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ミシャ監督 川崎フロンターレ戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節 vs川崎フロンターレ 試合後のコメント

「攻撃的な両チームが戦った、非常に面白いゲームだったと思います。我々のチームは立ち上がりから、最後の笛が鳴るまで、しっかりとコントロールしながらゲームを進められたと思っています。

特に、ボールを失った後の切り替えは、選手たちは非常に早くできていましたし、失った後も早くボールを奪い返して、また攻撃につなげるというところは、非常に良かったと思います。全体的な内容を含め、勝利に値するゲームができたと思っています」

【質疑応答】
(後半、川崎はシステムを変えて、積極的に攻めてきた。相手の変化への対処については?)
「相手が自分たちのやり方を変えるほど我々が強いチームなのか、ということは分かりませんけど、ヨーロッパでは、そういうシステムチェンジがよく行われます。

監督である私が、すべてをコメントする必要はないでしょう。皆さんを含め、日本には記事を書く方、試合を分析する方がたくさんいらっしゃいます。皆さんが見て、今日のゲームを分析し、記事を書かれればいいと思います。

おそらく、レッズと川崎というチームを比較したとき、川崎の方がより攻撃的なチームで、レッズは攻撃的ではあるけどそこまでではない、という評価もあったと思います。ただ、今日のゲームではなぜ、こういった試合、流れになったのかは、皆さんが分析し、記事を書けばいいと思います。私はそれを読んで、皆さんがこういう風に思っているのか、と受け取ります。

私は、皆さんの分析に、非常に興味があります。明日、記事を読んで、皆さんがどう見られているのか、ということを知るのが楽しみです。

これまでに18ゴールを決めていた攻撃的なチームが、今日はなぜ得点に至らなかったのか、チャンスの数が少なかったのか。それを皆さんがどうご覧になられているのかは、非常に興味深いです」

(最初、川崎は攻めてこず、ずっとポゼッションをできて、ゲームのコントロールも取れていた。川崎の出方は意外だと感じたか?)
「私はそうなると思っていましたし、そうなるように仕向けました。危険なボールを出せる選手にできるだけボールを渡さず、あまり危険ではない選手がボールを触る回数を増やす。それが今日、私が狙いとしていたところです。それを見るのが分析です。

今日の川崎はおそらく、センターバックの2枚の選手がボールを触る回数が、非常に多かったと思います。もし、大島選手と中村憲剛選手が、センターバックの選手よりもボールを触る回数が多ければ、我々にとって危険でした。レッズは、そうした狙いを持ってできる、いいチームになったということです。

やはり、0-0のゲームは、我々は狙いとしていません。常に勝つことを目標に、戦っています。その中で、負けることもあるでしょう。我々は、観る者があってのサッカーだと、常に思っています。だからこそ、内容と結果の両方を求めて戦っていきます。観に来る方々に楽しんでもらう、それはサッカーというものの、一番の根幹にあると思います。我々はそこを大事にしていきます」

(カウンターを受けるシーンもあった中、相手を抑えることができるようになった印象を受けたが?)
「特に前半、危険な形でボールを失ったところから、相手のカウンターがあったと思います。ただ、少なくとも、カウンターのシーンでは、相手と1対1の状況でした。私はあまり、選手個人へのコメントはしないですけど、特に遠藤は、1対1の対応では非常に落ち着いていると思います。そうした彼の落ち着きが、森脇や槙野にもいい影響を与えていると思っています。

あとは、広州恒大との戦いの中で、相手のジャクソン マルチネスやリカルド グラルといった、世界トップレベルの選手と対峙したときも、落ち着いて対応し、1対1の戦いで勝っていきました。そうした自信が、彼らの中に生まれているのも確かでしょう。

この間、水曜日のシドニーFC戦でも、ピッチ状況が悪い中、相手はロングボールを多用して、2m近い高さのある選手をターゲットに放り込んでくる戦いをしました。身長差はありますけど、選手たちは落ち着いて対応していました。フィジカルが強い相手でも充分に対応できるというのは、あの試合でも充分に見られたと思います。

最後に、私の同僚である川崎の監督、風間さんを称賛したいと思います。彼は非常に素晴らしい仕事をしています。ここ何年かで、川崎を非常に攻撃的で、観る者を魅了するチームに作り上げてきています。私は、日本のJリーグの中で、そうした監督が増えてきてくれることを望んでいます。私はもうすぐ60歳になりますけど、若い監督の中で、攻撃的なサッカーを目指す、そうしたチームを作ってくれる監督が増えてくれればいいなと思っています。そうした指導者の方を、メディアの皆さんが後押ししていくことが、今後の日本サッカーの発展につながっていくと思います。

極端に守備的な戦術を採るようなサッカーを、結果でもって称賛するべきではないと思います。皆さんも、極端に守備的なサッカーをするチームをよくご覧になると思いますけど、私は攻撃的な、観る人を魅了するサッカーが、日本に増えていってほしいと思いますし、風間さんのような監督を、後押しするべきだと思います。

サッカーの発展に貢献するという意味では、メディアの皆さんにも責任があると思います。日本のサッカーが、これからより発展していくためには、皆さんの力も必要です。だからこそ日本のサッカーが、より人々に興味を持ってもらう競技になるためには、内容を高めていかなければいけません。観る人が面白いと思うものを作っていかなければいけません。皆さんも、その一端を担っていることを忘れないでほしいです。

もし、私がサッカーの記事を書くメディアの人間ならば、極端に守備的なチームのサッカーを誰が観に来るだろうか、という記事を書くと思います。0-0のゲームに、スーパーはありません」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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