「仙台に光を」


10月20日(土)仙台での厳しい戦いを終えた選手達と翌21日(日)、東日本大震災等復興支援プロジェクトの一環として、被災地の子供たちにサッカーを通じて元気を取り戻してもらおうという思いから、宮城県石巻市と名取市にて「東日本大震災被災地復興支援 子供たちとのサッカー交流会」を開催した。

クラブスタッフと選手が、石巻グループと名取グループの2つに分かれ、それぞれに子供たちが待つ地に向かった。
サポートメンバーとして、石巻には内舘秀樹が、名取にはハートフルクラブコーチの伊藤健太が加わった。

名取グループに参加したレポートをお送りしたい。

途中、地震による津波で住宅がほぼ流されてしまった名取市閖上(ゆりあげ)の日和山(ひよりやま)閖上湊神社を訪問し、慰霊祭の準備をしている神主様に当時の話を聞き、選手たちは厳粛な表情でお線香を上げ、手を合わせた。その後近くの閖上中学を訪問。屋上まで津波がきて、今は廃校となっている。2時45分を指したまま止まっている時計がとても痛ましい。

8時に仙台のホテルを出発したバスは閖上を経由し、9時半に名取市立増田小学校に到着した。
ミシャ監督、山岸範宏、阿部勇樹、槙野智章、坪井慶介、マルシオ リシャルデス、ポポ、原口元気、矢島慎也を迎えてくれたのは、名取市の7つの少年団の小学生たち約100人だった。レッズのバスが到着すると大歓声を挙げ、拍手の中選手たちは子供たちの前へ。
地元少年団のキャプテンの挨拶のあと、少年団の代表にミシャ監督から選手全員のメッセージ・サインの入ったフラッグが手渡された。その後選手の一人ひとりの自己紹介に会場がどっと沸いた。

サッカー交流会ではまず、じゃんけんゲームで体とコミュニケーションのウォーミングアップをし、その後はレッズ選手たちによるプロのテクニックを披露。目の前で繰り広げられる矢島のリフティング、阿部の正確なキック、原口のドリブル、山岸のロングスローに子供たちは大喜びだった。
中でもポポの強烈なミドルシュートに会場はどよめいた。
水分補給の休憩の時も、選手たちにまとわり付く子供たちに選手はやさしく声をかけ、話を聞いてあげる。それを温かく見守る父兄たち。至福の時間が流れる瞬間だ。
その後、各学年に分かれサッカーゲームが行なわれ、最後に選手vs子供たちのゲームではマルシオとポポのリフティングパスに大きな歓声が上がり、宇賀神が子供たちとゴールの中になだれ込んだり、槙野のオーバーヘッド決まると、子供たちから大喝采が沸き上がった。

記念撮影を終え子供たち一人ひとりにお土産の品を渡しながら選手と握手をして大喜びの子供たち。そして挨拶を終え、帰りは子供たちが見送る列を選手がハイタッチしながらバスに向かう。
「また来てね」と、いつまでも手を振り、名残惜しそうにいつまでもバスを見送ってくれた。

我々は、現地で子供たちとふれあい、少しでも笑顔をみたい。話をしたい。一緒にボールを蹴りたい。

そして我々はこの現状をいつまでも伝えていくことが大事なことだと思う。

少しづつ風化していく中で、実際には1年半前と少しも変わらない風景を。

【2012.10.21 HT:K】