23日19時より、等々力陸上競技場でAFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝第1戦、川崎フロンターレ戦が行われた。

レッズはウォーミングアップ中に柏木にアクシデントがあり、先発メンバーが青木に変更された。

3バックは直近のリーグ戦であるFC東京戦と同じ3人が入り、マウリシオがACL初先発を果たした。

蒸し暑さがぶり返した過酷な気象条件の中、試合は川崎ボールでキックオフされた。4-2-3-1のフォーメーションをベースに、前線の小林 悠、中村憲剛、阿部浩之、家長昭博が流動的にポジションチェンジをしながら攻撃を仕掛けてくる川崎に対し、立ち上がりは慎重に相手の出方を見たレッズ。

序盤は川崎が素早い縦パスを何度か出し、レッズの守備陣にジャブを送ってきたが、マウリシオが的確な読みとスピードで無難に潰していく。

しかし、20分が過ぎたあたりから徐々にボールを支配され始め、激しい攻撃をどうにかCKに逃れるというシーンが増えてきた。すると33分、ペナルティーエリア内のパス交換から中村に深い位置までドリブルで切り込まれ、折り返しのパスを受けた小林に先制を許した。

レッズは28分、駒井、興梠、阿部とつないで最後は青木がシュートを打ったが、ほかは目立った攻撃をつくれず、ほとんどの時間を耐えながら0-1で前半を折り返した。

後半は李を下げて武藤を入れてスタート。前半同様に押し込まれる展開が続き、50分には小林のシュートをGK西川が弾いたところをエウシーニョに蹴り込まれ、0-2とされた。

レッズの反撃が始まったのはここからだった。56分、駒井がドリブルでDF3人をかわして自らシュートを打つなど、徐々にできてきたスペースをつかって攻めるようになっていく。

アウェイゴールを決めたいレッズは70分、矢島を下げてラファエル シルバを入れ、1トップにラファを配置した3-4-2-1の形にした。すると76分だった。青木の縦パスが出たタイミングで武藤がオフサイドぎりぎりの飛び出しからそのままシュート。GKと1対1になったところを冷静に流し込み、貴重なアウェイゴールを決めた。

ところが一度はペースを落とした川崎が、ここからギアを上げ直す。85分、小林にこの日2点目となるゴールをヘディングで決められ、手痛い3失点目を喫した。堀監督は87分、興梠を下げてオナイウ阿道を入れ、アウェイゴールをさらに狙いにいくが、追加点はならず、1-3のスコアで前半戦である第1戦が終了。それでもアウェイゴール裏からは終了後もしばらくの間、第2戦に向けての力強い歌が響き、選手を鼓舞していた。

AFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝第2戦は9月13日(水)19時30分より埼玉スタジアムでキックオフされる。なお、次戦は8月27日(日)18時よりIAIスタジアム日本平にて開催される明治安田生命J1リーグ第24節 清水エスパルス戦となる。

【武藤雄樹】
(後半から入ったが、どんな狙いを持っていたか？)
「前半をゼロで進められれば良かったですが、失点していまたので、アウェイゴールを取りに行こうということと、これ以上失点してはいけないという考えでした。そういう中で3失点目を喫してしまったことで、難しくさせてしまいました」

(アウェイゴールを取ったことについては？)
「アウェイゴールはひとつ大きなポイントだと思います。次はホームで戦えるというアドバンテージを生かして、済州のときも逆転してここに来ていますから、あとは自分たちを信じて戦います。ファン・サポーターのみなさんも最後までとても熱い声を届けてくれましたから、期待に応えられるようにチーム一丸となってがんばります」

(個人としてはきょうのゴールの意味は？)
「個人的になかなかゴールが取れなかった時期があった中で、今日はゴールの感覚を取り戻すきっかけになると思います。前の選手として、もっとゴールを取ってチームに貢献したいという思いがあります。

裏のスペースはつねに狙っています。オフサイドぎりぎりだったと思いますが、青木が良いパスを出してくれました」

(第2戦に向けて)
「後半は間で受けながらチームの攻撃のリズムが良くなりました。ホームでは2点を取らないといけませんが、前半を抑えるというところが、ホームでもポイントになると思います。

守備のところで川崎の強力な攻撃を抑えることを、もっとみんなで修正していかないといけないと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】