25日午後、AFCチャンピオンズリーグ2013のグループリーグ初戦に先立ち、広州天河体育中心で公式記者会見が行なわれ、ミシャ監督と阿部勇樹が出席して、現地や日本のメディアからの質問に答えた。

（この初戦に対する準備はいかがですか？）
ミシャ監督「我々浦和レッズは、2007年にアジアチャンピオンになってから、なかなか良い成績を挙げられずに最近まで来ました。ただ、昨年我々はリーグで3位という成績を残すことができて、再びアジアの舞台に帰ってくることができました。シーズン最初の試合ということで、どれくらい良い準備ができたのかは試合をやってみないことには分かりません。ただ、我々はキャンプを経て、良い準備をしてきたのではないか、と思います」

(ペトロヴィッチ監督は、リッピ監督が率いるチームと戦うことについてどうお考えですか。また阿部選手は、相手チームの印象をどう持っていますか？)
ミシャ監督「リッピ監督は非常に偉大な監督です。ワールドカップでも優勝した監督で、世界のトップクラブを率いた方で、大きなリスペクトを持っています。監督だけではなく、相手には豊富な資金で質の高い選手たちがいて、そのチームに対する敬意も持っています。ただ、資金面だけの戦いということでは、我々は負けているわけですが、サッカーの戦いというのは違いますし、我々は勇気を持って戦っていきたいと考えています」

阿部勇樹「(広州恒大には)もちろん有名な選手がいて、Jリーグのチームも対戦しているのでそういうことは分かっていますが、サッカーは11人プラスチームメート全員で戦うものなので、明日は浦和レッズというチームをしっかりと見せていきたいと考えています」

(広州恒大のどの選手が最もレベルの高い選手だと考えていますか。また、明日の試合は勝てますか？)
ミシャ監督「中国のチームの情報を得ることは、なかなか簡単なことではありませんでした。なんとか昨シーズンの映像を手に入れることができたのですが、中国代表の選手が数多くいることが分かっています。贅沢な問題として、外国人選手の1人をメンバーから外さないといけない状況だということもわかっています。私が情報を得たところによれば、攻撃的な3人の外国人選手は非常に危険だと理解しています。
試合前に結果がどうなるかは誰にも分からないはずです。私が分かっていることは、明日は我々にとってもいいゲームになるということ。結果は明日、終わったときにみなさんにも分かるでしょう」

(中国には歴史的に戦う前に弱みを見せておき、実際に戦うときには実力を出して、結果、勝つという事例がたくさんあります。監督は戦う上で結果についての言及をさけていますが、そうした戦略なのでしょうか。またトレーニングでやったことを明日は見せてくれるのでしょうか？)
ミシャ監督「決して言われたとおりの形で自分たちが弱いチームを率いているようなプレゼンテーションをしているわけではありません。我々はトップクラブであり、強いチームです。もちろん相手もトップクラブですから、その戦いの結果は誰にも分からないはずです。良い結果を出すためには、やはり運も必要だし、レフェリーも良いジャッジをしなければなりません。
そして、そこにいらっしゃるマッチコミッショナーの方も良い仕事をしなければいけないでしょう。ポジティブな結果が生まれるためには、やはりいろいろな要素が絡まって初めて結果が出ます。相手は強いチームで、非常にリスペクトを持って戦いますが、ただ恐れることはなく、全力で戦うだけです。
ですから、先程おっしゃったように結果について私が言わなかったからと言って、自分たちを弱く見せようとしているわけではありません」

(監督はグラウンドに入ったときに、足の運びに問題がありそうだったが、何か病気でしょうか。またそれは指揮に影響がありますか？)
ミシャ監督「私は20年以上もプレーしていた元サッカー選手です。もし私がまだふつうに歩けるようなら、私は現役を続けていたかもしれません(笑)。私は腰の手術を2ヵ月前にしました。
また監督をする上で、私の足が悪いことは何も影響がありません。なぜなら私の頭は非常にクリアーですし、私は非常に良い目を持っています。私の足が弱いということは私の仕事に何も影響がありません。監督が選手と同じように走れたら、それはあまり好ましくない状況だと言えると思います(笑)」

(阿部選手への質問です。日本では優秀なサッカー選手が出ていて、中国との対戦でも良い結果が多いと思います。そう考えれば明日の対戦には自信を持っているのではないかと思うのですが、いかがですか？)
阿部勇樹「正直、そう考えたことはまったくないです。僕らはどんな相手に対しても、監督が言ったように恐れずに戦っていくだけだと考えています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】