30日、埼玉スタジアムでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017 ラウンド16 第2戦 済州ユナイテッドFC戦前日の公式会見が行われ、浦和レッズからミシャ監督と遠藤 航が出席し、メディアの質問に答えた。

【ミシャ監督】
「ファーストレグでは、まずは負けないこととアウェイゴールを取ることを大きな目標として戦いましたが、残念ながら自分たちの思った結果にはなりませんでした。相手の強さは、ボールを奪ってからの速いカウンターであることは試合前から分かっていましたが、相手のカウンターに気をつけながらゲームを進めなければいけなかったところ、ボールの失い方の悪い状況からカウンターを受けるという自分たちの意図しない展開で前半が進んでしまいました。カウンターから失点し、攻めてはカウンターを受けるという非常にミスの多い展開の中で前半が終わってしまいました。

後半は、そうした相手にカウンターをさせない、あるいはボールの失い方に注意しながら、非常にいい展開で進めることができました。その中で、同点に追いつけるチャンスがいくつもありました。ただ、最終的には前半と同じようにボールを失ったところからカウンターを受けて、終了間際に2失点目を喫してしまうという我々にとっては痛い敗戦でした。

ファーストレグで2-0という敗戦で、セカンドレグを迎えるということで難しい状況ではあると思います。済州は非常に強いチームです。ただ、我々浦和レッズもこの結果をひっくり返すだけのクオリティーがあると思っています。非常に難しいゲームになると思いますが、今シーズンをスタートしてからのラウンド16を超えるという目標に向かって、明日のゲームは選手、スタッフ、私たちが一丸となって、勝ち上がるために全力を尽くしたいと思います」

【遠藤 航】
「済州は統率されたチームで一体感があります。カウンターの精度も非常に高いチームだとアウェイで戦って感じました。実際にその形で2点やられてしまい悔しい思いをしました。ただ、自分たちも浦和のサッカーである攻撃的な部分を何度も見せてチャンスを作っていました。次はホームでできますし、サポーターの声援を背に、しっかり浦和のサッカーを見せて、最低でも2点、さらに3点、4点を取っていけるようなサッカーをしたいと思います。ホームでは絶対的な強さを見せなければいけないと思うので、明日の試合では必ず突破を決めるという自信をもってプレーしたいと思います」

【質疑応答】
(ケガで公式戦を欠場しているラファエル シルバ選手は昨日の練習まで参加できてないが、明日の起用についてどのような状況か？)
ミシャ監督
「どの選手も試合をするにあたって必要な選手ですが、明日のゲームに関しては難しいと思っています」

(前回2失点し、3点以上入れないといけない状況だが、攻撃力の優れた済州に対し、どのようにゴールをしていく作戦か？前半で何ゴールを取ろうと計画しているか？)
ミシャ監督
「まずは済州のみなさんに、アウェイで試合をするにあたって、いい環境で試合をさせていただけたことに感謝を申し上げたいです。そして、韓国から来ていただいている韓国メディアの方々にも感謝しています。試合に関しては、先程遠藤選手が言ったように、浦和レッズの戦いを立ち上がりからしっかりやっていきたいと思います。もちろん、済州が強いチームであることを分かっています。ただ、我々も攻撃力があるチームです。我々にとって簡単なゲームではありませんが、自分たちのサッカーをし、相手を上回って得点を重ねていくだけです」

(最低でも2-0以上が必要であると思いますが、同時にアウェイゴールを渡すとかなり厳しい状況になるが、どういうことを大切にしたいか？)
遠藤 航
「特に後ろの選手は1失点すると厳しいということは分かっているので、非常に難しい戦いになると考えています。ただ僕らの良さは攻撃で良さを出す部分だと思うので、あまり消極的になりすぎても良くありません。自分もボールを持ったときに、どんどんチャレンジするボールを入れていかなければいけないと思いますし、バランスを考えながらプレーしたいです。そして、常にカウンターをケアしなければいけないと思いますが、状況によっては、90分あればカウンターを受ける場面も出てくると思います。アウェイでは失点につながってしまいましたが、カウンターを受けても明日はしっかりとした対応を自分の中でできるイメージを持っています。他のDFや中盤の選手とうまく連係をしながら、カウンターを防ぐことが大切です。攻撃と守備のところを大事にしていきたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】