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PREVIEW

プレビュー

絶対に負けたくない相手。それはアウェイであろうと関係ない。そして今は、負けたくないだけではない。どうしても勝ちたい。

来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を今季の目標にしているレッズ。J1リーグ30試合を終え、勝ち点は45ポイントだが、3位の名古屋グランパスとは試合数が同じで勝ち点差は10ポイント。残り4試合で逆転するのが厳しい状況なのは事実だ。

ただ、J1リーグで3位以内に入ることが絶対条件ではない。ACL出場権が与えられるのは、J1リーグの上位3チームと天皇杯の優勝チーム。今季の天皇杯はコロナ禍によってJ1チームから天皇杯に出場するのは上位2チームに限られることになった。

レッズの天皇杯出場は前節のガンバ大阪戦の結果によって消滅したが、一方でJ1から出場したチームが天皇杯を制すれば、ACL出場権はJ1リーグの4位に与えられることになる。その可能性は高い。

21日、22日の開催試合を終え、4位は鹿島アントラーズ。消化試合数は30で並び、勝ち点差は7ポイント。逆転の可能性は3位以内と比較するとグッと高まる。そして言うまでもなく、今節は鹿島との直接対決だ。

レッズが、関係者が、ファン・サポーターが燃えないはずはない。

鹿島とはリーグ戦はもちろん、古くは2002年、2003年と2年続けて同一カードになったJリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)決勝、近年でも2016年のJリーグチャンピオンシップ決勝や2018年の天皇杯準決勝、2019年のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝など、大一番で対戦してきた。

歓喜も悔恨もあった。クラブ史上初タイトル獲得もあれば、年間勝ち点で15も下回る相手にリーグ優勝をさらわれることもあった。思い出深い試合は多く存在する。そして、この試合も将来そうなる可能性を十分に秘めている。

ライバルのホームで勝ち点3を手にし、最後まで諦めずにACL出場へ向けて猛進する。そして、ACL出場権を手にしたときに振り返り、「カシマでの勝利は大きかったね」と振り返る。そんな最高のシナリオを作るため、レッズはこの一戦に懸ける。

Player’s comment

選手コメント

汰木康也

汰木康也

「鹿島のスタジアムの独特なアウェイの雰囲気の中でも、自分の特長である左サイドでのドリブルや崩しで、チャンスを作ってチームの勝利に貢献できるようがんばります。
ぜひ、スタジアムやDAZNで応援や後押しをお願いいたします。」

長澤和輝

長澤和輝

「このタイミングで絶対に負けられない鹿島という相手との戦いがやってきました。僕たち選手は全身全霊で戦います。浦和レッズファン・サポーターのみなさん、一緒に試合を見て戦ってください!」

興梠慎三

興梠慎三

「ACLの出場権を狙うためには勝ち点3が絶対に必要なので、勝利できるように全力でがんばります。みなさんのサポートをお願いします」

打倒・鹿島へ。

今季のレッズは選手の個性を生かしながら攻守に渡ってチーム全体で戦うことを目指し、積み上げてきた。ピッチに立つ11人だけではなくベンチ入りメンバーの18人、さらには28選手全員の力が必要だ。

それでも、特別に活躍を期待してしまう選手がいる。浦和のエース、興梠慎三だ。

興梠が加入した2013年以降、レッズは鹿島アントラーズと公式戦で22回対戦してきた。そのうち興梠はたった1試合を除いて出場し、さらに21試合のうち17試合で先発出場。喜びも悔しさもあった鹿島戦でいつも、興梠はレッズのために全力を尽くしてきた。

その21試合で決めたゴール数は7。うちリーグ戦では4ゴールを挙げている。その数字はいずれもレッズに所属する選手で最も多く、毎年のように鹿島からゴールを奪ってきた。

時として古巣対決は難しいものになり、興梠もレッズ加入から数年は決まって「鹿島戦は空回りする」と苦笑していた。それでもレッズの中で最も鹿島に強い選手という評価は過大ではない。

そして興梠はいま、9年連続2桁ゴールとJ1リーグ通算得点ランキング3位まであと1点に迫っている。

興梠は「個人の記録については興味がない」と言い続けてきた。それは最も大事なことはレッズが勝利することだと考えるからだ。 興梠にとってゴールはそれ自体が目的なのではなく、勝利のための手法。FWとしてレッズの勝利に最も貢献できることがゴールであることは自覚し、それを常に目指してはいるが、勝利できればゴールするのは誰でもいいと考える。GKと1対1でも横にフリーの選手がいればパスを出すのもいとわない。

その意識は今回の鹿島戦でも変わらないだろう。ただ、目の前に迫っている2つの記録が偉大であることもまた変わらない。そして、その偉大な記録をほかでもない鹿島戦で達成して勝利に貢献することに加え、レッズのAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けてラスト3試合で勢いを増すことになれば、これほど頼もしいことはない。

鹿島戦の勝利、そしてアジアへ。そのためには興梠に力が必要だ。言い方を変えれば、興梠が力を発揮すれば、レッズの目標は達成へと近づいていく。

Comparison of the Key Players

キープレーヤー比較

選手比較1 選手比較2 選手比較3

Team Comparison

チーム成績比較

Who is likely to score against Kashima?

鹿島戦でゴールが期待できるのは?

Highlights of the last match

前回対戦時のハイライトはこちら!