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第34節 vs G大阪「最終節を勝利で飾れず14位」

12月7日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 第34節 ガンバ大阪戦に臨んだ。

立ち上がりから相手にリードを許す展開で、柏木陽介とファブリシオがゴールを奪ったが、最終的には2-3でリーグ最終節を黒星で終えた。この結果、レッズは今季のリーグを9勝10分15敗の14位で終えた。

大槻 毅監督は、GKに西川周作、DFライン右から岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章、両ワイドに橋岡大樹(右)と山中亮輔(左)、セントラルに青木拓矢と柴戸 海、2シャドーに柏木陽介と長澤和輝、ワントップにマルティノスという布陣で試合をスタートさせた。

前半9分、レッズはいきなりビハインドに立たされる。全体が前掛りになったところでカウンターを受け、アデミウソンにペナルティーエリア手前までボールを運ばれると、中央で待つ宇佐美貴史にアデミウソンからの横パスをゴールネットへ流し込まれ、先制を許した。

その後も守勢に立たされるレッズは、前線からの守備が嵌らず、相手に自由を許し、決定機を作られてしまう。しかし、西川周作を中心に、最後まで粘り強く守備に奔走し、追加点を許さなかった。

相手に主導権を握られ、思い通りにゲームが運べない中でも、柏木を中心に要所で攻撃の形を作り出していく。43分には、その柏木がペナルティーエリア手前からふわりと送ったパスを槙野が頭で折り返し、そのボールにマルティノスが反応するもゴールに押し込むことはできず、前半を0-1で折り返した。

後半立ち上がり、システム変更をして柏木をボランチに加え、低い位置でボールを受けてゲームを組み立てる形を作る。後方から丁寧にビルドアップを行い、ボールを保持しながらゲームを進め、主導権の時間を使った。54分には長澤に代えてファブリシオがピッチに送り出された。

よい流れの中で、62分、柏木陽介が、埼玉スタジアムを沸かせる。マルティノスがペナルティーエリア手前で倒されて得たフリーキックを直接ゴールに突き刺して同点とする。しかし、直後の64分には歓喜の余韻も冷めぬうちにアデミウソンに追加点を許し、再びG大阪にリードを許した。

試合終盤、後半途中からゲームに入った関根貴大や杉本健勇らをアクセントに分厚い攻撃を仕掛けていくレッズ。相手ペナルティーエリア手前で相手を崩してフィニッシュまで持ち込むもゴールは奪えず、88分には福田湧矢にゴールを許して1-3。しかし、90分にはドリブルで持ち込んで右足を振り抜いたファブリシオがゴールを奪い、2-3と再び1点差に詰め寄っていく。

アディショナルタイムは4分。ファン・サポーターの後押しを背に最後までゴールを追い求めたレッズだったが、試合序盤からのビハインドを覆せぬまま、2019シーズンのラストマッチを黒星で終えた。この結果、レッズは今季のリーグを9勝10分15敗の14位で終えた。

試合後、ピッチ上ではリーグ最終戦セレモニーが行われた。選手、チームスタッフ一同がピッチ中央に整列し、立花洋一代表よりファン・サポーターに向けて挨拶が行われた。

【立花洋一代表】
「浦和レッズを愛するみなさん、今年一年、熱い声援を誠にありがとうございました。Jリーグは本日閉幕しますが、クラブを代表してお礼のご挨拶を申し上げます。今年はJリーグとACL(AFCチャンピオンズリーグ)の二冠を目指して戦って参りましたが、タイトルを一つも獲れず、リーグは14位という結果に終わりました。大変申し訳なく、力強くサポートしていただいたみなさんに、本当に心からお詫びを申し上げます。みなさんの気持ちを考えますと、本当に心が痛いですが、浦和レッズは、必ず新しい力で立ち直ってみせます。

選手、監督、スタッフは、ACLではがんばって戦っていましたが、このJリーグで結果を残すことができませんでした。そして、我々は今年のスローガンとして、最後まで走り、闘い、貫くということをやらなければと、ずっと思ってプレーをしてきましたが、みなさんに勝利をお届けすることができないまま、こういう形でシーズンを終える形になってしまいました。今、浦和レッズは、新しいクラブに生まれ変わり、そこで、浦和レッズのサッカーを、コンセプトを作り上げ、そのコンセプトを実践し、そして、成長させていく、そういうことが我々の使命だと思います。新たな体制で、土田SDや西野TDを迎えてクラブを一新して、サッカーを作り、そして、実践して参ります。新たな浦和レッズの戦いに、みなさんこれからも、これからも、一緒に戦ってください。この寒い中、これだけ多くのみなさんにお越しいただき、クラブを代表してお礼を申し上げます。本当に今シーズン、ありがとうございました」

【森脇良太】
(試合後には大きな森脇コールがあったが?)
「僕自身、想像していなかったので、大きなサプライズをいただいたというか、浦和レッズで7年間、たくさん迷惑をかけてきましたけど、このチームでプレーをさせてもらってものすごく幸せな時間をいただいたので、感謝の気持ちしかなかったです。あれだけ大きな声援をいただいたファン・サポーターのみなさんに、感謝の言葉だけでは足りないような、本来であれば一人ひとりに抱きついて喜びを伝えたかった、『ありがとうございます』と感謝を伝えたかったなと、そういう気持ちになりました」

(浦和レッズでの一番の思い出は?)
「挙げたらキリがなくて、これというのを挙げるのが難しい、そういうすばらしい時間をたくさん過ごさせてもらいました。それは勝った試合の後に選手とファン・サポーターのみなさんで歌う、そういう空間も幸せでしたし、僕がゴールを奪ったシーンも印象的ですし、またファン感(REDS Festa)とか、ファン・サポーターのみなさんとふれ合う場面も、僕の中では特別な時間でした。どれか一つを選べと言われても、5年くらいかかってしまうのではないかと思います」

(最後にピッチの上で、槙野選手や柏木選手らと交わした言葉は?)
「特にはないですね。みんな笑顔で送り出してくれたので。昔から知っている二人ですけど、これからもお互いサッカー選手として続いていくわけであって、いい刺激をお互いが与えながら、まだまだこれから切磋琢磨して、現役生活を続けていきたいと思っています」

(今日の試合にはいなかったが、仲が良かった興梠選手とは、昨日などは何かを話したか?)
「(興梠)慎三のお父さんが…。僕も知っていますけど、彼が一番苦しいはずなのに、昨日僕の部屋に来てくれて、『お前のために、できれば残りたい、一緒にプレーしたい』、そういう言葉をかけてもらったときには、慎三はどんだけのヤツなんだと思いました。僕自身、家族の元に今すぐ帰ってあげてほしいとは伝えましたけど、慎三のそういう思いも持って、今日はピッチで表現したかったです。僕だけではなく、どの選手もそういう気持ちでピッチの上で戦ったと思いますけど、慎三も苦しい中、僕らにそういうメッセージを残してくれた、そういう慎三にいい結果を与えてあげられなかったのは、残念で仕方ないです。ただ、慎三には家族との、お父さんとの時間を大切に過ごしてもらいたいと思っています」

(浦和レッズは、森脇選手にとってどういうチームか?)
「僕にとっては切り離すことができない、もしかしたら多くの人が『もういいよ、切り離してくれよ』と思ってしまうかもしれませんけど、僕の中では今後も、僕の心に共にある存在だと思っています。この7年間、僕自身すばらしい経験をさせてもらったので、そういう経験を今後のサッカー人生、またその先にある人生にしっかり生かしていきたいと思います」

(サッカー人生はまだまだ続くと思うが、どんな姿を見せていきたいか?)
「とにかく、今日もファン・サポーターのみなさんが横断幕を出してくれましたけど、最後の一秒まで諦めない、そういう姿勢はこれからも出し続けていきたいと思っています。どこのチームに行ってもその姿勢だけは持ち続けて、最後の最後までファイトしたいなと感じています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】







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