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2014シーズン、リーグ2位で終了

6日、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアムで2014年Jリーグの最終節、名古屋グランパス戦に臨んだ。レッズの勝利と、首位・ガンバ大阪の引き分け以下という条件で優勝が懸ったこのゲームは、早い段階からチケットも完売。試合前から埼スタを埋めたファン・サポーターは、立ち上がってタオルマフラーを掲げて『好きにならずにいられない』の歌声を響かせ、スタジアム中が奇跡を信じる中でゲームは15時34分にレッズボールでキックオフされた。

開始直後の2分、レッズはいきなりゲームを動かす。阿部が長いドリブルで攻撃の起点になり左からのコーナーキックを得ると、柏木のキックに合わせたのは槙野。ヘディングシュートは、クロスバーに当たりゴールの中で。幸先よく1-0と先制に成功した。

10分過ぎまではレッズが主導権を握って攻め込む展開が続いたが、試合は次第に名古屋ペースになっていく。相手MF小川や矢田のミドルシュートがクロスバー、ゴールポストに当たったシーンでは肝を冷やしたが、レッズ守備陣はペナルティーエリア内でのシュートは許さずにしっかりと耐えながらゲームを進めていった。カウンターで反撃の機会をうかがうレッズは、終了間際には柏木がミドルシュートを放つなど全体にリズムを取り戻して前半を1-0で終えた。

後半も立ち上がりにセットプレーでピンチを迎える苦しい立ち上がりになったが、55分を過ぎたころからレッズがペースを握る。梅崎の左サイドからの突破を足掛かりにチャンスを作るレッズは、柏木や阿部にシュートチャンスが訪れたが名古屋ゴールを射抜くには至らずに追加点を挙げることができない。すると72分、コーナーキックから矢野にヘディングシュートを許すと、GK西川が一度はファインセーブで防いだものの牟田に押し込まれて失点。1-1の同点とされてしまった。

何としても勝利が必要なレッズは、青木に代えてマルシオ、平川に代えて啓太を投入し、後方の人数を削って攻撃に掛かる。梅崎のミドルシュートが名古屋ゴールを襲う場面もあったが、89分に啓太のパスがカットされるとそのまま相手FW永井に持ち込まれ、そのままシュートを決められて1-2とされてしまった。

試合終盤、レッズは那須を前線に上げてロングボールから活路を開きにかかるが、こぼれ球をつないで放った李のシュートも楢崎のセーブに合い、このまま試合終了。レッズは1-2で敗れた。

レッズは勝ち点を62から伸ばせずに終了。他会場では首位のガンバ大阪が引き分け、3位の鹿島アントラーズが敗れたため、レッズは18勝8敗8分の2位でリーグ戦の戦いを終え、同時に2014シーズンのリーグ戦を終了した。

試合後には淵田敬三代表からファン・サポーターへ感謝の挨拶がされ、その後は今シーズン限りで契約満了による退団が決まっている、坪井慶介の退団セレモニーが行われた。坪井には家族から花束が贈呈され、坪井からは13年間の感謝を込めた挨拶がされた。

シーズン最終戦を終え、選手たちはゆっくりと場内を一周してファン・サポーターの声に応えた。最後はユニフォーム姿になった坪井を、チーム全員でセンターサークル内で胴上げ。ピッチを去る坪井は左胸のエンブレムをつかんでファン・サポーターの声援に応えると、ゆっくりとピッチを後にした。

【坪井慶介挨拶】
「今日は、申し訳なかったです。ただチームは、この敗戦を乗り越えて、また強くなってくれると信じています。サポーターのみんな、今まで共に楽しみ、喜んでくれてありがとう。共に苦しんでくれてありがとう。共に泣いてくれてありがとう。そして、共に戦ってくれてありがとう。これからは、違う場所、違う色のユニフォームを着て、走り続けることになると思いますが、これからも共に走り続けていきましょう。13年間、ありがとうございました」

【阿部勇樹】
(1-0の時間帯が長かったが?)
「1-0で勝てればいいと思いますが、ここ何試合かを考えても2点目を取れるかどうかもありました。1-0で勝ってきた試合もありますから、しっかり耐えて勝つこともできるし、しないといけなかったと思います。

でも、やっぱり何かが足りなくてこうなったのかなと思います。もっとやっていかないと自分たちが取りたいものを取れないのだとあらためて感じました。

他会場のことは別にして、しっかりホームで勝つことができなかったことが悔しいです」

(守備は去年と比べて改善されていたが?)
「もちろん良いときもありましたし、うまくいかないときもあります。試合の中でも良い時間帯と悪い時間があります。うまくいかない時間に我慢するということはここ数年よりできていたと思います。

必要なのは、悪いときに1点をどうやって取るか。後ろからどれだけ飛び出していけるか。そういうところでもっとやれたのかなと悔やまれます。

すぐに振り返るのは難しいですが、今日の試合に勝てなかったことが悔しいというのがすべてかなと思います」

(他会場の状況は把握していたのか?)
「聞こえていた選手も聞こえていなかった選手もいたと思います。自分は今日のホームの最終戦で勝ちたいと思っていたので、気にしてもしょうがないと思っていました」

(2007年、昨年、今年、と終盤で崩れたのが3度目だが何が足りなかったのか?)
「一つのゲームで勝ちきることが終盤に足りなかったのかなと思います。今年はシーズン中盤には1-0で勝つ試合も多かったですが、その粘りを出せていなかったのかなと思います。でも自分たちはベストを尽くしたと思っています。

結果がついてこなかったですが、12年にミシャ監督のサッカーがスタートして、継続してやってきて、1試合ずつベストを尽くして皆がやってきました。マイナスには考えていません。周りの方は残り数試合について言われますが、気にせず、自分たちのベストを尽くすことだけを考えてやっていました。

自分たちがベストを尽くした結果だと思っています」

(2点目を取りに行く姿勢が今日は強く見られたが?)
「前節も含めて2点目を取れるかということろはありました。チャンスのときにシュートで終わって2点目を取れたらと思いながらやっていました。

けれど、1-0でリードして、そのまま過ぎていけば良いですが、2点目を取れるチャンスがあった中でとどめを刺すことができなかったことが、相手を最後まで元気にさせてしまったのかなと思います」

(リーグ優勝を成し遂げる難しさをあらためて感じる?)
「難しい。やりがいはありますが、簡単ではないと思っています。けれど、最後は自分たち次第です。相手がどうこう、ではないです。自分たちがどうプレーできるかだけだと思っています。

浦和レッズが浦和レッズでいられるかが大事だと思って今年はやってきました。もっとシーズンを通して、自分たちのやってきたことを続けられればもっと自分たちの時間で試合を運べると思います。続けていかないといけません。

来年からリーグの方式が変わってしまうので、最後にしっかり勝って、(タイトルを)取って終わりたかったと思います。

悔しさを忘れずに、戦っていかないといけません。でも皆ベストを尽くして戦ってきました。だから下を向く必要はありません。顔を上げていきたいと思いますし、来季こそはなんとかしっかりタイトルを取って、浦和レッズの名が日本中に響き渡ればいいなと思います」

(坪井に対しては?)
「ツボが最後だったので、しっかり勝って送り出したかったなと思います。勝つことも、勝ってツボを送り出すこともできませんでした。ツボに申し訳ないと思いますし、真っ赤な大勢の仲間たちに申し訳ないです。

ツボは浦和レッズで13年間、長い間戦ってきた熱い男です。そして内に秘めた気持ちは熱い男です。あまり表に出しませんが、練習でも手を抜かないですし、一生懸命にやってチームを盛り上げてくれた男を、勝って送り出したかったという気持ちです」

(最後に抱き合っていたが?)
「もう何も言わなくても、一緒にやってきましたから。だからこそ、僕自身は勝って送り出したかったです。それが悔しいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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