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天皇杯ラウンド16 vs川崎 死力を尽くして延長PKまで闘うも、天皇杯はラウンド16で敗退

12日、等々力陸上競技場で第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)、川崎フロンターレ戦が行なわれた。

日本代表活動中のGK西川とDF槙野を欠く浦和レッズの先発は、GK大谷、DFは右から森脇、遠藤、宇賀神、ダブルボランチに阿部と柏木、ウイングバックは右が駒井、左が関根。2シャドーに武藤と高木、1トップに興梠が入った。宇賀神は10月15日のYBCルヴァンカップ決勝以来、公式戦4試合ぶりの復帰となった。

試合は19時4分、レッズボールでキックオフ。レッズと同じ3-2-4-1システムで試合を開始した川崎に対し、レッズはコンパクトな陣形を保ちながら試合を進めていく。前半は互いに攻防がめまぐるしく入れ替わる流れ。ボールポゼッションから敵陣深くに迫り、4分、8分、9分と立て続けにCKを奪うレッズに対し、川崎はカウンターからチャンスを得る。

24分の川崎のカウンター攻撃は大谷がペナルティーエリア外に出てクリア。40分にはディフェンスラインの裏を取られるピンチがあったが、ここも大谷が的確な判断で防いだ。前半を0-0で折り返すと、ハーフタイムに早くもベンチが動き、高木を下げて李を入れて後半へ。58分には柏木を下げて青木を入れた。

試合が動いたのは71分、武藤を下げてズラタンを入れた直後だった。森脇からのロングフィードをペナルティーエリア内で受けた興梠が巧みなトラップで相手GKをかわしてギリギリのところでゴールへ押し込んだ。0-0の均衡を破る先制点に、アウェイゴール裏を真っ赤に染めたレッズサポーターの歓声が響く。

だが、川崎も引き下がらない。85分、大久保のシュートがペナルティーエリア内の森脇の手に当たり、ハンドの判定。大久保のPKに対し、GK大谷はしっかりコースを読み、わずかに触れたが、あと少しのところで止めることができない。1-1と振り出しに戻されたレッズはここから勝負強さを見せた。88分、興梠が左サイドから入れたクロスをゴール正面に入った李が頭で合わせると、GKが弾いたボールが相手DFに当たってオウンゴール。2ー1と勝ち越しに成功した。

ところが、それから3分後だった。5分間のアディショナルタイムが表示されてから1分後、今度は川崎が登里のクロスから森本のゴールでまたしても追いつく。2-2のまま90分間が終了。前後半15分ハーフの延長戦に突入した。前半からボールを奪っては奪われるというシーンが多かったことで疲労の色は濃いが、ここで走りを緩めるわけにはいかない。

延長戦では前後半に両チームがそれぞれ1点を入れた。まずはレッズ。延長前半の97分、相手CKのピンチを防いだ後のカウンター攻撃で青木がボールを運び、右サイドを駆け上がった李へ預けてさらにダッシュ。グラウンダーの折り返しを右足ダイレクトで流し込み、3ー2と勝ち越した。途中出場コンビによる鮮やかなカウンター攻撃だった。

しかし、延長後半の117分にはエドゥアルドのゴールで3度追いつかれ3ー3。試合はAFCチャンピオンズリーグラウンド16のソウルFC戦、ルヴァンカップのガンバ大阪戦に続き、今季3度目のPK戦にもつれ込んだ。PK戦は川崎が先攻。1人目の大久保、2人目の三好、3人目のエドゥアルドがいずれも成功。後攻のレッズは1人目の阿部は成功したが、2人目のズラタンは相手GKチョン・ソンリョンに止められ、3人目の興梠はポストに当ててゴールを決めることができなかった。そして、川崎の4人目のキッカーはエドゥアルド ネット。大谷はコースを読んで触ったが、弾ききれずゴールへ。PK戦は1-4で敗戦。この結果、レッズはラウンド16で敗退となった。90分で2度、延長を含めると3度のリードを守り切れなかったことが痛かった。

レッズの次の戦いは明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝。準決勝の川崎vs鹿島アントラーズの勝者と、第1戦11月29日(火)(会場未定)、そして第2戦は12月3日(土)、埼玉スタジアムで行なわれる。戦いはまだまだ続く。

【青木拓矢】
「最終的にはパワープレーでやられてしまいました。そこまではうまく守れていたのですが」

(チームは前半からハードワークしていたが、ベンチから見ていてどうだったか?)
「絶対にハードワークをしなければいけない相手でしたし、みんな走っている、と思いました」

(後半は攻守の切り替えの回数が多かったが?)
「打ち合いになる場面もあって、オープンな展開になっていたところもありました。かなりきついゲームだったと思います」

(ゴールは昨年のJ1最終節以来、およそ1年ぶりのゴールだったが?)
「ゴールを取ったことは素直にうれしかったですけど、ゲームで負けてしまったので、残念な気持ちのほうが大きいです」

(ゴールシーンではどういうイメージでプレーしていた?)
「チュン君(李)が外を走ってくれているのは分かっていたので、はたいて、もう一回受けに行く、というイメージでした」

(ああいうプレーは、自身の特長のひとつだと思うが?)
「前はああいうプレーで点を取っていることが多かったので、今日はそれを出せたのではないかと思います。

みんながしんどそうで、自分は途中からだったので、動いていこうというのは思っていました。それができたプレーだったのではないかと思います」

(アシストした李から言葉はあった?)
「僕がゴールしたときはたぶん、全部チュン君がアシストなんですよね。そんなことは言っていました」

(川崎とはチャンピオンシップ決勝で対戦するかもしれないが?)
「次は絶対に勝たないといけないと思います。少し時間があるので、練習からみんなで向上しあっていければいいと思います」

(URD:OM)

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