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ミシャ監督 名古屋グランパス戦前日会見

明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第8節 名古屋グランパス戦 試合前日のコメント

「明日の名古屋との対戦も、難しいゲームになると思っています。甲府、湘南、名古屋と残留を争うチームにとってはポイントが必要なゲームであり、反対に我々のように優勝を狙うチームにとっても勝利が必要です。明日はそういうチーム同士の対戦になります。

名古屋はクラブを挙げて、残留という目標に向かって全員で戦う姿勢を見せています。3万枚の『共闘』と書かれたTシャツを配る話も聞いています。そういうアクションを起こし、高いモチベーションで戦ってくると思います」


【質疑応答】
(15試合未勝利の名古屋に対して、注意したいところは?)
「数学や統計学的な話でいえば、勝利がないチームが負け続けるほど、次の試合で勝つ、あるいは引き分ける確率が高くなります。逆に、ずっと勝ち続けているチームにとっては、次の試合で結果が続かないということが、統計学的にはあります。

相手は守備的に戦う中で速攻を狙ってくると思いますが、甲府など守備的に戦ってくるチームとの対戦は、これまでも経験してきました。大事なことは我慢です。相手がいかに戦ってこようとも、走る、戦う、規律を守る、そして攻守の切り替えを早くすることは、常にチームとしてやらなければいけないことです。そのような基本をおろそかにしないことが重要です。

我々はそういう相手に対しても、常に攻撃的に戦わなければいけません。相手には、永井というスピードのある選手が前線にいます。彼のスピードを生かしてカウンターというのが、相手の狙いだと思います。いかに彼にスピードを出させないか、いかに攻撃の起点を作らせないかを、チームとしてコントロールしていきたいです」

(監督は常々内容を上げなければいけないと口にしているが、そういった試合が続いている中でも結果を残せている要因については?)
「1stステージに3連敗した時期がありましたが、それは私の中では比較的最近の出来事です。サッカーは浮き沈みが激しいスポーツです。3連敗した後に9戦無敗という結果がそれを示しています。3連敗したときに、見ている方の中には、懐疑的な思いを持った方も多かったと思います。それは、ファン・サポーターやメディアだけでなく、もしかしたらクラブの中にも危機的な思いを抱いた方もいたかもしれません。ただ、私は監督として、負けている中にも前向きなものが見えていました。負けていても、必要以上にネガティブにならないことが、次につながってきます。いいものとそうでないものを、しっかり判断して考えなければ、バタバタと慌ててしまい、それが深みにはまってしまいます。

負けているときに、今後どのように考えて、次につなげていくかが大事です。ここ最近の試合の内容よりも、3連敗したときの内容の方が、非常にいいものだったと思っています。だからこそ、連敗の中でも前向きに次につなげることができました。逆に勝っているときも、内容的に不満の残ることはあります。勝っているから良しとするのではなく、その反省を次に生かさなければ勝利していくことはできません。それが私の仕事です。監督は勝ち負けだけで一喜一憂せず、常に違う視点で見ています。

特に負けたときは、ネガティブなものがチームを取り巻くでしょう。その時は私がチームの前に立って壁を作ります。ネガティブなエネルギーを注がせないためです。いいときは見えませんが、3連敗した時はいろいろなものが見えます。浦和がどういう存在で、それを取り巻く環境がどういうものなのか、そういった時ほどよく見えます。

人生観的な話ですが、いいときは周りの人も良くしてくれますが、うまくいかなくなったときこそ、自分にとって本当に必要な人や、支えてくれる人がよく見えます。いまチームは9戦無敗でいい状況です。メディアのみなさんも、結果をもって、勝利すれば前向きな記事を書かれると思いますが、負けた瞬間に手の平をどのように返すかを私は見ています。

私は人生の半分以上を海外で暮らしています。言葉が通じなくとも、この人はどういう人なのかをある程度は判断できるようになりました。人を判断することは決して簡単なことではありませんが、どの人がどう見ているのかは、私の長い海外生活の中で、身につけた能力です。そうでなければ、私はこうして長く海外で生きることはできなかったと思います。

私の人としてのスタンスは、すべての人を愛することであり、自分の与えられた仕事に全力を尽くすことです。だからこそ常に正直に全力で仕事をするのです。私は、みなさんに聞き心地のいいことばかりは話しませんが、それも私のスタンスです。

私はここで仕事をすることに生きがいを感じていますし、何よりこのクラブに対して深い愛を持っています。レッズは今、とてもいい仕事ができています。そのことに自信を持って、目指す方向性をしっかりと示していかなければいけません。

オリンピックチームは、残念ながらグループリーグで敗退しましたが、私は良い戦いをしたと思っています。グループの中でベストチームと言ってもいいと思います。ただ、残念ながらベストチームが常に勝ち上がるとは限らないのがサッカーです。結果だけを見て、すべてを否定してしまったらそれまでです。日本には若くて才能のある選手が多くいます。彼らがオリンピックの舞台で結果を出せなかったからといって、それを力がなかったと否定するのは違うと思います。今後も彼らの能力を伸ばしていってほしいと思います。

レッズでは興梠、遠藤、そして矢島がオリンピックで戦いました。彼らがオリンピックに出場したこと自体が、彼らがこれまでがんばってきた証であり、名誉なことだと思います。彼らが今後どのように成長してくれるかが楽しみです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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