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天皇杯 決勝 vsガンバ大阪 興梠が同点ゴールを決めるも、悲願のタイトル獲得ならず

2016年1月1日(金・祝)、第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会 決勝 ガンバ大阪戦が、14時16分より味の素スタジアムで行われた。

レッズは32分にパトリックに先制ゴールを許すものの、興梠が36分に同点ゴールを決めてすぐさま試合を振り出しに戻した。しかし53分、CKから再びパトリックに決められて1-2とリードされたレッズイレブンは、最後まで闘志を燃やして相手ゴールに迫ったものの、1点が遠いまま試合を終え、9年ぶり3回目のタイトル獲得はならなかった。

この結果、AFCチャンピオンズリーグ2016のグループステージで、リーグ年間2位のG大阪が天皇杯優勝チームとしてグループGに入ったことにより、リーグ年間3位のレッズがグループHに入ることが決定した。

試合は、GKに西川、DFに森脇、那須、槙野、ダブルボランチに青木と阿部、両ワイドは右に梅崎、左に宇賀神、武藤と李の2シャドーに、1トップは興梠というスタメンで試合に臨んだ。準決勝の柏戦で負傷した柏木はメンバー外となった。また、レッズユースから昇格した茂木力也がベンチに名を連ね、昨年の5月に行われたACLブリスベン・ロアー戦以来のメンバー入りとなった。

2006年に国立競技場で行われた天皇杯決勝でも対戦した両者だが、その時は87分に永井雄一郎の得点でレッズが1-0で勝利している。数々の記憶に残る勝負を繰り広げてきた対戦なだけに『ナショナルダービー』とも呼ばれるこの一戦。今シーズンの対戦成績は、4戦1勝3敗でレッズが負け越している。特に大事な勝負所で苦杯をなめさせられた相手なだけに、ファン・サポーターのモチベーションも高い。

選手入場の際には、レッズ側ゴール裏スタンドで、一つ星のコレオグラフィーが浮かび上がり、会場は熱気に溢れて決勝の舞台にふさわしい雰囲気に包まれる中、試合はガンバボールでキックオフされた。

序盤から両チームともゴールチャンスを作り出し、会場を沸かせる見応えのある攻防が続いた。4分、レッズはG大阪の宇佐美のクロスからパトリックにシュートを打たれるが、これは西川がファインセーブでゴールを死守。するとその4分後、攻守が入れ替わって、今度は李が高い位置でボールを奪って素早くカウンターを仕掛ける。李のクロスは、ゴール前に走り込んだ興梠の手前でクリアされ、あと一歩のところでゴールとはならなかった。

試合が動いたのは32分、左サイドでパトリックにボールを奪われると、そのままドリブルで自陣ペナルティーエリア内に進入されて先制点を許してしまった。しかし、その4分後、レッズは梅崎の折り返しに李がダイビングヘッド。ボールがポストに当たってこぼれたところを、興梠が左足で押し込んで同点とした。両者一歩も譲らず、前半を1-1で折り返した。

後半も丁寧にパスを回して攻撃を組み立てるレッズだったが、53分、コーナーキックの場面でパトリックへのマークが甘くなったところを決められて追加点を奪われてしまった。

ミシャ監督は、57分に梅崎に代えて関根、武藤に代えてズラタンを投入。ズラタンの1トップに李と興梠の2シャドーの形を取った。直近2試合の神戸戦と柏戦で、キレのあるドリブルからチャンスメイクしてきた関根と、今シーズンのG大阪戦で4試合中3試合でゴールを決めてきたズラタンを加えてゴールを狙っていく構えだ。さらに69分、宇賀神に代えて高木がピッチに入り、ミシャ監督は早めに3枚目のカードを切る交代策に出た。

関根のドリブル突破からのクロスに那須がヘディングでシュートを放ち、高木の折り返しからズラタンを経由して興梠がゴールを狙うなど、途中出場した選手がフィニッシュに絡んでレッズが押し込んでいった。しかし、1点が遠いまま時間は経過していき、後半のアディショナルタイムは4分。3試合連続ゴール中の李も果敢にゴールを狙っていくが、最後のところでゴールを割ることができない。槙野らDF陣もリスクを負って攻め上がるが、G大阪の守備を崩しきるには至らず。試合はそのまま1-2でタイムアップとなり、レッズの9年ぶりのタイトル奪取はならなかった。

この試合をもってレッズは今シーズンの全日程を終えた。ミシャ体制5年目となる2016シーズン、常に新しいことにチャレンジしながら成長していきたいとミシャ監督は語る。今シーズンの収穫と課題を踏まえ、来シーズン、チームはさらなる飛躍を遂げてくれるに違いない。

【阿部勇樹】
「元日にサッカーができて、大勢の方にスタジアムに来ていただいて、できれば笑って、挨拶に行きたかったです。それができず、残念です。

いいものはそのまま伸ばして、続けていくべきだと思いますし、足りないものをどれだけあげていけるかというところが必要です」

(足りないものは見えている?)
「守備のところや、監督が言っていた規律のところが足りない部分だと思います。うまく整理するところが重要かなと思います。そういったところを、上げていかないといけないと考えています」

(2014年、2015年と、年間タイトルにわずかなところで届いていないが?)
「他の勝ってきたチームは、足りないところを補って、下のところを上げてきています。僕たちもそのように、いいところをさらに伸ばし、足りないところをちょっとでも上げていかないとダメだと思います。

一歩ずつ、前には進んでいるとは思います。さらに良くするために、タイトルは必要だったと思うし、タイトルを獲るために、必要なことがあるんじゃないかと思います。

これまでやってきたことは無駄ではないし、やってきたからこそ、今の浦和レッズがあると思っています。素晴らしい結果が得られなくて、大勢の方になかなか喜んでもらえていませんが、やってきていることは、続けていくしかありません。続けていく中で、ゼロだったところが10に上がればいいですし、そういうちょっとのことだと思います。2016年、ACLやリーグもある中で、そういうことを意識していかないと、勝てるチームにはなっていかないと思います」

(阿部選手が、2016年にプラスしていきたいところは?)
「メンタル面は、そんなに心配していません。いいときのテンポとかを続けていければと思うし、うまく時間を使うことや、我慢する時間も、年々良くはなっていますが、もっと良くなっていかなければいけない部分です。勝っているチームは、そういうところがはっきりしていると思います」

(成績がすごく悪かった訳ではないが?)
「けど、足りなかった訳ですから。決勝戦はやりましたが、優勝しないと、浦和レッズという名が、優勝チームとして残りません。出場しただけ、という感じになってしまいます。

悔しい思いは何回もしています。けど、バラバラにならずに、続けていかなければいけません。本当に大勢の真っ赤な、一緒に戦ってくれるサポーターがいたので、新年早々、笑って会えたら良かったです。申し訳ないです。

結果を出せず、最高の始まりとはならなかったですが、僕らは上がっていくしかありません」

(一生懸命やっているのに結果が出ず、暗中模索になるのでは?)
「ぶれてはいけないと思います。やってきたことは続けてやっていかなければいけないですし、何度も言いますが、足りないところは上げていかないといけません。チームでも、選手同士でも、話をしていかなければいけません。2016年の一発目はダメでしたが、まだ試合はたくさんありますし、1年後に、『昨年は最高だった』と言えるようにしたいです」

(どんな1年にしたい?)
「レッズに関わる人がみんな喜んでくれたら一番いい、それだけです。イコール、結果だと思うので、それだけ意識して、やっていきたいし、それくらいの責任もあるということを自覚しながら、さらにやっていかないといけないと思います。下を向いている場合でもないし、そんな年齢でもありません。何とかチームを勝たせられるように、2016年はやっていきたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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