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20.08.30

2020プレナスなでしこリーグ1部 第7節 vs アルビレックス新潟レディース 試合後 監督・選手コメント

2020プレナスなでしこリーグ1部 第7節 vs アルビレックス新潟レディース 試合後コメント

【森 栄次監督】

「今日は暑いので、全体的にそれなりのサッカーをやっていかなければいけないと思い、ボールを大事にすることをテーマにしてゲームに入りました。前半に2-0という展開になったので、ハーフタイムに、もう少しボールを回しながら相手を動かしながら展開できればいいかなと思いましたが、少し回しているポイントが低くすぎて、相手にカウンターをされてしまい1点入れられてしまった形になってしまいました。その後、少しバタバタしてしまい、『点を取りにいくよ』ということで、安藤(梢)に裏を狙えという指示を出しましたが、そこもうまくいかずに最後は少しちぐはぐしたかなという展開でした」

[質疑応答]
(前半からアルビレックス新潟レディースが、低い位置でレッズがボールを持っているときもプレスをかけてきていたと思うが、途中からプレスに来た選手を1つ飛ばすようなパスが通ってから少しリズムが良くなった感じがあったが、何か指示をしたのか、それとも選手たちが見つけた感じだったのか?)
「それは日頃のトレーニングで、どこが空いているのか、どこを空けるか、ということは指示しています。やっぱりスペースは大事だということは選手みんな認識しているので、真ん中だったり、裏だったり、そこで裏を空ける前線の動きがあったり、そういうことはトレーニングでやっています。それが多分出てきたのかなと思います」

(暑い中とおっしゃっていたが、運動量的に先に厳しくなったのは、新潟Lの方だったのかなと見ていて思ったが?)
「そういう認識はあまりありませんでした。うちも少し足が止まったっていうところも暑さなのかな?というところもあります。新潟さんが少し足が落ちたがどうかは、私の方では認識がなくて、むしろ、自分たちの方が、少し裏を狙うことや追い越すシーンが少なくなってきたのかなというところだと思います」

(前半、本当に非常に相手のプレスが効いていて、なかなかバイタルエリアに持ち込むことができなかったが、どの辺りからシステムを変更しようかなと考えていたのか?)
「給水のときに選手を少し入れ替えて、高橋(はな)をトップに入れて、その前までは流れを見るとあまりよくなかったので、高橋を前に置いてポイントを2つ作った方が、相手も嫌がるという感じがありましたので、それを試してみました。もし、ダメであればもう一度戻すと思っていたので、給水のときに指示しました」

(それが前半うまくいっていたと思うが、手応えについては?)
「何回か、高橋と菅澤(優衣香)の2トップというか、それはリーグの中でもそうですし、トレーニングの中でもそうですが、いろいろな形を組みながら、選手にはそういうこともあるよということは伝えています。そのときにどういう仕事をするかということも伝えていますので、そこはスムーズに入れるとは思います。そこを起点にして、例えば、柴田(華絵)とか栗島(朱里)を前を向かせるという形をとって、スムーズにボールを動かせるようにやりたいと思っています」

(水谷有希選手がボランチに入ってからの攻撃の組み立ても良かったと感じたが?)
「そうですね。最近自信をつけてきている感じで、そんなにプレッシャーがある中でもしっかりボールをつなげますし、柴田とか栗島とかとのコンビネーションも段々高まってきていると思います」

(今シーズンの3連勝が2度目だと思うが、負けてからの3連勝というのは、少し深みがあるというか、手応えのある3連勝かなと思うが?)
「別に3連勝とか4連勝とかは気にしていません。一つひとつとにかく勝っていかないといけないよということは言っていますし、そこは自分にも言い聞かせています。あまりその先のことを考えれば、自分もまず目の前の試合を一つひとつ勝っていくということを選手に伝えていますので、あまり何連勝ということは意識はしていません」

【菅澤 優衣香】

「しっかりチーム全員で勝ち切れたことは、良かったのかなと思うところと、自分自身FWとしてしっかりチームの助けとなる得点を決めることができたので良かったと思いますが、後半の得点チャンスを決め切れなかった部分と、逆に失点してしまった部分は防げたところだと思います。チームとして失点をしないようにすることが最低限の目標だと思うので、そこは修正点として出たのかなと思います」

[質疑応答]
(今日の2得点でリーグ通算100得点になったが、その記録についてはどう感じているか?)
「FWとして本当にうれしいことです。開幕から2試合は取れていましたが、それからはなかなか取れていなかったので、もどかしさもありましたが、そういった記録もFWとしてはうれしいことなので、達成できて良かったと思います」

(199試合目での達成ということで2試合に1点より少し多いペースだが、ゴールへのこだわりやFWとしての思いについてはどうか?)
「入った当初はゴールへの意欲というか勢いは、今より全然ありませんでしたが、FWとしての責任感は年々出てきましたし、チームの助けとなることをFWとしてしていかないといけないと思っているので、今後もしっかりとチームの勢いを出せるように自分自身が得点を決めていけたらいいと思います」

(前半、特にシステムチェンジする前は厳しかったのではないかと思うが、その時間帯はどんなことを考えてプレーしていたのか?)
「なかなか自分たちのペースにもっていけなかったので、ちょっと難しい部分はありましたが、飲水タイムのときに森(栄次)監督からシステム変更を伝えられて4-4-2になってからターゲットが自分と高橋(はな)選手で2つになったので、自分自身もやりやすかったです。

ゲームの中で自分たちで修正できれば良かったですし、もう少し早く修正できたら良かったなという反省点はありますが、それまで失点もせずにしのげていましたし、うまくシステム変更した後は自分たちの流れにもっていけたので良かったと思います」

(システム変更してもチームが機能できることが今の浦和レッズレディースの強さだと思うが、その点についてはどうか?)
「基本的には4-2-3-1という形でやっていますが、相手や自分たちの流れでシステム変更があっても対応できるところは自分たちの強みでもあると思いますし、それプラス誰が出てもそのポジションをこなせるところがあるので、それは今後の試合にも生きてくるのかなと思います」

(見事なゴールだったが、ハットトリックしたかったのではないか?)
「そうですね、はい(笑)」

【池田咲紀子】

「前半は先に2点取ることができて、前の試合は追いかける形だったので、先制できたことはいい流れで試合に入れたと思いました。後半、2点差は自分としては危ないなという気持ちがあったので、しっかり失点をゼロでいこうという話はしていました。1点取られてしまいましたが、しっかり勝ち切れたことは良かったのかなと思います」

[質疑応答]
(失点シーンはテンポよく回されてしまった印象があるが、どのように感じているか?)
「あの時間帯はリードしていたということもあって、全体でやられていないという感覚もありましたが、怖いなと思う時間帯でもありました。自分もやられていないという意識の中で、一瞬どこか気が抜けたのかなというのはチームとしてもそうですし、私個人の準備としても一瞬、隙を出してしまったかなという印象が終わってみるとあります。2-1になることでチームとしては残り時間の試合の運びが難しくなってしまうところではあったので、あの失点はすごくもったいなかったと自分としては反省しています」

(ディフェンスラインの裏に出てくるボールに対しての判断は勇気をもって飛び出していたと思うが、センターバック2枚とのバランスはどう考えていたのか?)
「センターバック2人とボランチもそうですが、センターバックは前に強かったり、ボランチの選手は動き回ってくれる選手が多いので、センターバックが前に強くいけるように自分からも声掛けはしています。そのぶんリスクもあるので、裏に出てくるボールに対しては自分が高いポジションを取って良い判断をして飛び出していくということはチームとしても求められています。そこはチームのやり方なのでベースとして置いておいて、サイドを崩されたりしたときにセンターバックを含めたディフェンスラインともう1つ前の中盤のラインまで自分がコントロールしてしっかり守備ができたらいいなということはここ何試合かの課題として思っています」

(その点も良くなってきていると思うが?)
「あまり判断を間違えなくなってきたかなというのは自分としてもありますし、連係して守るということで以前はシュートを打たせない守備も意識していましたが、打たせても自分が止める場面をつくれていたり、連係の幅も広がってきたのかなと思います。そこは練習もそうですが、試合で一つひとつ積み重ねていければいいかなと思います」

(なでしこリーグは日テレ・東京ヴェルディベレーザやINAC神戸レオネッサに直接対決で勝っていかないと優勝するのは難しいと思う。この前は日テレに勝った後にセレッソ大阪堺レディースに敗れてしまったが、今日はI神戸に勝った次の試合で勝てたことは大きいと思う。そういう点についてどう考えているか?)
「前回のベレーザ戦の後は不甲斐ない試合をしてしまいましたし、その二の舞にはならないようにということはほとんどの選手が口にしていましたが、そういうところでしっかり負けずに、勝って終われたことは良かったと思います。上位チームと当たるときだけではなく、昨シーズンもそうでしたがどうしても終盤に絶対に取りこぼしできない試合を落としてしまったので、自分たちの順位などはあまり関係なく、ほとんどのチームに対して一つひとつ勝っていかなければいけないということは強調しているところだと思うので、この前の二の舞にならなかったことに関しては、今日の試合はすごく良かったと思います。油断して勝てるチームは1つもありませんし、一つひとつ戦っていくことで最後の1試合まで気を抜かずにしっかり勝ちにいけるチームが優勝できるチームだと思います。最後までまだありますので、がんばっていきたいと思います」

(今日で7試合が終わって6失点と試合数よりも少ない失点数できているが、そういう数字は気にしているのか?)
「シーズンの前には今シーズンをとおして1桁失点に抑えるということを口に出してきました。出だしの2試合でかなりつまずいたということはありましたし、まだ試合は多いですが、無失点の試合を重ねていけば自ずとその目標も近づいてくると思います。1つは1桁失点が自分の目標であって、チームが勝つことが一番ですが、最小失点、失点しても1で抑えるということは自分の中で目標としてやっています」

(先制した直後に1対1でシュートを打たれるシーンがあったが、そのシーンを振り返ってどうだったか?)
「抜け出されてあの角度でDFもついてきてくれていたので、自分としてはまだ相手の顔が上がっていないことは裏に抜けてきている段階から見えていました。相手が顔を上げたときに自分との間合いが詰まっていたら嫌だろうなと思い、ループシュートも気にはなりましたが思い切って前で勝負しようと思いました。

自分の思いどおりにしっかり防げたのであのシーンは良かったと思いますし、あの後にしっかり点も入りました。良い守備から良い攻撃とよく言いますが、そういうことがつながっていけばいいかなと思っていたので、2点目が入ったときは良かったと思いました」

(前に出たことによってコースを狭めたが、シュートはほぼ正面だったのか?)
「そうですね。セービングなどをすることなく自分の手が届く範囲に来たので、駆け引きできたのかなと思います」
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