浦和レッズは3日(水)19時から、日立柏サッカー場で行われる明治安田生命J1リーグ 1stステージ第10節、柏レイソル戦に臨む。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響により、未消化となっていた試合だ。

チームは、第13節の鹿島アントラーズ戦、第14節のサガン鳥栖戦の2試合で先制されながらも、逆転勝利をした。先制されても慌てない戦いぶりは、「成熟」という言葉がふさわしいもので、選手たちからもチームと自分たちへの信頼を口にする言葉が多く聞かれている。

今節は、ディフェンスライン中央で重要な役割を担っていた那須大亮を出場停止で欠くが、今シーズン中盤の底でゲームをコントロールしている柏木陽介は「誰が入っても大丈夫」と自信を口にする。日々のトレーニングでは、ここまで出場機会をあまり得られなかった選手たちもモチベーション高く準備をしているだけに、好調の流れを継続する戦いを期待したい。

柏は、今シーズンに就任した吉田達磨監督のもと、リーグで12試合を戦い、3勝4分5敗の勝ち点13。ACLに出場していないチームより2試合消化が少ないが、降格圏と勝ち点差なしの暫定15位という波に乗れていない状況にある。しかしACLでは粘り強い、試合巧者の顔を見せて、ベスト8に駒を進め、またレアンドロなど個人で『違い』を作れる選手も擁しているため、手ごわい相手と言えるだろう。

今シーズンの柏は、パスをつないで攻撃を組み立てるサッカーをベースにする一方で、試合展開や相手によってはロングボールの多用など、割り切った戦いを選択するので、レッズとしては、これまで選手が見せてきた球際での戦い、攻守の切り替えなど、戦うためのベースはもちろんのこと、試合状況に合わせて戦い方を判断し、相手にとって嫌なプレーを選択していくことが求められるだろう。

1stステージの優勝やリーグ開幕からの無敗記録更新など今のレッズには様々な話題があるが、選手の気持ちはあくまで目の前の試合でしっかりと戦い、勝つことに向いている。最終目標である年間総合優勝に向けて、一歩ずつ着実に歩みを進めるため、アウェイの柏戦でもきっちりと勝ち点を積み上げる戦いをしたい。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】