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Jリーグの裁定を受けて、森脇良太が会見

9日、Jリーグの規律委員会において、5月4日(木・祝)のJ1リーグ第10節 浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦で不適切な発言があったとして、森脇良太に2試合の出場停止処分が下された。これを受け、森脇良太、クラブの松本浩明広報部長が会見を行った

【松本浩明広報部長】
「この度は、お集まりいただきまして、大変恐縮でございます。ご存じの通り、5月4日の鹿島アントラーズ戦で、我々のチームの森脇良太と、鹿島アントラーズの小笠原選手との間でトラブルがあり、それに基づきまして、規律委員会が5月7日に行われました。規律委員会で本人も事情聴取、ヒアリングを受け、今日、Jリーグから裁定の連絡がありましたので、クラブからお詫び申し上げると共に、本人からも話をさせていただきます。

この度は、鹿島アントラーズのみなさま、それから浦和レッズを応援してくださっている、支えてくださっているみなさま、そしてJリーグ、サッカーを応援、支えていただいているみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことを、クラブ、ならびに本人ともども、深くお詫び申し上げます。

それでは、この裁定を受けまして、森脇良太本人からお話をさせていいただきますので、よろしくお願いいたします」


【森脇良太】
「本日、メディアのみなさまにもこうしてお集まりいただくことにもなってしまって、まずは迷惑をかけてしまって申し訳ないと、みなさまにお詫びをしたいと思います。申し訳ありませんでした。

本日、規律委員会から裁定が出まして、自分の発言が不適切だったということで、2試合の出場停止という処分を受けました。実際に、僕の試合中での発言が不適切だったと思っております。そのことで多くの方に迷惑をかけてしまったということに対して、心から、謝罪をしなければいけないと思っております。

それは、僕を応援してくださる方や、浦和レッズを応援してくださる方、あとは、サッカーが本当に好きで、他のチームを応援してくださっている方、また、鹿島アントラーズのみなさん、そして試合の中で熱くなってしまって、小笠原選手とレオ シルバ選手に不快な思いをさせてしまったこと、サッカーを愛する日本のサッカーファンのみなさんに不快な思いをさせてしまったことに対して、心から、反省をしております。申し訳ありませんでした。

僕自身、このようなことがないように、今後はしっかり襟を正して行動、言動をとっていかなければいけないと思っています。ただ、それと同時に、今回の件で自分自身が発言したことに対して、差別的な発言、言動、行動、そのようなことはなかったと、謝罪することと同じくらい、みなさんに伝えていきたいです。もしかしたら『差別の森脇だ』と世間では理解
されているかもしれないですし、その中で『理解してください』というのは、もしかしたら難しいかもしれないですけど、そういう発言、言動、行動はなかったということを、みなさんに理解いただければ、と思っています。

これから自分自身、やってきたことを反省し、またピッチの上で活躍し、子供たちに夢を与えていけるように、がんばっていきたいと思っています。

今回の件について、本当に深く反省しております」

松本広報部長
「Jリーグの今日の発表におきまして、まず、不適切な発言の疑いがあるとマッチコミッショナーから報告が上がって、調査の結果、侮辱する行為と判断され、2試合の出場停止ということになりました。処分についての理由を、あらためて報告をさせていただきます」

【質疑応答】
(この件に関して、鹿島アントラーズや小笠原選手、レオ シルバ選手に、直接的な謝罪は既にしているのか?)
森脇良太
「僕の口から、鹿島アントラーズさんの方や、小笠原選手、レオ シルバ選手に出向いて挨拶、という形は、まだとっておりません」

(今後、機会があれば、そういったことも考えているのか?)
森脇良太
「僕の発言で、不快な思いをさせてしまった、多大な迷惑をかけてしまったという事実があるので、そういうチャンスがあれば、僕の口から謝罪をさせてもらいたいという思いはあります」

(レッズのチームメイトに対し、処分を受けて、話や謝罪はしたのか?)
森脇良太
「僕自身、処分を受けてすぐの段階なので、まだ他の選手とコミュニケーションがとれていないという状況です。まだ、僕の口からは説明をさせてもらっていないですけど、試合直後に、迷惑をかけたスタッフのみなさん、選手のみなさんには、僕の口から『申し訳なかったです』という謝罪はさせてもらいました。ただ、裁定が下ってからは、僕自身はまだ、他の選手に何かを言った、ということはありません」

(差別的な意志があったなら、2試合の出場停止処分は軽いとか、納得できる方だと思うが、唾をかけられて『臭い』と言ったことに対して2試合の出場停止処分というのは、客観的に見るとすごく重い処分なのではないか?)
森脇良太
「僕自身、その言動で多くの方に不快な思い、悲しい思いをさせてしまったという事実があるので、それは真摯に受け止めなければいけないと思っています。そのことに関して、しっかり反省の気持ちを持たなくてはいけないと思っているので、僕の中では、そうは思わないです」

(今後、二度とないようにと言っているが、そのために自身をどのように律していけばいいかと考えているか?)
森脇良太
「すべてというと言葉は簡単で、そんな簡単な言葉で片づけるのはおかしいのかもしれないですけど、日頃の行動から見直していかなければいけないのではないかと思います。それを含め、僕の性格的に、試合に入ると『レッズで勝ちたい』『この試合で勝ちたい』という気持ちが強くなりすぎて、相手といろいろバトルをしてしまうことがありますけど、一度冷静にならないといけません。

今までもたくさんの人にそういう指摘を受けてきて、僕自身も、冷静にならなければいけないという思いがあった中でずっとプレーしていましたけど、それがなかなかできなかったというところは、自分の未熟さだと思います。

ただ今回、こういう大きな報道をされまして、多くの方を悲しませてしまいました。僕だけがいろいろ責められるのであれば全く問題はないですけど、多くの方に迷惑をかけて、さらに、悲しませたという事実があります。そういうことを思えば、僕自身、これからまた同じようなことがあったときに、同じようなことがあったら、それこそ、どうしようもない人間じゃないかと思っています。今後、同じようなことがあっても、間違いなく僕はそういう行動をとらないと、そう心に誓いました」

(ファン・サポーターの方に、自分から直接メッセージを出すことは考えているか?)
森脇良太
「正直なところ、今はとにかく自分がやったことを反省しなければいけないと思っています。そのことについて、正直、僕の中で考える時間がなかったというか、自分の中でそこまで余裕がない状況だったので、まだそこまで考えられていないというのが、正直なところです。

もちろん、鹿島アントラーズのみなさんや、小笠原選手、レオ シルバ選手、他のチームのサッカー関係者に迷惑をかけたということはありますけど、一番には浦和レッズのファン・サポーターのみなさんに、僕のひとつの言動でたくさんの迷惑と悲しい思いをさせてしまったと思っているので、そのことに関しては、僕から直接でも謝りたいという気持ちは、強く持っています。ただ、それがどういう形になるかというのは、まだ正直なところ、分かりません。多くの方々に迷惑をかけたことに『何をやっているんだ』という悔しさというか、自分自身に対して悔しい気持ちが大きいです。情けないな、という気持ちで、今はいっぱいです」

(主張がかみ合わないところがあり、認められる部分、『臭い』と発言した部分が一致していることで、そこだけを認めて今回の処分になったという説明がJリーグからあった。その内容は、そのまま不満はないという理解でいいのか?)
森脇良太
「その通りです。僕自身、今まで、メディアのみなさんともそうですけど、他の選手とふれ合う中でも、嘘をついて生きてきた人生ではないと思っています。僕が試合後、みなさんに話をさせてもらった、また、そのあとにいろいろな方に話をさせてもらった言葉に、全くもって嘘はないということは、理解していただきたいと思います。もちろん、『口が臭いんだよ』と、そういった事実は言ってしまいましたけど、それ以外のことはなかったというのは、理解していただけると、僕はありがたいです」

(自身の立場からすると、今回の処分に納得いかない部分があるのではないかと思ったが、今回の説明を聞いた上で、妥当な処分だと思うか?)
森脇良太
「処分が妥当かどうかを自分で解釈する前に、自分自身が試合中に起こした行動を、最初に改めて考えなくてはいけない部分だと思います。自分が気持ちを抑えられずにカッカとなったことによって、どれだけの人に迷惑をかけたのか、そこをまずは考えるべきじゃないか、僕自身、反省すべきポイントじゃないかと思っています。今回は処分が2試合と出ましたけど、その処分は、僕にとって大きくは関係なかったというか、まず反省するところは、そこに目を向けるべきではないのではないかと思っていました。処分に関しては、『ああ、その処分が下ったんだな』という、素直な気持ちだけでした。裁定が下るまでは、自分が起こしてしまった行動を常に考えていたところもあるので、そっちの方に自分自身、気持ちがいっぱいいっぱいになっていたというのは、事実です」

(2試合の出場停止の間は、練習などは普段通りに参加するのか?)
松本広報部長
「そういうふうに解釈しています。Jリーグの公式戦2試合に出場停止ということのみ、と解釈しています」

(お互いの言い分が少し違ったというところが、そのままになって終わってしまうことに、少し違和感が残ってしまう。このままだと、小笠原選手などはもしかしたら、そこが明らかにならないことに納得できないと思うかもしれない。事実がはっきり分からないまま収束を迎えることに対して、森脇選手ももやもやするのではないかと思うが?)
森脇良太
「小笠原選手がどういう発言をしているか、僕自身、全部を把握していない部分があるので、なんとも言えないです。僕は僕の主張で、すべて嘘なくみなさんの前で喋っています。小笠原選手が何を言っているのかは、僕自身、そこまで把握していないところがあるので、もやもやが残るというか、そこまではまだ、今のところは考える余裕はありません」

(クラブとしては、鹿島アントラーズと連絡は取り合っているのか?)
松本広報部長
「今日、代表の淵田のほうから、鹿島アントラーズの井畑代表にお詫びの連絡がいっているかもしれないのですが、それが行われたかどうかは、まだ分かりません。今日の裁定を見れば常識的に考えて、我々がお詫びをするというのが常識的だろうということで、先ほど代表とも話をしました。※それが行われたかどうかまでは分かりません。レッズは今日、ご存じの通り、ソウルで公式プログラムが入っている最中でしたので、そこの関係で連絡が取れていませんが、クラブとしての思いは、お詫びをする、ということが常識的だろうと考えています」
※代表の淵田から井畑社長へのお詫びは会見の前に行われました。

(お詫びをもって、別のアクションを鹿島に対してクラブがする、という可能性はあるのか?たとえば、小笠原選手が『差別的な言葉があった』とミックスゾーンで発言されたが、それに対して白か黒かという結論が出ていない状況で、規律委員会としてそこは問題にしていないが、森脇選手の名誉のことも含めてと考えると、その辺のところは何かをやるということは?)
松本広報部長
「今日、みなさんにお話をする趣旨は、Jリーグ規律委員会の裁定に対してのお話です。ミックスゾーン云々というところのお話は、今は何もありません」

(森脇選手が話したことは、規律委員会の方は理解してくれたという感触はあるか?)
森脇良太
「それは何とも言えません。規律委員会の方たちは、どちらかと言えば、僕の話を聞く立場でいてくれたので、僕が僕の思いを、自分の口からその場で話させてもらいました。それだけでしたので、その気持ちが伝わったかどうかというのは分かりません」


Jリーグの裁定を受けて、森脇良太が会見

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