大事になると思うので、しっかり勝ち点3を取りきりたいです」

■最後に、ファン・サポーターのみなさんへのメッセージをお願いします。
「いつも応援、ありがとうございます。次の試合はとても大事な一戦になるので、何としてもみなさんに勝利を届けたいと思います。次の試合も、応援をよろしくお願いします」

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