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ミシャ監督 鹿島アントラーズ戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ1stステージ第13節 vs鹿島アントラーズ 試合後のコメント

「戦前から、このゲームは難しくなると思っていました。鹿島は運動量が多く、速攻のスピードがあるチームだからです。前半はお互いの良さをけん制し合うような部分が見えた戦いでした。相手の強さは、奪ってからのカウンターです。それを我々は非常に警戒していましたし、だからこそ攻撃が慎重になりました。相手がカウンターを狙い、我々がリスクを負わずにゲームを進める中で、前半は相手の方が危険にゲームを進められたと思います。

ただ、我々も決定的なチャンスは与えなかったのではないでしょうか。後半が始まっても、我々は慎重にゲームを進めました。我慢をしながらゲームを進めるという意味では、そういう試合運びかもしれませんが、リスクを負わずに慎重に攻撃を組み立てました。その中で、不運な形で失点してしまい、その後は普段のリスクを負った攻撃ができました。そして逆転をするわけですが、今日のゲームは内容的に引き分けが妥当であったのかなとも思います。今日のゲームに我々は勝利しましたが、これまでのリーグで内容の良い試合をしたことに対して、神様がプレゼントをしてくれたのかもしれません。次の相手は鳥栖ですが、今日よりも良い内容の試合をしなくてはいけません」

【質疑応答】
(61分にズラタン、77分に梅崎を入れたが、交代の狙いは?)
「今日のゲームの内容に関しては、私自身は不満足です。ゲームが不満足な出来で流れていたのが、交代の理由の一つに挙げられるでしょう。日本ではよく、勝てばすべて良しと捉えられることも多いですが、私は勝てばすべて良しではないと思います。もっとベターな戦いをしなくてはいけませんでした」

(今日のゲームで開幕からの無敗がJリーグ記録にあと一つまで迫ったが、その意識は?)
「そのことを私は知りませんでしたし、記録にはまったく興味がありません。我々は記録のためでなく、次の相手に対して勝利するためにやっています。サッカーは非常に危険なスポーツであり、特にJリーグは結果がどう転ぶか分からないリーグです。だからこそ、目の前の相手に集中して戦っていきます。

ただ、教えていただいてありがとうございます。次の対戦相手は鳥栖ですが、昨年、一昨年とアウェイで痛い思いをしていますし、それがリーグ優勝に対して痛い結果になったのも事実です。次は記録が掛かる試合ですが、過去に経験した苦さと、記録に並べるかという意味で、ダブルのモチベーションを与えてくれるゲームです」

(慎重に戦ったという言葉が何度か出たが、それはつながずにロングボールを蹴ることなのかを確かめたい。また、それはどの程度まで意図的だったのか?)
「浦和というチームは、いかにチームとして自分たちの戦術の意図を理解し、実行するかです。よくクオリティーのある選手がそろっていると言われますが、強みは個々の強さではなく、まとまりです。いかに戦術を理解して戦えるのか、運動量、球際、攻守の切り替え、そして連動性がベースです。

前半は、特に運動量や球際で相手に上回られていたので、ボールを蹴るしかありませんでした。動きの量や質、連動性が足りなかったことが、あのような状況を招きました。選手個々のクオリティーと、チームとしてのクオリティーはまた別物です。

ここにいる方は、オシムさんがジェフにいる間に取材をしている方もいると思いますが、オシムさんが去ってから千葉の選手が別のチームに移籍していきました。その選手たちは、千葉にいたときよりも良さを出せなかった場合が多いのではないでしょうか。
それがチームとしてのまとまりという部分です。私の記憶が正しければ、移籍しても良いプレーを出し続けたのは阿部勇樹選手だけではないでしょうか。当時の千葉の選手が良い例だと思いますが、クオリティーのある選手はどのチームでも、どの監督の下でも活躍できると思います。それがクオリティーです。

例えば、宇佐美選手(ガンバ大阪)はクオリティーがある選手だと思います。状況を打開し、ゴールを決めてしまいます。それはクオリティーです。私のチームでは、それぞれの選手が役割を理解してプレーすることで、それぞれの選手の最大値に近いものを出していきます。それが浦和レッズだと思います。我々の得点の多くを見ていると、多くの選手がコンビネーションで絡みながら得点すると思います。それは、我々の強さだと思います。以前のポンテ選手のように一人、二人とかわしてゴールをしてしまうような得点は少ないですが、いろいろな選手が絡んで得点できるのが今のレッズの強みです。個々のクオリティーと、チームのクオリティーは、過去で言えば千葉がいい例だと思います。それが全てではありませんが、一つの例として話しました。だからこそ浦和レッズは、いかにしてチームとして戦い、与えられたポジションの役割をこなすのかが重要なのです。

今日の勝因を一つ挙げるとすれば、関根が左サイドに来たのが一つのキーポイントです。なぜ、私が彼のポジションを変えたか分かりますか?今日彼は、あまり自分の良さを出せないシーンが多かったのではないかと思います。後半に運動量が落ちる中で、私のいるサイドに呼ぶことで、影響力を与えたかったのです。疲れてきても良いポジションを取り、スプリントしてゴール前に入ることを指示したかったのです。逆サイドであれば、彼は自分の本来の良さを出せずに、バックパスが多いままだったかもしれません」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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