明治安田生命 2015Jリーグチャンピオンシップ準決勝 ガンバ大阪戦 試合前日のコメント

「普段のリーグでの対戦でも、レッズ対ガンバは特別な試合ですし、ダービーだと言っていい試合だと思います。チャンピオンシップの準決勝という舞台で当たるということで、いつもよりも緊張感のある試合だと思います。

レッズとガンバは、両チームとも強いチームだと思いますし、そういったチームとの対戦では、気持ちを強く持つことが非常に大事です。恐れを持たず、勇気を持って戦うことが、非常に大切です。

こういった舞台にたどり着けたことを、選手たちは楽しまなければいけないだろうと思います。我々のサッカーは、楽しむ気持ちを持ってやることが、本来の自分たちの力を出せることにつながります。選手たちはこの舞台を楽しむという気持ちを持って、明日の試合に臨んでほしいと思います。

チームは週の練習を通して、集中力と高いモチベーションで、準備してくれたと思います。普段、トレーニングでやっていることを、いかに試合の中で出していけるか。彼らがそれをできれば、必ずいいゲームになると思いますし、結果は自ずとついてくると思っています」

【質疑応答】
(今日は珍しく、戦術的な練習をしなかったが、その意図は？)

「昨日、非常にいいトレーニングができていたので、そのイメージを残したまま、選手には試合に臨んでほしいと思い、今日はああいうトレーニングになりました」

(明日の試合に向けた、ミシャ監督の手応えは？)

「先ほども同じようなコメントをしましたが、選手たちは今週、集中力を持って、いいトレーニングをやってくれたと思っています。我々のチームは、シーズンを通して、コンスタントに安定した戦いを見せてきたと思います。そのベースとなるのは、トレーニングです。今週、いいトレーニングが積めていたということで、明日も必ず、いい試合ができるのではないかと思います。

明日のゲームは、頭の中での準備が非常に大事です。大きな舞台での対戦ですから、モチベーションは上げずとも、必然的に高いモチベーションになるものです。大切なのは、いかに頭の中の準備をできるかです」

(大きな試合ではメンタル面が大事になると思うが、練習で鍛えるのは難しい。昨年のチームと比べて、今のチームのメンタル面が成長している実感はあるか？)

「メンタルの強さを物差しで測ることは、なかなかできません。ただ、私がこのチームを率いて4シーズンになりますが、毎年、我々は悔しい思いをしてきました。勝つであろうと思われた試合を落としてしまったり、昨年のように、非常に大切なゲームで、ガンバに負けてしまったりということです。そういった悔しい思いをしてきた中で、チームは1年1年、成長してきたと思っています。そういった経験が、選手たちのメンタルの強さにつながっていると思いますが、大切なのは、その経験を踏まえて、選手たちがどうあるか、ということです」

(那須選手、森脇選手、興梠選手のケガの状況は？)

「那須選手と森脇選手に関しては、今週を通して、非常にいいトレーニングを積めていますので、明日の試合に向けていい準備ができていると思っています。

興梠選手は首のケガということで、以前から持っているもので、この間のトレーニング中に再び同じ場所をケガしてしまいました。判断が難しいところのケガなので何とも言えないですが、今週を通してあまりトレーニングをできていない状況なので、彼はファイナルに向けて準備をした方がいいと、私は判断しています」

(一発勝負を控えた、ミシャ監督の今の心境は？)

「私の監督としての過去を振り返ると、オーストリア時代から、一発勝負のゲームでは運がなかったという思い出がたくさんあります。

昔のインタビューですが、マティアス・ザマーが監督になったとき、トラパットーニが、「監督として必要なものの1つは、運を持っていることだ」という言葉をザマーに送っています。

明日のゲームで、我々のチームの選手たちは、間違いなく素晴らしいゲームをするでしょう。長い間、運がなかった私に、明日は運が味方をしてくれることを祈っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】