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ミシャ監督 横浜F・マリノス戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第9節 vs横浜F・マリノス 試合後のコメント

「こういった試合の後で多くを語ることは、何も我々のチームの助けになりません。今日は立ち上がりからマリノスさんの方が、より走り、出足が良く、セカンドボールや球際のところで、我々を上回っていたと思います。その中でセットプレーから失点し、自分たちの選手が競り負けるような形から2失点目をしてしまいました。出来の悪いゲームで2失点してしまうと、その後のゲーム展開は難しくなります。

今日は特に前半、イージーなミスが多く、これまでにないくらい、ボールが前に運べないような展開になりました。2点リードされていることもあり、よりリスクを負って得点をしようとして、後半に臨みました。

3点目を取られるまでは、我々が得点できそうな形はいくつか作れていました。その中で、ミスをして危険な形でボールを奪われ、カウンターから3点目を取られてしまいました。その時点で、試合の勝敗は若干決まってしまったかなと思います。

広島戦、名古屋戦での敗戦の方が、我々にとって悔しいものでした。今日の敗戦も悔しいですが、今日は相手が我々を上回り、良い戦いをして勝利をした、そして我々が相手より劣っていたゲームでした。シーズンの中では、必ずこういうゲームがあるでしょう。負けは負けとして認め、自分たちは反省を生かし、切り替えて、次につなげることが大事だと思っています。

26節を戦って、3試合目の敗戦というのは、決して悪い数字ではないと思います。今日の試合で広島が勝利したとしても、年間の勝ち点では並んでいます。こうした敗戦の後に、バタバタとパニックを起こすことは、決していいことではありません。しっかりと落ち着いて分析をして、次の試合に向かっていくことが、自分たちには必要だと思っています。

多くを語る必要は無いでしょう。今日は相手がベターな戦いをして勝利したゲームであり、相手を賞賛し、我々は次に向かっていくだけです」

【質疑応答】
(後半、リスクを負って前線の枚数を増やしたが、その後に青木を入れて元に戻した意図は?)
「後半に入り、我々は前に人数をかけ、リスクを負った攻撃を仕掛けられていたと思います。例えば、ズラタンのチャンスで1-2にできたシーンもあったと思いますが、その中で3点目を取られてしまいました。そこからさらに攻撃をしていけば、もしかしたら得点できる可能性はあったかもしれません。ただ、今日の試合の出来を見れば、自分たちが4点、5点、6点と取られてもおかしくない展開だと判断しました。元の布陣に戻した後、相手はリードして自陣に引いたということもありますが、引き続き得点の可能性のある攻撃はできていたと思います」

(マリノスのプレーは予想を上回っていたか?)
「まず、マリノスは非常に質の高い、いいチームです。Jリーグには10チームくらい、ほぼ同じ力を持ったチームがあると思っています。浦和が1位なのか、鹿島なのか、あるいはマリノスか。どのチームが上位に来て、首位を走ってもおかしくないと思っています。なぜ我々が常に上位で戦っていて、マリノスが年間順位で中位くらいにいるのかは、紙一重のところであり、なかなか説明がつきません。それもJリーグの難しさだと思っています。

質の高い選手に対して時間とスペースを与えてしまい、ゴールを決められれば、今日のようなゲームになります。中村選手や中町選手、三門選手、小林選手、他にもたくさんの選手がいますが、彼らはJリーグで何年も経験を積んで、戦ってきた選手です。ブラジル人の選手も含め、そうした選手たちに時間とスペースを与えてしまえば、対応が難しくなります。

例えば新潟は、リーグでも上位にくる、いい戦いをしているチームだと思っています。ただ、彼らは今、残留を争っています。彼らは毎試合、5~6回は決定機を作れるチームです。それが何を意味しているかと言えば、Jリーグは、ほんの少し歯車が狂えばそういう状況になってしまう、厳しいリーグであるということです。

これくらい、各チームの力が拮抗しているリーグは、世界のどこにもないと思います。ヨーロッパではどの国のリーグも、2~3チームくらいが常に上位を争い、それ以外のチームは、真ん中や下位を争う、そういう傾向が比較的はっきりしています。一方、日本は人口が多い、大きな国であり、若いタレントもたくさんいます。高校や大学、下部組織からも選手が出てきます。その中で、ある選手はレッズで、ある選手は他のチームでプレーしていますが、なぜその選手がそのチームでキャリアをスタートさせたのかについては、なかなかわからないことが多いです。また、そこにそれほど大きな違いがないというのも、Jリーグです。だからこそ、それぞれのチームの力は拮抗しています。ヨーロッパのトップクラブは、多額の資金で選手を獲得し、他のクラブはそれがなかなか難しいために、力の差が大きくなります。

Jリーグは非常に力が拮抗していて、その日のチーム、あるいは個人の調子や運も、結果を左右すると思います。そういうものが複雑に絡み合うのがJリーグであり、その中で戦っていくのは、選手・監督にとって、簡単なことではありません。

決して言い訳をしたくはないですし、言い訳をするつもりもないですが、今日は出来が悪かった、負けるべくして負けたゲームだったと思います。こういうゲームをすれば、サポーターやメディアからも批判されるでしょう。そういう批判を受けてもおかしくないゲームをしてしまったのは確かです。ただ、その試合をもって、我々は次に向かっていくだけです。長いシーズンの中で、こういうことがあるのもサッカーです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

ミシャ監督 横浜F・マリノス戦試合後会見

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