7月27日に大原サッカー場にて行われた会見でのコメント

【質疑応答】
(遠藤選手が移籍したことによる穴をどのように捉えているか？)
「まったく反対の感情が2つ、私の中にあります。まず一つは、遠藤選手が自分のキャリアのために移籍することは素晴らしいことです。本人も欧州でプレーしたい気持ちを持ち続けていたようですので、そういった意味では非常に嬉しい出来事です。しかしながら同時に、このチームに穴が生まれます。私たちのフォーメーションの中で、遠藤は非常に重要な存在でした。バランスが取れていて、非常に安定性のある、ミスの少ないプレーをする選手でした。彼がチームを安定させていましたし、彼が私に3バックを使わせていました。

しかし、彼には移籍する権利がありますし、彼が抜けて生まれた穴を埋めるために努力し続けている選手がいます。移籍ということはどのチームにおいても起こることです。彼がチームにもたらしていたバランスを、他の選手がもたらしてくれることを期待しています」

(岩波選手は別の魅力を持った選手だと思うが？)
「もちろん、岩波の特長を最大限に発揮してもらいたいと思いますが、遠藤が担っていた役割、つまり相手FWのマークのところだけではなく、ビルドアップのところへの参加も求めていきます。岩波も非常にいいパスを持った選手ですし、攻撃の起点になるためのバリエーションを持った選手です。固い守備もできます。ですので、短時間で遠藤の穴を埋めてくれると信じています」

(首位サンフレッチェ広島の強みとは？)
「非常に好調だと思いますし、映像でも試合を見ましたが、バランスの取れたいいチームだと思います。落ち着いていますし、ゲームコントロールができる選手たちがいると思います。そして、選手たちがしっかりゲームに入り込んで、全ての瞬間でどのプレーを選択すべきか分かっているので、しっかりトレーニングされているのだろうと思います。監督のアイデアが全ての選手にしっかり浸透していないと、前半戦のような結果は残せないと思います」

(広島では大きな災害がありましたが、スポーツには勇気や元気を与える力があると思うが？)
「もちろん、看過できない出来事です。私たちの感情も揺さぶられる災害です。2011年にも私は日本にいましたが、あの時も非常に悲痛な思いを感じました。しかし、選手たちはいかなる状況でも勝利を目指して戦うべきだと私は思っています。もちろん、被災者の力になれることがあれば、貢献していきたいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】