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ミシャ監督 清水戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ第12節 vs清水エスパルス 試合後のコメント

「今日のゲームでは、我々に勝利が求められた中で、何が何でも3ポイントを取る、という意気込みで試合に入りました。

相手に1点を取られるまでは、立ち上がりから非常にいい形でゲームを支配しながら進められたと思います。

1点取られたあたりから、多くの選手の運動量が急に落ちたように感じました。5人くらいの選手の運動量が落ちてきた中で、前線の選手は前に攻撃を仕掛けていき、ボールを失った後は真ん中に穴が空いて、カウンターを受ける展開が続いてしまいました。

そういう中で、相手に2-3と逆転される展開を作られてしまいましたが、その中でも勝利を目指して戦い、3-3に追いつきました。その後、4点目を取れるチャンスが何回かあったと思いますが、それを決めきれず、最後の方には相手に4点目を取るチャンスがあったのを見れば、我々は3-4で負けなくてよかった、お互いに4点目を取るチャンスがある中で引き分けたという展開だったと思います。試合の展開を見れば、我々は途中までは非常にいい戦いができたわけですけど、逆転される流れを見れば、引き分けというのは、最終的には悪くない結果だったと捉えたいと思っています。

引き分けという結果に対しては非常に不満ですけれども、このゲームでは60分までは非常にいい戦いができ、残り30分は満足できない内容でした。ただ次のACLの2試合に向けて、私自身いくつか見えたものがあります。こういった試合も、サッカーの中で起こりうると思っていますし、今日のゲームを見た上で、今後に向けて判断材料になるものもあったのではないかと思っています」

【質疑応答】
(1点を取られてから運動量が落ちたということだが、暑さのせいか、失点による心理的なものか?暑さのせいなら、次の済州戦も15時からの試合で暑いのではないかと思うが、どう考えているか?)
「もちろん、我々が言い訳を見つけるのであれば、ここまでACL、リーグを並行して戦ってきた中で、移動、気候の変化の影響はあるでしょう。ただ、プロフェッショナルな選手として、当然のように順応、対応していかなければいけないと思います。

気温が高いことに関しては、相手も同じ条件で戦っています。ただ、守備的に戦うチームと比べ、仕掛けていく側のチームは、より集中力、細かい動きの繰り返しを要します。その意味では、簡単ではないとは思います。60分過ぎから4、5人の選手の運動量が急に落ちたことに関しては、次のACLの済州戦に向けて、十分に考えていかなくてはいけません。

済州というチームは、非常にコンパクトで、激しく、アグレッシブで運動量が多いチームです。ガンバとの試合を見れば、いかに相手が強いチームなのかは理解できると思います。連戦の中で、今日の試合のように、4、5人の選手の運動量が60分過ぎからあれだけ落ちてしまっては、次の試合は非常に難しくなってしまうでしょう。その意味で私自身、次の試合に向けて十分に考えた上で、先発を考えなければいけないでしょう。

(柏木)陽介に関しては、ケガ明けの中で、長時間プレーすることに関しては、まだそこまで体力的なものが上がってきていないことも十分考えられます。ただ、それ以外の選手に関しては、気温の変化や、連戦による疲労の蓄積があるかもしれませんが、そういったことは選手たちとしっかり話をして、それを参考にしながら考えていかなければいけません。

ケガ明けで、コンディションを上げていく選手をフレッシュにするのは難しくはないですが、疲れの溜まってきている選手をフレッシュにしていくのは、決して簡単ではありません。

1点を取られるまで、60分くらいまでは、非常にすばらしい、我々のゲームができた試合だったと見ています。ただ、2-0でリードしたレッズが2-3で逆転される展開を作ってしまう、それは運動量が落ちた、疲れているということはあると思いますけど、試合展開的に、浦和レッズが2-0でリードしている展開の中で、2-3と逆転される状況を作ってはいけないでしょう。我々は3-3に追いつき、相手を押し込みながら4点目を取るチャンスも作れたわけですが、今後を戦っていく上で、そうした試合展開はあってはならないと思っています。ただ、いろいろなものが見られた90分であったと思っていますし、しっかりと時間をかけて、今日のゲームを分析しなければいけないと思います」

(最後は興梠、ズラタンの2トップと、柏木、交代後は矢島の1ボランチで戦ったが、その狙い、効果をどう感じているか?)
「普段、我々は後ろを5枚、前を5枚という形の中でゲームを組み立てていきます。この試合で3-3に追いついた状況の中で、どうしても勝利したいという気持ちから、前線を6枚、後ろの組み立てを4枚という形に変更しました。私が広島を率いているときに同じようなシステムを採用したことは、最初の2年間でありました。より、相手ゴールに迫っていく、前に人数をかけるという意味で、戦術的な変更をしました。

武藤選手と高木選手が2シャドーに入ることによって、よりボールの引き出し口を多くすることを狙いとして考えて変更しました。前に4人、2シャドーがいて、アンカーに1人いるような形です。その中で今日、高木選手は途中から試合に入りましたが、なかなか試合に入りきれない場面が多かったと思います。前節の新潟戦くらいのパフォーマンスがあれば、彼のプレーから逆転できるような場面は十分に作れたのではないかと思います。彼は非常にいいキックの質を持っていますし、ドリブル、シュートがあります。ただ、今日は試合に入りきれない中で、少しボールをロストするような場面が多かったのではないかと思います。私は彼のそういった能力に期待してあのポジションに入れましたが、残念ながら、今日のゲームではなかなか、それが生きませんでした。

高木選手は、ペナルティーエリアの外からでも非常に危険なシュートを打てる選手です。相手が7人、8人としっかりブロックを作って守ってくる中で、ミドルシュートという選択肢も、得点するためには必要だったと思います。何回か、彼がシュートを打てそうな場面があったと思いますが、今日はそういう場面で、私が期待したようなプレーは出せなかった展開となりました。

後半途中まで2-0でリードし、2-3と逆転され、3-3に追いつくという状況の中で、最後は試合が非常にオープンになったと思います。浦和レッズとしては、2-0でリードした展開の中で、最後に3-3で試合を終えるというのは、非常に後味の悪い試合だったと言っていいでしょう」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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