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ミシャ監督 磐田戦前日会見

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節 ジュビロ磐田戦 試合前日のコメント

「リーグ戦も残り2試合となりましたが、両チームの置かれている状況はみなさんもご承知の通りです。ジュビロ磐田は残留を争っているチームであり、どうしてもポイントがほしい状況です。我々も優勝を争う上で非常に重要なゲームになります。

チーム状態は非常にいいです。毎日の練習を見ても、選手たちは非常にいい練習を積んでくれています。自分たちの持てるすべてを出して、全力で勝利をつかみ取りたいです」

【質疑応答】
(いまチームは公式戦10連勝中だが、チーム状態がいい要因については?)
「一つの大きな理由は、メディアとの関係があります。今までもシーズン終盤で失速するということをメディア上で書かれていましたが、それを払拭したい思いが大きなモチベーションとしてありました。

どこのチームも最後にタイトルを獲れなければ失速なのかなと思いますが、我々に関して言えば、クローズアップされて大々的に言われてしまいます。それは注目の集まるクラブであれば仕方ないことだと思いますが、世間やメディアで言われていることに対して、どうしても見返したいという強い思いがあることは間違いありません。どれだけいい戦いをしても、負けて評価されなかったことは確かです。結果で示したいという思いが、チームの成長や、今の状態につながっていると思います」

(磐田には1stステージで負けているが、ジェイ選手の対策などは考えているか?)
「相手チームによって特別に戦術的な対策を取ることは、今までもありませんでした。もちろん相手を分析した上で、どういうポイントに気をつけなければいけないかは考えていかなければいけません。相手の戦い方や一人の選手によって対策を考えたりすることはありません」

(すでにチャンピオンシップの出場権を獲得しているが、2ndステージの優勝をどのように捉えているか?)
「昨年から1stステージと2ndステージ、そしてチャンピオンシップというレギュレーションに変わりました。我々も1stステージで優勝して喜びましたが、最終的にはチャンピオンシップでタイトルを獲ることが本当に価値のあることだということが、昨年の経験から分かったことです。昨年はどのチームも、どういう形で戦っていくのかがイメージしづらかったと思いますが、1stステージや2ndステージでの優勝は、大きな意味を持たないのは確かです。ただ、優勝を手にできればうれしいものですが、その先にあるものもしっかり見据えていかなければいけません。今シーズンの目標は年間勝ち点1位となり、タイトルを獲ることです。我々はその目標に向かって戦うのみです」

(リーグ終盤を迎えて、選手から自信や余裕といった言葉も聞かれたが、監督はどのように感じているか?)
「すべては経験だと思います。サッカーは、今日学んで明日にすべてが生かされる競技ではありません。日々の積み重ねがチームの積み重ねとなり、それが経験となってチームは強くなっていきます。私がチームを率いてからの4シーズンは、常に上位を争いながらも、最後のところでタイトルを逃してきました。そういったことが続いてしまうと、自分たちのサッカーをネガティブに捉えて、チームが継続できない状況になってしまいがちです。ただ、浦和レッズは自分たちを信じてきました。自分たちの戦い方とサッカーで勝つという思いを、毎年トレーニングや試合の中で積み重ねてきました。その積み重ねが、今の強さであり、選手たちの自信や余裕につながっていると思います。

浦和レッズというクラブは、日本で最もファン・サポーターを抱えるクラブであり、最も注目の集まるチームです。だからこそ、継続して仕事をすることが難しい環境にあります。負ければ大きな批判を浴びます。それは常に我々が受けてきたことです。ただ、そういう中でも自分たちのビジョンをしっかりと持ち、どんなに批判されようとも、それを信じて突き進んできました。目標をしっかり見据えて、行くべき道を進んできたことが、我々の強さです。それはサッカーの世界ではなかなか難しいことですし、特に浦和のような大きなクラブの環境の中ではなおさらです。そういった意味では、今まで我々がしてきたことは、大きな勝利と言ってもいいと思います。

浦和レッズは中長期的なプランを基づいて仕事を積み重ねてきました。そういったことは、まだ日本のサッカー界にはない部分です。メディアの方々もそういった視点でそれぞれのクラブを見て、評価することが一つの面白いテーマだと思います。どこのクラブにもうまくいかないシーズンはあると思いますが、浦和レッズにとって2011年のようなシーズンは、2度とあってはいけないと思っています。なぜなら、我々は常に上で戦っていかなければいけないチームだからです。中長期的なビジョンを見据えた上で、しっかり計画を立てて進んでいく、腰を据えて、地に足を付けて、先を見据えた上で判断していくことが重要です。日本のサッカーで、まだ足りない部分はそのあたりだと思っています。

中長期的なプランの中で、比較的早い段階でタイトルが獲れれば、それに超したことはありません。ただ、そう簡単にいかないのがサッカーの世界です。だからこそ、自分たちのやり方を貫いて積み重ねてきました。その上で、タイトルを獲ることは、我々のビジョンに基づいて計画的な仕事があったからこそです。もちろん監督の仕事の中で結果が出なければ、道半ばでそのビジョンを遂行することができないこともあるでしょう。ただ、クラブの将来を見据えた上で仕事をしなければ、一時的なものになってしまいます。タイトルを目指す上で、しっかりしたプロセスを踏みながら積み重ねていくことが重要です。

目標を目指すためにはどういうプロセスを踏まなければいけないか、そういうものを持つことが、サッカーの世界で成功するためには必要だと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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