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vsサンフレッチェ広島「上位対決の熱戦、3ヵ月ぶりにホームで勝利を飾る」

17日、第32節サンフレッチェ広島戦。埼玉スタジアムの天候は曇。14時、入場が間近に迫るとサポーターが『威風堂々』を響かせ、決戦ムードを盛り上げる。いざ入場が開始されると、ゴール裏には月桂樹に囲われたクラブエンブレムが描き出された。そしてキックオフ直前、円陣を組む選手たちの背中に『We are REDS!』の大声援が降り注いだ。
柏木を負傷で欠くレッズは宇賀神が左ワイドで先発、梅崎がシャドーに入る布陣でスタート。サンフレッチェが引き気味でスタートしたこともあり、高いボール支配率でゲームに入った。6分には、槙野がカットインドリブルからエリア外で右足を振り、両チーム通じて最初のシュートを記録する。
その後も、レッズは多少のリスクを負いつつも前へ。一方の広島はブロックを作っての守備からカウンターという手堅い展開で試合は進んだ。
29分には平川が右サイド深くからクロス、GKの頭上を越えたボールに槙野が足を伸ばすが惜しくも届かず。直後には、サンフレッチェの左ワイド・清水の好クロスに佐藤寿人が飛び込み、ヒヤリとさせられる場面も。
ビッグチャンスが巡ってきたのは32分。サンフレッチェのビルドアップにプレッシャーをかけてボール奪取に成功、梅崎がエリア内右から右足を振り抜く。しかし、強烈なシュートもGK正面でネットを揺らすことはできない。しかし41分、梅崎は2度目のチャンスをしっかりとモノにする。ボールは加藤のところからスタート。サンフレッチェ・佐藤のフォアチェックにインターセプトされそうになるも、幸運なことに佐藤の足に弾かれたボールは左に開いた啓太のところへ。サンフレッチェ守備陣の意図せぬところにボールが飛んだため、カウンターの形となり、啓太はフリーでドリブル、その間に梅崎は前線へ。原口の効果的なフリーランニングもあってパスコースができ、そのラインをなぞるように啓太から梅崎へ。ハーフウェーラインを越えたところから送られたパスを梅崎はエリア手前右でトラップ。絶妙のファーストタッチからエリア内に侵入した梅崎は左から滑り来るDFに構わず右足でミート。シュートはゴールニアサイドを突き破り、ネットを揺らした。
1点リードしてはじまった後半。開始から広島は前半とは異なる前へのプレッシャーを見せ、レッズは主導権を譲る。
我慢の時間が続いたレッズだったが、57分、坪井が右サイドを上がってアーリークロス。ゴール前正面でマルシオがフリーで飛び込みダイビングヘッドを見せるが、シュートはGKの懐へと収まってしまう。そして61分、待望の追加点。啓太が相手エンド中央をドリブルで持ち上がり、前に位置する原口と梅崎が左右にスッと開く。すると、サンフレッチェDFも原口・梅崎にそれぞれ付いて動き、啓太の前に『道』が出現。スピードを上げて2人のDFの間を抜けてエリアに達した啓太は、GKとの1対1を冷静に対処。右足でゴール左下に送り込み、2-0とリードを拡げた。
69分には、サンフレッチェの右クロスをエリア内左・深い位置から頭で落とされ、フィニッシュを許す。絶体絶命のピンチだったものの、シュートミスに救われる。
74分、左ワイドの位置でミキッチとマッチアップし攻守を見せていた宇賀神がベンチに下がり、フレッシュな野田がピッチへ。77分に佐藤のヘディングシュートを許すものの、加藤が素晴らしい反応を見せて弾き出し、ゴールを死守。
85分には梅崎に代えて矢島がピッチへ。先制ゴールを挙げた梅崎には、ピッチを去る際にひときわ大きな拍手と「ウメサキ」コールが送られた。さらにアディショナルタイムには原口に代えて達也を投入。後半終盤は2点のリードを活かした盤石の戦いぶりを見せたレッズ。終了のホイッスルの直後には、大きな『We are REDS!』コールが轟いた。
場内一周の挨拶後は、ベンチ入りメンバー全員とロドリゴ通訳、さらに永田充、柏木陽介が加わり、21名がTシャツで『浦和のために最後まで共に闘おうGO→ASIA』とメッセージを掲示。ゴール裏には入場時に描き出されたクラブエンブレムのコレオグラフィーが再び浮かび上がる中、スタジアムに『We are Diamonds』の歌声が響きわたった。
次戦は24日(土)、J1第33節。14時30分から、ベストアメニティスタジアムにてサガン鳥栖と対戦する。

槙野智章
「開幕戦もそうでしたが、今日も試合中ブーイングの中でプレーしましたが、知っている選手、そして知っているサポーターの中でプレーするのは非常に難しいものがありますし、その中で失点をゼロに抑えて勝利に結びつけられたのは、僕自身非常にうれしく思っています」
(試合後、広島サポーターのもとへ挨拶へ行ったが?)
「広島サポーター、そして広島県民のみなさんの中には僕が浦和に来たことに納得がいってない人がいると思います。しょうがないって言ってくれる方もいますが、僕自身、広島で生まれ育って、サンフレッチェの下部組織で育ててもらっていろいろな思いがあります。まさか違うユニフォームを着てサンフレッチェ相手にプレーするってことも、前は想像してなかったです。そういうことも含めて、ピッチ上で自分が一生懸命表現することで、サポーターのみなさんに認めてもらう、分かってもらうという意味を込めて、挨拶に行かせてもらいました」
(今日の守備については?)
「ペトロヴィッチ監督とは長く仕事していますが、相手の攻撃の良さを消すために、彼が選手全員を集めてこのような話をするってことはあまりなかったんです。
今日の試合に限っては、お前がこう行ったらこうしろ、こういうときはこうしろ、と具体的なことを監督が言ってくれましたし、意思疎通が図れて良い守備が前線からできました。
攻撃主体のチームと言っても、ベースとなるところは守備ですから。良い守備から良い攻撃ができたと思います」
(話をしたのは?)
「今週の練習から今日の試合前まで通してです」
(相手のサイド攻撃をうまく防いだが?)
「こっちの左サイドとあっちの右サイド、どちらも攻撃の起点になるところの直接対決だったと思います。特にミキッチ選手のところでは、宇賀神がハードワークしてくれましたし、奪ったところから出たときにも、相手にとって危険な走りができたと思います。
それと、1トップ2シャドーの選手がうまくコースを限定してくれたおかげで後ろがバチバチとハメることができました」
(開幕戦で敗れてから、広島を目指してやってきた?)
「あまり広島というチームと比較されたくはないと僕たちは思ってます。やっているサッカーは同じかもしれないですが、選手個々の能力やストロングポイントは違うと思うので。ただ、戦術は一緒かもしれないですが、1対1の局面など、今日は個の部分が光った試合だったと思います」
(開幕戦からの成長度合いは?)
「個人的には開幕戦で広島に負けて良かったなと、正直、思ってました。中途半端な結果だったら、自分たちが目指すところ、足りないところがわからなかったと思います。広島にあれだけやられたことで、何が足りないか把握できましたし、8ヵ月たって完成度は100パーセントにはならないですが、広島に近いパスワーク、危険な動きはできたと思います」
(ペトロヴィッチ監督の広島での1年目と比べると?)
「レッズの方が成熟度は上だと思います。レッズは経験がある選手が多いですし、戦術理解度の高い選手も多いです。何より僕が驚いたのは、移動時間に広島の2009年、10年の試合のDVDを見る選手がいたり、僕よりも先輩の選手がペトロヴィッチ監督のサッカーについて聞いてきたり、そういうことが多かったことです」
(広島を超えるために必要なものは?)
「今、広島とうちを比較して一番足りないのは、ボールを持ってない選手の危険な動き。広島は2人、3人が危険な動きをできています。今のレッズはボール持っている選手は危険な仕掛けができますが、持っていない選手の危険な動きが足りない、そこが決定的な違いだと僕は捉えています」
(Tシャツに『ASIA』の文字があったが?)
「数字的には優勝は難しいかもしれませんが、ひとつでも上を目指して、高みを目指してやっていきたいと思っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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