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夏休み最後の試合「さいたまダービー」、ホームで完勝

30日、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアムでJリーグ第22節・大宮アルディージャ戦に臨んだ。J1通算20回目の『さいたまダービー』は、4得点のゴールラッシュを見せたレッズが4-0の勝利。スコア、内容ともに完勝と言えるゲームを見せてリーグ戦の勝ち点を44に伸ばし、首位を守った。

レッズはスタメン、サブともに前節のFC東京戦と同じメンバーでスタート。夏休み最後のホームゲームとなる一戦は、北ゴール裏を中心にスタジアム中で多くのフラッグが振られる中で18時4分に大宮ボールでキックオフされた。

後方からボールを丁寧につないで攻撃に掛かる浦和に対し、大宮は前線にFWムルジャを残してブロックを作り、4バックに加えて和田が柏木にマンツーマンで付く守備的な構えを見せた。その中でも浦和はテンポ良くボールを動かしてゴールチャンスを作っていく。厳しいマークを受けた柏木も相手を引き連れて動くことで味方にスペースを作り、そこに選手が流動的に入り込むことで大宮の守備網を突破していった。

カウンターでの攻撃を狙う大宮に対し、浦和はボールを失った後に素早い切り替えを見せて高い位置からのプレスで対抗。起点となるムルジャに対しても那須がタイトなマークで自由を与えない。相手の前でインターセプトをして二次攻撃、三次攻撃につなげる場面が多く、浦和が完全に試合の主導権を握った。

その中で33分に左サイド宇賀神が中に入れたボールに対し、走り込んだ梅崎がスライディングしながら右足で押し込んで先制ゴール。36分にもGK西川から一気のカウンターを見せ、梅崎、柏木、興梠と流れるようにパスがつながって興梠が頭で押し込み、2-0とする追加点。前半終了間際のズラタンのヘディングシュートもGK西川がファインセーブを見せ、そのままハーフタイムを迎えた。

後半に入ってもレッズの勢いは止まらず、立ち上がりの49分に森脇が柏木の左コーナーキックを頭で合わせて今季リーグ戦初ゴール。リードを3点とすると、60分にも宇賀神が決めて4-0と一気にリードを広げた。

4点のビハインドとなった大宮は選手交代で3バックに変更し、攻撃的な姿勢を強めた。両サイドからゴール前にクロスが入る場面も増えたが、3バックを中心に集中した守備を展開し、フリーでのシュートを許さない。ミシャ監督は今季3度目の古巣対決となる青木や、復帰後初のリーグ戦ホームゲームとなるマルシオも投入し、全体の運動量を保ちながらゲームを進め、このまま4-0で勝利した。

大宮戦のリーグ戦2連勝はリーグ優勝を果たした2006年以来となり、今季の『さいたまダービー』は、ヤマザキナビスコカップを含めて3戦全勝。試合後にはファン・サポーターから大きな拍手と声援を受け、『We are Diamonds』の大合唱で喜びを分かち合った。

9月3日(水)には、もう一つのタイトルへ向けてヤマザキナビスコカップの決勝トーナメントがいよいよ始まる。準々決勝第1戦のサンフレッチェ広島戦は、19時にエディオンスタジアム広島でキックオフされる。

【森脇良太】
「前半はチャンスがあってもなかなか点が入らず、焦れてもおかしくない状態で、しっかりチームとして我慢しながら、先制点を取れたのが大きかったと思います。あのままずるずる行かず、自分たちのリズムのときに先制点を取れたのが勝因だと思います。

前半は非常にアグレッシブに入り、レッズが求めているサッカーをできたのではないかと思います。攻撃で何人もボールに絡んでいく展開ができましたし、ボールを奪われてもそこから激しいプレスでボールを奪い返すというレッズのスタイルが今シーズン一番できたのではないかと思うくらい、良い守備をできました。これをこれからも続けていかないといけません。あれぐらいアグレッシブに守備にいければ、相手チームはどこに味方がいるか分からないぐらいの状況に陥ると思いました」

(2-0で折り返しての後半は?)
「サッカーで一番危険なスコアが2-0だと思っています。2点リードしても1点取られてしまうと2-1になり、難しくなりますが、後半も良い形で得点が入ったのでチームとして落ち着いて試合をできたと思います。今日の勝因はチーム全体が落ち着いてじれずに戦ったことだと思います。それが今日のスコアに表れていると思います。得点がなかなか入らなくてもじれずにやらなくちゃいけない。今日はそれを学びました」

(3点目を振り返ると?)
「今シーズンまだリーグで得点を奪えていませんでした。今日、スタメンで出たメンバーの中で僕だけが点を取っていなかったので、何としも得点を奪いたいという気持ちがありましたし、前節のFC東京戦で僕自身悔しいゲーム展開だったので、何としても取り返してやろうという強い気持ちでピッチに入りました。陽介から良いボールが来たので自分のエリアに来たボールには相手に絶対に触れさせないぞ、球際の部分で相手に勝つんだという気持ちで臨みました。陽介のボールが良すぎて、僕は当てるだけで飛んでいきました。僕自身久々のゴールだったのでうれしかったですし、最高の瞬間でした」

(完勝だったのでは?)
「見ている方もそう思ったのではないかと思いますし、僕自身もそういう印象を受けています。ただ前半の残り10分を切った後から難しい状況にもなりましたし、押し込まれる場面もありました。そういうところはもう少しオーガナイズしないといけません。でも押されても今日は我慢強く守れたことで気持ちの面でも吹っ切れたと思います」

(ヒーローインタビューはどうでしたか?)
「ブーイングも受けましたね(笑)。僕が必死で考えて言ったのに、誰も聞いてくれないという状況でしたが、得点を奪えてあそこでヒーローインタビューをできたのはうれしかったです。ただ、大ブーイングを受けたので、なぜ僕はブーイングを受けたのか、勝因よりそっちを分析したいと思います。1日、1週間、考えても答えはなかなか出てこないかもしれないですが、答えが出てこなかったら、サポーターに確認したいと思います(苦笑)」

(ヤマザキナビスコカップに向けては?)
「どのチームとやっても簡単なゲームはないです。難しいゲームになりますが、今日のようにアグレッシブに戦えれば必ず良いサッカーを展開できると思います」

(バックパスでヒヤリとする場面があったが?)
「芝がスリッピーではなかったので強いボールで返そうという気持ちが強すぎました。ただ、大丈夫だ、こういうときこそ前向きにやろうとチームメートが声をかけてくれました。僕自身はしっかり反省して、前向きにやっていきたいです」

(ダービーでゴールしたが?)
「ゴールよりも勝ったことがうれしかったです。浦和に来て1年半ですが、サポーターの方々のダービーに懸ける思いの強さは感じていました。大宮も必死にやってきましたが、僕らもそれ以上にやらないといけないと思っていました。勝って歌えたので良かったです」

(すぐにヤマザキナビスコカップで広島に行くが?)
「ナビスコカップ2連戦を180分で考えます。第2戦ホームというのは多少有利だと思います。最初はアウェイですが、今日みたいにアグレッシブに行くことも必要だと思います。広島には土砂災害の被害を受けている方々が大勢います。僕も安佐南区に住んでいましたが、そこから5分くらいのところで被害に遭われた方もいます。苦しい状況の中でも試合を楽しみに来てくれる方もいるかもしれません。そういう方々に頑張っている姿を見せなければいけません。両チームがファイトすれば気持ちが伝わると思います」

(どこからでも点を取れているが?)
「ミシャのスタイルがそれだと思います。どこからでも点を取れるのがミシャのサッカーです。去年もそうでしたが、今シーズンもそういうところが見られていると思います。今季は1-0という試合が特徴的ですが、今日は内容と結果が久々にマッチしたと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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