明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節 vsヴァンフォーレ甲府 試合前日のコメント

「過去2年を振り返ると、甲府とは非常に難しいゲームを強いられてきました。引き分けが多かったのではないでしょうか。どの試合も、非常にハードなゲームになります。

甲府は浦和との対戦において、非常に高いモチベーションで、走り、戦ってきました。明日のゲームも同じように向かってくるでしょう。

連戦ということで、体力的な部分では、いつものような状態ではないと思います。ただ、それは相手も同じです。我々が常に基本としている、走ること、球際で戦うこと、規律を守ること、集中力を切らさないことを、1試合の中でやりきることが重要ですし、それができれば、良い結果につながるでしょう。

そしていかに相手をなめることなく叩きにいくか、それが非常に大切です」

【質疑応答】
(相手をなめずに勝ちにいく、というのは、現状を踏まえれば言葉で言うほど簡単ではないと思うが、監督としてはそこでどういう点を大事にしているか？)
「我々が首位、甲府が最下位という立ち位置で戦う以上、選手たちが相手に対してなめてかかるというのはよくあることです。また、関根は若手としてメディアや世間の注目を集めていますし、武藤もここ数試合で注目を集めるようになりました。そういう選手たちが、自分の立場を上げていくことは早いですが、サッカーは落ちていくのも早いスポーツです。そういう状況で、自分たちがいかに平常心を保って戦っていけるか、それは選手たちに常日頃から話をしています。

私は選手たちに、常に地に足をつけていくことを求めています。特に、このように、我々が勝利するであろうと言われるようなゲームのときこそ、選手たちにしっかりと、それを求めます。

我々が連敗すれば、メディアは今ある状況とは全く違うことを書くでしょう。メディアは1人の選手をヒーローにもしますし、その真逆のこともありえます。それは我々の世界では普通のことですが、私は監督として、そういう状況でも選手に自分を見失わないことを求めています。

常に地に足をつけることは大切です。それは今の我々のように良い状況にあってもですし、逆に、我々が負けてうまくいかないときも、決して崩れず、しっかりと地に足をつけて戦うことが大事です。

今、注目を集める関根や武藤、あるいはトシ(高木)などに対して、私はもっとベターなものを求めています。彼らには浮かれないよう日頃から伝えていますし、それは彼らだけでなく、選手一人一人に対しても一緒です」

(開幕からずっとプレーしている那須、森脇、槙野の3バックの選手たちへの信頼、評価については？)
「3バックに関しては非常に信頼を置いています。ただ、彼らだけを信頼しているのではなく、チームの全員を信頼しています。マキ(槙野)とモリ(森脇)は広島時代から指導してきた選手ですので、彼らが何をできるかよく知っていますし、彼らに対する信頼は厚いです。

浦和の3バックは、非常に求められるものが高いです。守備の能力を必要としながら、他の選手と同じか、それ以上の攻撃のクオリティーを求められます。だからこそ、非常に高い能力を必要としますし、これまで彼らは非常によくやってくれています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】