WEリーグ プレシーズンマッチも最終戦を迎えます。手応えはいかがですか?
「まだまだ全体的にコンディションが上がっていなかったり、全員で練習する機会が少なかったりすることもあって、個々のレベルアップを求められている時期だと感じています。個人的には苦しいときにもう1本走れるようにしていきたいですし、開幕までに体力をもっとつけたいなと考えています」

佐々木選手は上下動の多いサイドバックでの出場が続いています。心がけていることを教えてください。
「自分の良さは、しっかりとつなぐこと。そして、シンプルに味方を使うことです。周りとスムーズにボールをつなぐことや奪うことに加えて、中に入っていくときには、バランスを心がけています。試合を通じて感じるのは、相手に研究をされてきて、自分の裏のスペースを使われてしまう場面が出てきました。前に行くとき、行かないときの判断と準備をしっかりしないといけないと考えながらも、センターバックの二人は早くて強くて頼りになるので、行けそうだなというときには、思い切って上がろうと思っています。そうした面でも、センターバックや中盤も含めて、横の連係は大切だなと感じているんです」

研究をされることで、戦いにくさ、プレーをする難しさは感じますか?
「相手もいろいろ考えて、引いたり、前から来たりすることがあります。でも、どのように来ても自分たちがやることは変わらない。相手によってレッズレディースのやり方を変えることはないので、難しさは感じていないですよ」

その思いの中で、プロ選手としての1年目が進んでいます。プロになったなと実感することはありますか?
「午前練習になったので、自由に使える時間が増えました。身体のケアやジムに行くことが多いのですが、プロになったなと感じます」

プロ選手としての活動の合間に、レッズランドでのお仕事も続けられているそうですね。
「はい、そうなんです。これまでは、レッズランドに来る利用者のみなさんの対応や事務作業をしていました。利用するみなさんとお話をさせていただく中で、“選手"であることを知ってくださったり、ほかのスタッフが紹介してくれたりするのですが、そうして出会ったみなさんとまったく関わらなくなってしまうのは寂しいなという気持ちもあって、今もレッズランドのお仕事に携わらせてもらっているんです。自分中で、チーム以外にもコミュニティがあると成長にもつながりますし、経験になります。仕事もサッカーもあるからがんばれるという思いもあるんですけど、でも、週末に試合があるときは、1〜2日くらいなんですよ」

レッズランドでお会いするみなさんも、佐々木選手の活躍を楽しみにされていると思います。
「試合を見てくれるみなさんが、少しでも元気になったり、パワーを与えられたりするようなプレーをしていきたいなと、常々思っています」

では最後に、次はサンフレッチェ広島レジーナと対戦します。抱負をお願いします。
「実は…NACK5スタジアム大宮で行われた試合を見に行きました。偵察です(笑)。それは大げさな言い方ですが、事前に相手の状況を見ることができたので、実際に対戦をしたときに、どんな試合をしてくるのか、私自身も楽しみにしています。やっぱり、試合を見に来てくださったみなさんには、勝って気持ちよく帰っていただきたいですし、配信をご覧になるみなさんにも勝利を届けたい。そして、充実していた昨シーズン以上に、サッカーを楽しんで、初代女王になれるように良い準備をしていきたいと思います!応援よろしくお願いします」



 みなさん、こんにちは。WEリーグプレシーズンマッチも最終戦を迎えました。リーグ開幕に向けて、まだまだ準備中という側面もありますが、試合をとおして見えてきたものや手にしたものがあります。
 例えば、前回のINAC神戸レオネッサ戦。0-2で敗戦となりましたが、ここまでやってきていることの精度をもっとあげないといけないということは、選手自身も感じたと思います。トレーニング中にも「こうすれば良かった」というように、選手同士で話をしている姿を見かけますが、この一戦から得た成果が表れていると感じています。

 今、三菱重工業レッズレディースが進んでいる方向は確かなものです。一つの勝敗や無得点であったことに一喜一憂して、戦い方を修正したり変更したりするのではなく、積み上げてきたものの精度を上げていくこと。コンディションを上げていくことが大切なのです。

 同時に、他のチームは「打倒レッズレディース」として向かってきます。それは当然のことですし、各チームに大きな変化があった中で、変わらなかったレッズレディースは目標にしやすく、戦いやすい面があるでしょう。対策もできるのです。加えて、プレッシャーもなく、「負けてもともと」という勢いを持って挑んできます。

 それに打ち勝つメンタリティを持たないといけません。メンタル的にもタフになることは簡単なことではないからこそ“チャレンジャー精神"が大切になってきます。この、チャレンジャーという言葉は、自分たちのサッカーをつくっていくという意味です。自分たちがピッチで表現するものをつきつめていくこと。そこに対するチャレンジを続けていく。相手ではなく自分たちのサッカーと向き合うことで、一つの勝敗でチームが揺らぐことはなくなります。それは、一見、遠回りに見えますが、結果を生むことにつながっていくのです。

 繰り返しますが、レッズレディースが積み重ねてきたものは確かなものです。だからこそ淡々と、今できること、個々の仕事をしっかりとこなしていくことが、後々、結果としてついてきます。“ボール持ってなんぼ"という戦い方を続けていく中で、自分たちがやっているサッカーを完成させていく。その作業に没頭することは、レッズレディースが目指すところの一つなのです。

 何より、強いチームとは、相手がいくら策を練ってきても、打ち破られない。負けません。「レッズレディースには何をしても勝てない」という強いチームでありたいし、それこそが理想形です。

 そのためにも、一人ひとりがチームに責任を持つことが重要になってきます。チーム内での競争について触れてきましたが、レッズレディースの競争は、相手を蹴落とすものではありません。選手同士を競わせて力を引き出すのではなく、選手個々に、チームに対して責任を持たせ、自分のチームだと認識をさせる。そうすることで「私がこうするんだ」という思いを持ち、自分のレベルを一つひとつ上げていくことに向き合い、高めあっていけます。選手それぞれが、「レッズレディースは自分のチーム」だと言えるようになれば、ボールも、ユニフォームも大事にする。スタッフや応援してくださるみなさんにも気をつかえるようになっていくものです。

 もちろん、レッズレディースには、もともとそういう雰囲気がありました。基本的な部分ですが、みんなが方向性を間違えず、居心地が良く、高いモチベーションと強い責任を持つ集団になっていると思うからこそ、チームとしてもより向上するようにサポートし、育てていきたいという気持ちでいます。

 そして、プレシーズンマッチも、いよいよ最終戦です。試合を見てくださるみなさんが「また試合を見たい」と感じるゲームをしたい。ぜひ、試合を楽しんでもらい、一緒にWEリーグを盛り上げていきましょう。本日も、レッズレディースに熱き応援をよろしくお願いします。

REDS LADIES WONDERLAND WITH ALL OUR HEARTS



POLUS

NIKE

三菱重工

MITSUBISHI MOTORS

EneCle

Shimachu HOME'S

DHL

三菱パワー

auカブコム証券

アイルグループ

EY

CORSO

彩懐石うらわ高砂

エコ計画

エルシーワークス

花蔵

キリンビバレッジ

サイデン化学

埼玉縣信用金庫

J:COM

CO-OP deli

大成ラミック

太陽

TOHSHIN PARTNERS

日本郵船

ピーエス三菱

ビタブリッドジャパン

明治安田生命

RHYTHM

税理士法人 レガシィ