明治安田生命J1リーグ 1stステージ第3節 アビスパ福岡戦 試合前日のコメント

「明日の試合に向けて話しをする前に、今日は3月11日ということで、ちょうど5年前に東日本大震災が発生しました。当時、多くの方が亡くなり、多くのご家族の方が、自分が住んでいた町を離れなければいけない悲惨な出来事が起こりました。そして、今なお、日常を取り戻せずに苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃるとうかがっています。多くの方が、サポートを必要としていると思います。

浦和レッズは引き続き、そうした方々をサポートしていきたいですし、一日でも早く日常を取り戻せるように、我々も何かしらの支援をしていきたいと思っております。改めまして、被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

前節のジュビロ磐田との対戦は、我々はもちろん、応援してくださった方々にとっても悔しい思いをさせる結果となってしまいました。本来、準備していたものが出せなかったゲームでしたし、敗戦してしまったことに責任を感じています。

明日対戦するアビスパ福岡は、しっかりとオーガナイズされた堅い守備から、素早いカウンターを仕掛けてくるチームです。決して侮ることのできない厳しいゲームになるでしょう。リーグのホーム開幕となった磐田戦で悪い形でスタートしてしまったので、それを取り返すためにも、明日のホームゲームは、磐田戦とは違った姿と結果をファン・サポーターの皆さんにお見せしなければいけません。ファン・サポーターの皆さんと共に闘って勝利し、また再び喜びを分かち合いたいと思っています」

【質疑応答】
(磐田戦の敗戦からの修正点について、代表選手がいない中、この1週間でどのように取り組んできたのか？)
「磐田戦の後に、7人の選手が代表活動のためにチームを離れました。ミーティングに関しては、彼らが合流した木曜日に初めて行いました。ミーティングでは、磐田戦で何が足りなかったのか、どこを修正しなければいけないのかといった話しをしました。選手たちは、何がよくなかったのかを自覚できていたと思います。次の試合に向けて修正すべき点は、しっかり整理できたと思っています。もちろん、あのような敗戦のあとに、全員でトレーニングする時間が少ないということは、不利な状況であることは確かです。ただ、我々は長く一緒に仕事をしてきましたので、短い時間の中でもしっかり取り組めたと思っています」

(広島の佐藤寿人選手がJリーグで最多得点を記録したが？)
「ヒサ(佐藤)に関しては、長く一緒に闘ってきた選手ですので、彼のことはよく知っています。とても真面目な選手ですし、プロフェッショナルの中のプロフェッショナルと言っていい選手です。自分の才能におぼれることなく、常に努力を惜しまない選手です。彼が、ゴールゲッターとして危険な存在であり続けていることは、皆さんもご存じの通りです。Jリーグの歴史の中で、最も多くゴールを挙げた選手であり、その記録を打ち破ったことにおめでとうと言いたいです。そして、それが彼にとっての終わりでないことも付け加えたいです。まだまだ、彼であればゴールを量産していけると思ってます。今後も彼の幸運を祈りたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】