明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第12節 FC東京戦 試合前日のコメント

「残りの試合すべてが重要なゲームであり、明日の試合も我々にとって難しいゲームであることは変わりありません。FC東京は素晴らしいチームであり、レッズに対して非常に高いモチベーションで臨んでくるでしょう。厳しいゲームになると思いますが、自分たちの狙いと、強い気持ちを持って、明日の試合で勝利を奪い、浦和に帰ってきたいと思います」

【質疑応答】
(水曜のトレーニングで選手たちに強めのアプローチをした背景とは？)
「私の声が大きくて野太いので、選手に厳しいことを言っているように聞こえたのかもしれませんね(笑)。

水曜のトレーニングは、あまりいいトレーニングができていなかったので、選手たちに強く改善を求めました。日々のトレーニングの中で、出来がよくないときもあると思います。今シーズンは1月15日から始動しましたが、昨年は天皇杯の決勝を戦い、ほぼ休みのないまま今シーズンに入りました。その中でACLやリーグ戦、そして代表チームに行く選手もいれば、オリンピックに行く選手もいました。夏の厳しい暑さの中での戦いもあれば、あるトレーニングがうまくいかないこともあると思います。それは、私自身も選手の立場を十分に理解しています。

もちろん、与えられた日程に関して文句を言っても仕方ないことは分かっていますし、与えられた日程でしか活動できないことも分かっています。ただ、選手にかかる負担は大きなものです。我々の仕事は、日々の練習や試合の中で、自分たちができるということを証明していかなければいけない仕事です。

Jリーグの中で、ゲームを面白くするのは選手たちです。だからこそ、一番考えなければいけないのは選手です。彼らがいかにいい状況や日程の中でプレーできるかを考えなければいけません。サッカーの醍醐味を発揮していくためには、選手の状態を第一に考えなければいけません。

サッカーは観る方たちのためのスポーツです。応援してくれるファン・サポーター、試合を見て楽しんでくれる方のためにあるのがサッカーです。サッカーをオーガナイズする人たちのために試合があるわけではありません。元々のサッカーのあるべき姿に立ち返って考えなければいけません。

我々が常に全力で試合に打ち込んでいくことは簡単ではありません。ただ、与えられた環境の中でやっていかなければいけないのは確かです。だからこそ、選手たちには、強い気持ちを持って自分ができることを証明していかなければいけません。水曜のトレーニングでは、彼らが高いモチベーションを持って臨めるように、私から選手たちにアプローチし、そういう中でも我々は、強い気持ちを持ってやらなければいけないということを選手たちに話しました」

(前線の3人の組み合わせをいろいろと変えていたが、どのような手応えを感じているか？)
「どの組み合わせでもしっかりとコンビネーションが取れていると思います。特に前線の競争は激しくなっていますし、その中で選手たちは自分の求められているプレーをやっていると思います。常に練習をオープンにしていますので、誰がどの組み合わせでというのはメディア紙上にも細かく出ています。他のチームではあまりない状況だと思いますが、だからこそ組み合わせを変えながら、メディアのみなさんが予想しずらいようにしています(笑)」

(槙野選手が今日のトレーニングも外れたが、その辺も先ほどの日程の犠牲になっているのか？)
「普通に練習や試合をするだけでも選手に負荷はかかっているので、夏の暑さは、選手にとって2倍の負荷がかかっていることと同じです。非常に暑い日は、練習をした方がいいのか、ミーティングをした方がいいのか迷うときがあります。炎天下の中でトレーニングをすること自体が、逆に状態を悪くしてしまうのではないかという思いがあるからです。

今シーズンは、リーグ戦、ACL、代表活動など、ハードな戦いをしてきましたが、メディカルチームのいい働きや、選手の日々のケアの良さもあると思いますが、比較的、怪我人も少ない状況できていると思います。他のチームを見ても怪我人が多く出ています。それは選手に対する身体の負担が大きいことが理由の一つだと思います。

マキ(槙野)はこれまでのキャリアの中でもケガの少ない選手でしたが、日程的な負荷が重くのしかかっていると思います」

(柏木選手のヘアスタイルが変わったことについては？)
「新しくテスト生でも来たのかと思いました(笑)。だいぶ若返った気がします。18、19歳くらいのときの髪型に戻ったと思います。10年くらい前の広島時代の(柏木)陽介の姿です。当時も今くらい細かったですし、髪型もあのような感じだったと思います(笑)」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】