MENU

NEWS

ミシャ監督 湘南ベルマーレ戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ1stステージ第4節 vs湘南ベルマーレ 試合後のコメント

「今日のゲームでは、ジャイアントキリングではないですけど、レッズが湘南に負けるのを期待して見に来られた方が多かったのではないかと思います。ただ、我々は今日のゲームで勝利できたことを、非常に嬉しく思っています。

サッカーの世界では、地方のクラブが大きなクラブに対して勝利することは、見る側にとって期待したいところでもあります。今日の湘南に、それを期待していた方が多かったというのも、サッカーの世界ではよくある話です。

その期待がなぜ起こるかと言えば、湘南がこれまで見せてきたアグレッシブな戦い方や、運動量の多さが、期待値を上げたからだと思いますし、彼らの強さは、誰もが認めるところでもあると思います。

そうした湘南の強さを、今日の我々は、上回れたと思います。運動量の多さ、球際の激しさや強さ、セカンドボールを拾う予測という、相手の強さである部分で、上回れたのではないでしょうか。選手は立ち上がりからプロフェッショナルに、規律を持って戦ってくれたと思っています。奪われた後の切り替えの速さで相手にカウンターをする機会を与えなかったと思いますし、運動量の多さでも、相手を上回れていたのではないかと思います。相手はプレッシャーがかかる中で、長いボールを蹴ることが多かったと思うんですが、長いボールの競り合いにも、勝つことが多かったと思いますし、その後のセカンドボールも、我々が拾うことが多かったと思います。今日の試合に関しては、選手たちが非常にプロフェッショナルな戦いをする中で、勝利に値するゲームができた試合だったと思います。

もちろん、今日のゲームの中でも、修正するべき、改善できるところがあったと思います。ただ、今日のゲームで、立ち上がりからアグレッシブに、リスクを負って攻撃的なサッカーを貫いたことが、こうした勝利に結びついたと思っています。日本のサッカーの中では、0-0で進む中で、守備的に戦い、相手のミスを誘ってカウンターから1点を取るようなサッカーが主流になっていますけど、我々は日本のサッカーをリードするチームとして、リスクを負って攻撃的に仕掛けていくサッカーを貫いていきたいと思いますし、貫いていると思っています。もちろん、そういう中で、負ける試合もあるでしょう。ただ、日本のサッカーの中で、アグレッシブに、リスクを負って攻撃を仕掛けていくようなサッカーというのは、私は必要なことだと思っています。皆さんがそうした戦い方をするチームを後押しすることが、日本のサッカーをよくしていくことにつながっていくと、私は思っています。

Jリーグの中でも、川崎は非常に素晴らしい戦いをしていると思います。リスクを負って、自分たちでボールを保持しながら、攻撃的なサッカーをしています。そうしたチームが、ボールを失ってカウンターを受けて失点し、0-1で負ける試合も、中にはあるかもしれません。ただ、日本のメディアで、残念ながらよくあるのは、そうして負けてしまうと、勝ったチームを非常に称賛する傾向があります。私はそうではないと思います。そうやって、リスクを負って攻撃を仕掛けていくチームというのは、特に負けたときに、みなさんがもっとポジティブに受け止めるべきだと、私は思っています」

【質疑応答】
(湘南の前に出てくる力を、どのように利用して攻めようと思っていたか?)
「我々は、ACLの試合の関係で、中国から帰国したのが深夜に近い時間帯でした。練習する時間は全くないということと、ミーティングの中で、奪われた後の切り替えで、いかに我々がそのボールを早く奪い取るか、そのことで相手がカウンターをする機会を与えないことが大事だと、選手たちに伝えました。それが今日の試合では、比較的うまくいったのではないかと思っています。

湘南との戦いの中で、湘南が我々のボールを奪った後に、相手に時間を与えてしまえば、難しくなると思っていました。いろいろな対処の仕方があると思いますけど、一つの対処の仕方が、そういう対処の仕方だったと思います」

(昨年、本来の力が出せなかった選手たちが、すごく良く戦っていると思うが?)
「一人の監督がチームを指導する時間が長ければ、チームは成長し、各選手も、前進、成長していくと思います。ただ、我々プロの世界の中で、そのチームの中で競争に生き残れない選手、成長が見られない選手については、入れ替えを行っていきます。今いる選手たちは、その4年間の中で、生き残っている、競争の中で勝ってきた選手たちです。そのサイクルが、チームを毎年、より強くしていく要因につながっていると思います。青木拓矢は今シーズン、非常にいいプレーをしていますし、ズラタンも、高木俊幸も、新しく入ってきた駒井も、日々成長しています。そういう中で、チームは徐々に強くなっていくものです。我々のチームは、昨シーズン、一昨シーズンと、タイトルに非常に近いところで戦い、手が届くところにありながら、手にできなかった、非常に悔しい結果に終わりました。ただ、チーム、選手たちは、諦めることなく再び立ち上がり、悔しい気持ちを持って、今年こそは、という気持ちで戦っています。その諦めない気持ち、負けたくない気持ち、タイトルを手にしたい気持ちが、我々をより強くしてくれているのだと思います。

私は、お金で買うようなタイトルの取り方をしたくはありません。私はそういうタイプの監督ではありません。私は、チームとしてしっかりと成長していく中で、タイトルを手にしたいと思う監督です。チームの軸をしっかりと作って、一つの方向性に向かって、チーム作りをしていくのが、我々がチームとしてやらなければいけないことです。

そして、日本人の選手です。今日のスタートは、全員日本人でした。ズラタンが途中で入りましたけど、日本人の選手は、質やポテンシャルを持っていると、私は思っています。私自身も、日本人の選手を起用して戦っていくのが好きですし、有効だと思っています。日本のサッカーを強くしていくためには、日本人選手が活躍していくべきだと思っています。

私は今シーズンで、Jリーグで11シーズン目ですけど、日本人の選手は非常に成長していますし、質は高いと思っています。それは、長年Jリーグで仕事をしていく中で、分かっています。Jリーグの中で、より日本人選手が活躍することが、日本のサッカーを強くすることにつながっていくと思います。

日本のサッカーはまだ、名前が先行する傾向にあるでしょう。外国籍選手を含め、名前がある選手がチームに来る、例えばフォルラン選手が来れば、彼を観に、たくさんの人が集まります。ただ、ウチには遠藤がいて、関根がいます。将来を担う選手たちに興味を持って、観に来てくれる、そういったサッカーの文化があってもいいと思います。日本では、ビッグネーム、有名な選手だから観に来るという傾向が非常に強いと思います。

あと、みなさんに伝えたいことは、日本人選手をもっと評価してほしいということ、そして日本人選手が試合に出ていることを、もっと喜ばしく思って欲しいということです。そこの評価、見方は、もっと変わって欲しいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

ミシャ監督 湘南ベルマーレ戦試合後会見

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド
  • チケットぴあ