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天皇杯 決勝 vs仙台「2006年大会以来7度目の天皇杯制覇」

9日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 決勝、ベガルタ仙台戦に臨んだ。

レッズは、宇賀神のスーパーゴールで1-0で勝利し、2006年大会以来7度目(三菱重工サッカー部時代を含む)の優勝を果たし、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。

5日に行われた準決勝 鹿島アントラーズ戦から中3日。鹿島戦で負傷交代を余儀なくされた興梠、武藤、青木が無事にスターティングメンバーに名を連ね、DFライン中央にはマウリシオに代えて阿部が起用された。50,978人のファン・サポーターが詰めかけ、大一番の緊張感に包まれた埼玉スタジアム。今シーズン最後のタイトルを懸けた戦いの火蓋が切って落とされた。

序盤は仙台がリズムをつかむ。レッズは出足の早い相手の守備組織に阻まれて、ボールを前に運ぶことができずにいた。

11分、一瞬の隙を突いてDFラインの背後に抜け出した長澤のクロスに興梠が頭で合わせるも、シュートは惜しくも枠を捕らえることはできない。

迎えた13分、CKを獲得すると柏木はショートコーナーを選択。ペナルティーエリア前でボールを受けた長澤が槙野に向けてクロスを供給すると、一度は弾き返されるも宙に浮いたボールに宇賀神が右足を振り抜き、ダイレクトボレーでスーパーゴールを突き刺して先制に成功した。

その後、前線からのプレスを加速させてゲームを支配していくレッズ。ジャーメインを狙ったパスに対しては、槙野と阿部が危なげなく安定的に弾き返していく。中野に右サイドを突破され、ペナルティーエリアに侵入されるシーンを何度か作られるも、最後のところで身体を寄せてゴールを許さなかった。

1-0で迎えた後半、序盤から局面で激しいデュエルが繰り広げられていく。レッズは相手の判断ミスやコントロールミスを見逃さず、高い位置でボールを奪ってゴールに迫っていくが追加点には至らない。

62分、オズワルド オリヴェイラ監督は柏木に代えて柴戸を投入する。キャプテンマークは柏木から興梠に託された。

圧倒的存在感を誇る槙野を中心としたレッズの統率された守備ブロックは、試合が進むにつれてさらに安定感を増していく。25分以降、仙台の猛攻を受けるも高い集中力を維持したまま、前半に奪った1点のリードを守っていく。

84分、武藤に代えて李がピッチに送り出される。レッズは残り時間を気にしながら巧みにゲームを進めていく。

90分を経過し、アディショナルタイムは5分。レッズは最後まで冷静さを失わずに無失点ゲームで締めくくり、2006年大会以来7度目の天皇杯制覇、そして来季のACL出場権を獲得して有終の美を飾った。

【宇賀神友弥】
(スーパーゴールだったが?)
「前日のトレーニングでも練習をしていましたし、オリヴェイラ監督からも、あのこぼれ球の部分は信頼をしてもらって、あのポジションを務めさせてもらっています。ゴールの形はできすぎですけど、決勝の舞台で優勝を決めるゴールができて、良かったです」

(前日のトレーニングでもこぼれ球からのシュートをしていたのか?)
「そうですね。ベガルタ仙台はゾーンで守備をしてくるので、セカンドボールのところはこぼれてくるという話をしていました。練習の中でも同じようなシーンがあって、そのときはふかしてしまって入らなかったんですけど、(全体)トレーニング後にも練習をしましたし、いい形で実を結んだかなと思います」

(先制まで相手に持たれるシーンが多かったが、どのようなイメージをしていたのか?)
「非常に立ち上がりは悪かったと思います。全体としてちょっとふわっと入ってしまいました。その中で、僕はもっと絶え間なく球際に行けと、一人ひとりが球際に行って、一人ひとりを鼓舞することを、特に前半、僕は言い続けていたので、その流れの中で失点をしなくて良かったという前半だったと思います」

(天皇杯は4試合連続無失点だが?)
「守備陣としては、内容が良くない中でも非常に踏ん張れた4試合でした。来シーズンに向け、このままではダメだと思いますし、もう少しチームとして戦うことは、キャンプからしっかりやっていって、来年はACLもありますし、チームとしての総合力を上げていかないといけないと思っています」

(カップ戦を戦う上でも大事なことは?)
「こういう大会で勝ち切ることは、これまでの自分たちはなかなかできなかった部分です。それはオリヴェイラ監督が、運を持っているという面もあるのかなと思います。決勝で自分にあのようなスーパーゴールが出るというのも、監督が持っているのかなと思います。そういう部分での勝負強さは見せましたけど、やはりJリーグで1年間を通して強さを見せないといけないと思うので、来シーズンはまずはJリーグで結果を出したいと思っています」

(あらためて、平川選手への思いは?)
「勝手にですけど、師弟関係というか同じポジションでずっとプレーしてきて、ライバル選手として、先輩としてやってきて、平さん(平川)が引退するのは、自分にとって感慨深いものでしたし、最後はどうしても優勝して平さんを送り出したかったという気持ちを人一倍、僕は強く持っていたと思います。その気持ちが、あのゴールにつながったのかなと思います。やはり、あの時間帯に点を取って、しっかりと勝ちきる姿を見せられたことは、『宇賀神に自分の後を任せてもいいな』と思ってもらえたと思います。浦和レッズの未来を自分たちに託していいなと思ってもらえたのではないかと思います」

【柏木陽介】
(カップを掲げた時の気持ちは?)
「今年1年やってきて良かったなと思いますし、苦しい時期もありましたけど、その苦しさも無駄じゃなかったと思えたので、個人的には決勝は自分の思ったようには行かなかったんですけど、みんなに助けてもらえて良かったです。最高でした」

(交代については?)
「ケガを最後にしたくなかったですし、もともと腿の裏がやばいなと思いながら、監督にはそのことを伝えていました。これで無理をして俺ががんばってチームに迷惑をかけるより、フレッシュな選手が入ってがんばれた方がいいかなと自分の中で判断をしました。逆にチームを信じてやっていたので、それに懸けた感じです」

(最終節から天皇杯とセットプレーでゴールが生まれていたが?)
「終盤に関しては特に、正直、内容自体は良かったと言える試合は少なかったかもしれないですが、それでも、勝ち切る強さは身についたと思いますし、何よりも必要だったのはタイトルを取ることでした。ACLに出場したい、それだけでした。勝ちにこだわってやった結果が、今日につながったのではないかと思います。苦しい時間帯も多かったと思いますけど、一人ひとりが我慢し続けて戦った結果、勝てたと思いますし、チームとして一段階成長できたと思います。ここにプラスして、また来年、自分たちの良さを出せるようにしていきたいです」

(表彰では平川選手のユニフォーム姿だったが?)
「何回も言っていますが、僕にとってあの人の存在が一番大きかったというのがありました。なにかしら残ればいいなと思っていました」

(平川選手から言葉は?)
「『お前、ほんまに俺のことが好きやな』って言われました。そのとおりなので、『当たり前じゃないですか』って、それだけです」

(ショートコーナーを使ったゴールシーンを振り返って)
「特に意味はないですが、練習でもショートの形はやってきましたし、相手を何人か引っ張ろうかなというのが一つ。ショートをしたことによって、セカンドの選手がこちらに引っ張られたと思います。そこでゴールも生まれましたし、ウガ(宇賀神)もあのこぼれ球は狙ってシュートというのも、練習でやっていました。狙っていた形なので、本番で最高のシュートが出たのに、MVPという賞がなくてMVPをもらえなかったのは、やっぱり持っていなかったんだなと思いますが、あいつのおかげだなと思います」

(宇賀神選手があそこにいたのは驚きではなかったか?)
「最近はどんどんシュートの質も上がっていましたし、いつかは入ると思ってプレーをしていました」

(勝ち切るという意味では、ピッチにいる選手たちの姿を見て、なにを感じたか?)
「途中、交代した後の10分ぐらいは、流れ的にやばいなと思っていました。持たれているけど、バラバラになる時間があったので、チームでまとまるとき、みんながみんなバラバラにプレーをしたら絶対にうまくいかないと、(興梠)慎三に声をかけました。それ以外はみんな戦ってくれましたし、やられる気はしなかったです」

(試合中も選手同士で話す場面もあったが?)
「試合の中で、一人ひとりの声かけが増えている分、チームの強さにつながっていると思います。そこを大事にやっていければ、もっと良くなるかなと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】







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