MENU

NEWS

差別撲滅に向けたアクションプログラム『“ZERO TOLERANCE”』活動総括

浦和レッズおよび浦和レッズと提携する国連の友アジア-パシフィック(以下国連の友AP)は、2014年4月15日に策定した差別撲滅に向けた取り組みと目標を定め実践するアクションプログラム、『“ZERO TOLERANCE"(絶対許さない)』の5ヵ年にわたる活動を完了いたしました。

活動期間である2014年4月~2019年3月の間、私たちは『“ZERO TOLERANCE"(絶対許さない)』の固い意志を示すとともに、FIFA(国際サッカー連盟)の差別に対する強い姿勢をサッカーファミリーの一員として最大限尊重し、本アクションプログラムを実践して参りました。
そして2019年6月6日に、国連の友APが、米国・ニューヨークの国連本部において行った本アクションプログラムの活動報告をもって、5ヵ年の活動が完了しましたので、下記のとおりご報告いたします。

なお本アクションプログラムは、クラブ内部に留まらず、浦和レッズや他クラブのファン・サポーターのみなさまにも多大なるご理解、ご賛同をいただくことで進めて参ることができました。心より感謝申し上げます。

1.活動期間
2014年4月~2019年3月(5ヵ年)

2.活動内容
スポーツが人々に「寛容な心」と「相互理解」を与えることができる大変重要な手段であるとの認識の下、ファン・サポーターのみなさまと共に、差別がいかに卑劣で許せない行為であるかということを確認し合うため、主に下記4項目にわたる啓発活動を実践いたしました。
(1) 意識アンケート調査
(2) 差別撲滅に向けた署名活動
(3) 差別撲滅を推進する「SPORTS FOR PEACE ! DAY」の開催
(4) 「差別撲滅の勉強会」の開催
※詳細につきましては、下記「【ご参考】活動内容詳細」をご参照ください。

3.活動総括
浦和レッズと国連の友APは、ただ単にルールや罰則を厳しくするなど抑止力に頼る対策は差別問題の根本的な解決方法にならず、人々の心から差別という根を取り除いていく草の根運動こそが大切であるという共通認識の下、活動して参りました。

4.国連への報告
2019年6月6日に米国・ニューヨークの国連本部にて、国連の友APが、「2019年国連ニューヨーク本部SDGs推進会議」で本アクションプログラムの実践内容を報告いたしました。

5. 第三者からの評価
人権活動家である後藤幸将医師による評価は下記のとおりです。
「人権と言うと、日本人にはあまり馴染みが無く、自分事としてとらえることが難しいことも事実である。そのため、まずは“差別と区別"の違いを知り、自分が何か行動をする前に、一旦立ち止まり、それがどの様な影響をまわりに与えるかを考える機会を創出することが必要。その点においても、地道な草の根的な活動である差別撲滅に向けたアクションプログラム『“ZERO TOLERANCE"(絶対許さない)』は、誰にでも起こり得ることを想定した予防策としては最善策の一つと言える」

※【ご参考】活動内容詳細
(1) 意識アンケート調査
[1] 調査方法 対面式アンケート調査
[2] 調査回数 7回(2014年4月に3回、5月に1回、2015年11月に1回、2017年4月に1回、2017年10月に1回実施。)
[3] 集計数 2,891枚
[4] 調査結果(主要項目を抜粋/数字は、第1回と第7回の「はい」と答えた方の割合の変化)
・スポーツの差別が子供たちのいじめにつながる可能性があることを知っているか?
74%→87%
・「世界人権宣言」の内容を知っているか?
8%→17%
・FIFAの「人種差別に関する決議」の内容を知っているか?
12%→23%

(2) 差別撲滅に向けた宣誓書への署名活動
[1] 実施方法 対面式
[2] 実施機会 113回(2014~2018シーズンにおけるホームゲームのうち110試合、ファン感謝祭「レッズフェスタ」等の3イベントにて実施)
[3] 署名数 14,741名(5シーズン合計)



(3) 差別撲滅を推進する「SPORTS FOR PEACE ! DAY」の開催
2010 年11 月より、スポーツが人々に「寛容な心」と「相互理解」を与えることができる大変重要な手段であるとの認識を基本とする『SPORTS FOR PEACE !』(SFP)プログラムを実践して参りました。また2014年からは、差別撲滅を目的とするアクションプログラム『“ZERO TOLERANCE"(絶対許さない)』の一環として、「SPORTS FOR PEACE ! DAY」を開催いたしました(全3回/2014年11月22日ガンバ大阪戦、2015年5月2日ガンバ大阪戦、2017年10月14日ヴィッセル神戸戦)。



(4) 「差別撲滅に向けた講演会・講習会」の開催
差別撲滅を目的とするアクションプログラム『“ZERO TOLERANCE"(絶対許さない)』の一環として、浦和レッズスタッフに向けた講習会、および国連の友APとともに浦和学院高等学校の教職員、全校生徒を対象にした講演会を開催いたしました(浦和学院高等学校の講演会・講習会・観戦学習会等:全21回、受講者合計約8,300人)。


浦和レッズといたしましては、本アクションプログラムを通じて、ファン・サポーターのみなさまと共に学び、高めてくることの出来た意識を大切にし、「2030年までに達成すべき国際目標『SDGs』」の枠組みへの取り組みにも発展させ、今後も継続して差別撲滅の啓発活動に取り組んで参ります。

差別撲滅に向けたアクションプログラム『“ZERO TOLERANCE”』活動総括

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド
  • チケットぴあ