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第31節 vs 広島「岩波のゴールで先制するも終盤に失点してドロー」

29日、浦和レッズはエディオンスタジアム広島で、明治安田生命J1リーグ 第31節 サンフレッチェ広島戦に臨んだ。

過密日程の中で迎えた一戦。試合を通して相手に押し込まれる回数が多かったものの、終盤までその攻撃をしのぎ、75分、一瞬の隙を見逃さずに岩波拓也が今シーズン初ゴールを叩き込んで先制。したたかな戦いぶりで貴重な勝ち点3をつかむかと思われた88分、全速力でゴール前に帰陣した橋岡大樹が不運にもオウンゴールを相手に献上し、1-1のドローで試合を終えた。

レッズはGKに西川周作、DFライン右から岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章、両ワイドに関根貴大(左)と橋岡大樹(右)、セントラルに阿部勇樹とエヴェルトン、2シャドーに長澤和輝とファブリシオ、ワントップに興梠慎三という布陣で試合をスタートさせた。西川はこの試合で、J1リーグ200試合連続出場を達成。連続出場で200試合の出場を重ねたのは、リーグ史上、西川を含め3人しかおらず、また一つ、偉大な記録をJリーグの歴史に刻んだ。

試合は広島ボールでキックオフ。序盤、レッズがやや主導権を握って試合を進めたものの、15分過ぎから、広島が圧力を強め、ミスから広島のショートカウンターで危機的局面を作り出されるも、レッズの守備陣は素早いリカバリーで相手に自由を与えず、難局をギリギリのところで乗り切っていった。

ドウグラス ヴィエイラを起点とした広島の多彩な攻撃に何度か脅かされるも、レッズの選手たちは高い集中力を維持して相手にプレッシャーをかけ続け、前半を0-0で折り返した。

後半、レッズは相手にフィニッシュまで運ばれる場面がありながらも、したたかにゲームを進めていく。どれだけ押し込まれても、最後の最後まで相手に食らいつき、ゴールを許さない。さらに、相手が前掛りになったところを利用し、興梠がスペースでボールを引き出して攻撃のスイッチを入れるなど、少ないチャンスで相手ゴールに迫っていく。

75分、相手の猛攻に耐え抜いたレッズに歓喜の瞬間が訪れる。ややオープンな展開となり、広島の守備がルーズになり出したこの局面を見逃さなかったレッズは、敵陣深くまで相手を押し込むと、後方から駆け上がってきた岩波が長澤からボールをもらい、そのままの勢いでペナルティーエリアに侵入して、ゴール左にシュートを突き刺した。

1-0のまま試合終了かと思われた88分、相手の攻撃に対して全速力で戻った橋岡がクリアしきれず、オウンゴールを献上。リーグ終盤戦、お互いに負けられない気持ちが激しくぶつかり合った一戦は、1-1で幕を閉じた。

次戦は11月1日(金)19時3分から県立カシマサッカースタジアムで行われる、明治安田生命J1リーグ 第30節 鹿島アントラーズ戦となる。

【岩波拓也】
(1-1のスコアとなったが、試合全体から結果をどう受け止めているか?)
「悔しいです」

(内容的には苦しい中で先制点を取ったが?)
「あれだけ我慢して取った1点だったので、死ぬ気で守りたかったですけど、不運と言えば不運ですけど、そんな簡単な言葉で終わらせてはいけないと思います。勝ち点3がマストな状況で、勝ち点0はあり得ない試合で、結果は勝ち点1でしたけど、あの失点シーンの前にも中盤の間をドリブルで運ばれたり、簡単にパスを通されたりするシーンが何回か続いたので、あそこはチームと修正しないといけない点でした。あそこを運ばれて、結果最後やられたので、チームとして目を背けてはいけない失点だと思います」

(前半から相手のボールを持たれる中で、最後の部分ではやらせない感じがあったと思うが、最終ラインでは、このままうまくいけなそうな感じがあったのか、いつやられてもおかしくないという感じだったのか?)
「そんな気持ちは持ったことないですし、あれだけ押し込まれていてもワンチャンスがあると思っていました。逆に点を取ってから、こっちペースになって相手も少し急いでいるようなシーンも見られました。前半も少しボールを持たれてピンチはありましたけど、誰一人、いつやられてもおかしくない、という気持ちを持っていないと思います。そんな弱気な選手はピッチにはいないと思っています。ある程度、(サンフレッチェ)広島がいいサッカーをするというのは、想定内でしたし、ボールを持たれて、楔を入れられて、そこでドウグラス ヴィエイラ選手がキープすることは、何試合か見ても、広島がやりたいサッカーというか、形に持ってくるんだろうな、と試合前からイメージしていました。そういう意味では、想定内のところはあったと思います」

(ゴールシーンでは、一回、ファブリシオ選手と興梠選手がゴール前に行ったところで、本当にここだ、という感じで上がっていったと思うが?)
「ワンチャンスしかないと思っていましたし、今シーズン、これだけ使ってもらっていて、これだけの身長があって、セットプレーでも1点も取れていないことに、少し不甲斐なさや責任を感じていました。とにかく、自分がどうにかしてでもこのチームを変えたい、という気持ちでいるので、それがあの得点だったんじゃないかなと思います。それでも、勝ち切れないところがまだまだだと思います」

(このチームを変えたいという部分は、どういった部分がもっと必要だと思うのか?)
「リーグでこれだけ不甲斐ない戦いが続いていて、ここに来て、少し気がついたような試合が続いていますけど、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝まで行ったというのが、注目されがちですけど、1年間戦っているリーグであまりいい結果が出せていない、残留争いをしているというのは、不甲斐ないです。このチームがするべき争いではないので、そういう意味では、すごく責任を感じています。今年、(リーグ)優勝することは不可能ですし、ACL圏内に行くこともほぼ不可能です。それでも戦う気持ちは見せないといけません。毎試合、毎試合これだけ遠くまで足を運んでくれるファン・サポーターがいて、平日の火曜日であれだけのファン・サポーターが後押ししてくれている中で、もっともっと気持ちを見せた戦いを、残り4試合ですけど続けていければと思います」

【橋岡大樹】
(勝ち点1という結果だが?)
「もちろん自分でもそれは分かっています。最後の最後でああいった自分の致命的なミスで勝ち点2を失うことは、すごく悔しいことではありますけど、幸い試合は続くので、取り返すチャンスがまだあります。もちろん悔しさはありますけど、もう起きたことはしょうがないと思って、切り替えて次の試合で取り返すしかないと思っています。くよくよせずに切り替えて、次の試合で絶対に取り返したいと思っています」

(あれだけ全力で戻ったら、対応できることも少なかったと思うが?)
「映像を見返しましたが、結構左から僕が来ていると思っていましたが、あまり来ていなくて、自分がフリーだったので、コーナーキックにもできたんじゃないかなと思っています。でも、自分が選んだ選択でああいうふうになってしまったのは、認めないといけません。すごく悔しいですけど、さっきも言ったように、起こったことはくよくよしていても何も始まらないと思うので、本当に申し訳ないとみんなに言いたいですけど、もう切り替えて、次の試合を見てほしいと思っています」

(試合全体を見ると苦しい時間が長かった試合だと思うが?)
「全体的には、前半も後半も攻められる時間が多く、僕たちもずっと我慢していた中で、いい形かどうかは分からないですけど、ゴールが生まれたことは、本当に苦しい中で我慢したからこその1点だったと思います。ああいうところでも、1点は決められるなというのは、僕たち自身も分かっているでの、とりあえずゼロに抑えておけば、勝てるんじゃないかなと思います」

(90分通して粘り強さが出てきたと思うが?)
「そういったところの際の部分だったり、走る、戦う部分は、絶対に負けてはいけない部分だと思うので、そこはしっかり大槻監督からもずっと言われていたので、できたと思います」

(広州恒大戦がプラスになっている部分はあるか?)
「もちろんあると思います。いい試合をした後にどんな試合をするのかというのも、一つの肝になってくると思ったので、そういった話も試合に入る前からみんなでしていました。勝てませんでしたが、いい試合はできたと思っています」

(最後、1点を取り返す気持ちが見えたが?)
「もちろん取り返したい気持ちでしたので、絶対に来ると信じて走りましたが、あそこで決めきれなかったのは、今の自分の実力だと思います。でも、本当にさっきも言ったように、すぐ試合は来るので、次の試合で取り返す気持ちは誰よりもあります。だけど、自分だけにならず、しっかりチームとして勝つことが一番だと思っているので、そこは理解しつつ、自分でもどんどん仕掛けて取り返したいと思っています」

(気持ちの切り替えはすぐにできるのか?)
「今でも消化しきれない感はありますけど、さっきも言ったように連戦が続く中で、気持ちの切り替えが一番大切だと思います。自分で言うのもおかしいかもしれませんが、切り替えて、次の試合で何がなんでも取り返したいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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