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済州ユナイテッドFC戦 試合後公式会見

ACLラウンド16第2戦 vs済州ユナイテッドFC 試合後のコメント

【ミシャ監督】
「非常に厳しく難しいゲームでした。アウェイでは0-2で負けましたが、アウェイでは、負けないあるいはアウェイゴールを取るというところに重点を置いて戦おうと試合に入りました。監督として1つの試合に対して3日間に渡ってミーティングをすることはないのですが、そのミーティングの中で、相手の強さはカウンターである、入れ替わってボールを失ってしまうことはあってはならないと繰り返し伝えました。G大阪との試合を見て、相手の強さは鋭いカウンターで、コンパクトで規律のある守備から鋭いカウンターを仕掛けてくるチームであると。しかし、試合が始まってみたら、ボールの動かしが遅かったり、仕掛けが早すぎて真ん中からボールを失ってはカウンターを受けるという最もしてはいけない試合展開で試合が進んでしまいました。

ファーストレグでは、ほとんど我々がボールを持った形で相手のカウンターが相手のチャンスのほとんどでした。崩されてチャンスを与えたシーンはほぼなかったと思います。連戦の中でのアウェイの済州戦は、4人か5人の選手は本調子ではない質だったと思います。それでも我々の得点になってもおかしくないチャンスが作れていました。それを踏まえ考えれば、今日の試合は、相手の特長をしっかりとケアする中で3点あるいは4点、得点ができると見ていました。

2013年、浦和レッズでACLに出た時に広州恒大戦に0-3で負けました。その試合のあとにホームで必ず勝つとコメントしました。今回も0-2で負けた済州戦で、ホームで必ず勝つとコメントしました。私自身は0-1で負けるのと、0-2で負けるのは、大きな差はないと思っていました。なぜならアウェイで0-1で負ければ、いずれにしろホームで2点取らないといけないからです。今日2-0で90分のなかで勝利し、延長戦で3点目を取って勝利しました。我々としては難しいゲームではありましたが、アウェイゴールを取りにいった結果、2点目を奪われた、狙いを持った中での失点でしたので、今日は必ず勝利できると信じて疑わなかったです」

【森脇良太】
「ゲームに関しては、これが浦和レッズだというほぼパーフェクトな運びができました。アウェイの済州戦は、ナイーブな形から自分たちは失点しましたが、そこから自分たちはどうすべきかをしっかり学んで、今日のゲームに臨むことができたと思います。そこで学んだことが今日出せたからこそ、今日の勝利が僕らに舞い込んできたと思います。とにかく今日は一人ひとりが監督の求める規律をサボることなくやれたのが、勝利につながった、こういうゲームも続けていきたいです。そうすれば間違いなく、もっと高いレベルでサッカーができると思います」

【質疑応答】
(森脇良太選手が規律という話をしたが、一番のポイントはどこだったか?)
ミシャ監督
「私自身は今日のような試合をファーストレグでしようと思っていました。なぜセカンドレグでこうなったのかは、私自身は分かりませんので森脇選手に聞いてください。

私自身は済州と対戦するにあたってそれほど多くの問題を抱えるとは思っていませんでした。ただ、済州はG大阪に対して非常にいいゲームで勝利していますが、我々とG大阪はサッカーのやり方が違います。今日のような守備的な戦い方をするチームがJリーグでも多く、毎試合引いてくる相手に戦う経験があります、どこも5-4-1、5-3-2で守備を固めて速攻を狙ってくる。そういう意味では、我々にはJリーグでの経験がありました。

浦和のサッカーはミスを恐れる気持ちが強くなると、なかなか長所が出せません。あるいは、我慢をすることができなくなると相手の狙いにハマってしまいます。

1試合目と2試合目の違いがあるとすれば阿部勇樹と遠藤 航のところのゲームの作りが挙げられます。相手が引いている中で、少し運んでパスの距離を短くしないと、相手も予測しやすく、奪われたあとにカウンターを受けてしまう。相手があれだけブロックを作って引いて守るなら、後ろの選手はビルドアップのときに、前にボールを運んで仕掛けていかなければいけません。パスの距離が長くなると相手も予測しやすい、あるいはインターセプトしやすい。前とのパスの距離を縮めることによって、相手が予測してもボールを奪いきれない状況を作れますし、怖がって前からボールを入れていくことをしないと、相手の守備ブロックにハマってしまうことが多いのです。

ファーストレグの失点も距離のある楔のボールがひっかかってカウンターになってしまいました。パスの距離は非常に大事であると思います。守備ブロックを作って引いてくる相手に対しては早くボールを動かして、揺さぶって進入していくことが必要です。ACLという舞台とG大阪への結果という部分で、必要以上に警戒しすぎて起こったことかもしれません。失点したくない思いが後ろからボールを入れる判断になってしまったかもしれません。

ボールをもらう前から『失ったらどうしよう』と恐れてプレーしていたら浦和のサッカーはできません。緊張感を持つ中でもどこかリラックスして楽しむ気持ちを持ってやらなければ我々のサッカーは難しいのです。チャレンジして起こるミスは仕方がないですが、恐れて消極的なミスはあってはならないと思っています。

我々レッズは今シーズンも連勝した時期がありますが、その後に不安定になって結果を残せない試合もありました。ただ、今日のように素晴らしい試合もあれば、突然、自分たちのサッカーができなくなる試合もある。安定感ではまだ足りないところがあります。私自身は原因が見えていますが、そこは日々積み重ねていく中で、改善していきたいと思っています。私が就任してから5年半経ちましたが、今日の勝利は私にとっても、クラブにとっても、ファン・サポーターにとっても重要な勝利だったと思っています。昨年はソウルにPK戦の末に敗れ大会を去ることになりましが、毎年一歩前進していく中で戦ってきた、積み重ねていく中で、昨年の突き当たった天井を突き破ろうと臨み、その天井を突き破ってくれた。それは大きいと思っています。突き破った上には青い空が見えると思っています。まだまだ成長できますし、積み重ねていきたいと思っています。

素晴らしい勝利であったと思いますし、私自身、幸せな気分です。勝利できたこともそうですが、5年半で大きく変わったと思っていますし、成長したと思っています。チームの成長は、支えてくれるクラブのスタッフがあって初めていい仕事ができます。クラブで働いている一人ひとりが我々と同じ方向を向いて戦っていることがここまで成長できた力になっていると思います。皆さんが支えてくれているからこそ、チームはいい仕事ができると思っています。これからもともに進んでいきたいと思いますし、支えてくれているクラブの方々に感謝したいと思います。

そこにマネージャーの水上さんいますが、今日は信じられないほど選手を守るために体を張っていたと思います。非常に我々が一つになれた瞬間でしたし、素晴らしいクラブです。そういったことも見えた試合でした。非常に大事な勝利だったと思います」

(アウェイのゲームはナイーブで点を取られたということだが、今日の試合の一番のポイントは相手にカウンターをさせるかさせないかだったと思うが?)
森脇良太
「アウェイにもかかわらず自分たちがボールを保持する時間が長く、その中で相手がブロックを作って規律ある守備をしてきた中で、攻め急いだのか、ミスしてはいけない場所でボールを奪われたシーンから前半はカウンターを受けて、全員が30m、40mスプリントして帰らなければいけない状況が生まれていました。今日はそういうことは避けて、ボールを奪って素早く攻めに転じるという相手の狙いに自分たちがはまっていかないことが1つのテーマだったと思います。

アウェイでは中で崩していこうというシーンがありましたが、今日はサイドを攻めて相手が広がったところで中に打ち込んでいいコンビネーションが出ていました。レッズがいい時はサイドからも、中からも崩せるスタイルが出せています。そういう部分で選手が状況を見極めて、しっかりオーガナイズできた、それがアウェイのときとの大きな違いを生んだのだと思います。本来ならアウェイでも今日のようなサッカーをしなければいけなかったのですが、その部分でナイーブになってしまいました。今日はパーフェクトなプレーが出せたと思います」
 
(試合の最後に起こった出来事についてコメントいただきたい)
森脇良太
「僕自身は、ゴールを決めた嬉しさでどういう状況だったのか把握していないので、多くのコメントはできませんが、お互いに最後の1秒まで勝利を求めて戦うという気持ちだったと思っていますので、最後はその強い気持ちが現れたと思っています」

ミシャ監督
「昨日の記者会見でも、アウェイ済州で戦った時にはホテル、バス移動や練習場、試合会場も素晴らしい環境を与えてもらった中で試合をすることができたことに関して感謝の気持ちを話しましたが、アウェイの地ですべてのことが計画通りに進むことはまれな中で、済州で我々はほぼ計画通りに試合をすることができました。

我々浦和レッズのホームクラブとして試合をするにあたって、我々がアウェイで受けたような素晴らしい環境をチームに準備していたと思います。今日のゲームは、両チームが勝利を目指して戦う素晴らしい試合でした。済州はホームで2-0で勝利し、今日の勝利を99パーセント信じて疑わずに試合に臨んだ中で、我々が勝利する結果になって、済州の選手は若い選手が多い中でそういう選手たちが、悔しさの中で感情的になることは十分に理解できます。この試合が終わったあとで、しこりが残ることは好きではありません。今後、フレンドリーマッチでもやることによって良い関係を築いていければと思っています。

スポーツというのは友情を築けるものだと思っています。スポーツで互いにぶつかりあうからこそ生まれる友情があるし、それがスポーツの良さであり、爽やかさであると思っています」

(シュートシーンについて)
森脇良太
「高木選手がボールを持ったときに、必ずボールが入ってくると信じて飛び込みました。いいボールがきたので、あとは押し込むだけでした。つねにチームメイトを信じてプレーすることが自分のモットーですので、そういう思いがそのゴールにつながった、チームとして素晴らしいゴールを取ることができたと思っています。

今日のゲームは非常にハードなゲームだったので、勝利を目指してしっかり戦えましたが、第1戦を受けて、多くの方がもしかしたらレッズはここで終わるんじゃないかと思ったかもしれません。でも僕ら選手、スタッフ、浦和レッズというクラブは負けた瞬間からファイティングポーズをとって、今日の試合にどう入っていくか、そのためにしっかりと準備をしてきました。これからもどんなことがあってもこの素晴らしい浦和レッズというクラブは力強く生き続けていかないといけません。苦しい状況でも手を取り合って、しっかり躍動感あるサッカーをしていきたいと思います」
 
ミシャ監督
「知らない方も多いかもしれませんが、森脇良太選手は浦和レッズに来る前に、広島でリーグ優勝した時に94分のアディショナルタイムにゴールをしたことが何回かありました。偶然なゴールもあったかもしれませんが、そういうところで点を決められる選手でもあると思います。おそらく2回そういうことがあったと思いますが、そのうちの1回は自分でも入ったか分からなくて、仲間が寄ってきてゴールを知ったことがありました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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