20日(月)、キャンベルタウン・スポーツスタジアムでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017 グループステージ MD1 ウェスタン・シドニー・ワンダラーズvs浦和レッズの試合前日公式会見が行なわれた。レッズからは、ミシャ監督と阿部勇樹が出席し、明日の試合に向けて意気込みを語った。

【ミシャ監督】
「ACLということで各国を代表するクラブが参加しています。どこも強いチームです。私は先週末のシドニーダービーを映像で見ましたが、非常に素晴らしい試合でしたし、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(以下、WSW)は非常に素晴らしい戦いを見せていました。チーム状況がいかに良いかということを表していた試合だったと思います。明日は我々にとって非常に難しいゲームになるでしょう。明日は非常に強い相手と戦うことになり、我々にとって簡単なゲームにはならないと思います。しかし我々も、ただオーストラリアに来たわけではありません。良い試合をし、勝利をつかみ取るために来ました。強い意思をもって明日の試合に臨みたいと思います」

【質疑応答】
(去年はシドニーFCと戦い、今年はWSWと戦う。どちらが良いチームと思うか？)
ミシャ監督
「オーストラリアリーグの結果を見ると、今はこの2チームには大きなポイント差があります。ただシドニーダービーを見る限り、両チームとも非常に強いチームであり、リーグ戦であれだけのポイント差のあるチーム同士の試合とは思えませんでした。特にWSWについてはとても良いプレーをしていたと思います。オーストラリアの国内リーグの試合であれほどの試合を見ることができるとは正直、思っていませんでした。オーストラリア国内リーグの試合であると知らなければ、イングランドプレミアリーグの試合だと思うほど、激しくテンポの早いサッカーを両チームが展開していました」

(中2日でチームのコンディションと、メンバーの入れ替えは？)
ミシャ監督
「疲労という部分に関しては、私は選手には聞きません。我々はプロのチームであり、シーズンは先週の鹿島戦から始まったばかりです。シーズン中にも連戦はあり、長い移動も常にあります。シーズンが始まる前に5～6週間の準備をしてきたのですから、始まったばかりの連戦をプロの選手として当然のように受け止めて、その中でやっていかなければなりません。もし明日の試合で、鹿島戦から選手を入れ替えるなら、それは疲労というよりは戦術的な意味合いでの理由になります」

(阿部選手、ACL初戦に臨む意気込みを)
阿部勇樹
「ACLの初戦ということで、やはり初戦の重みがあります。重要度はすごく高いと思います。監督も言っていたのですが、1戦目の結果次第で、この後のグループステージの結果が左右される、そういういう大事な一戦なので、すべてをぶつけて戦いたいと思っています。試合が詰まっているのは分かっていますが、それは幸せなことだと思います。ここを戦っていくことによって、さらにその先のグループステージ突破につながっていくと思いますから、その第一歩になるような結果にしたいです」

(富士ゼロックススーパーカップの鹿島戦を受けて、意識したいところはあるか)
阿部勇樹
「僕らがやってきたサッカーというのは、鹿島戦の前半のように、止まったままだと成り立ちません。後ろから運んだり、動きのある中でボールも一緒に動かすということをやらないと、自分たちのやりたいサッカーをできません。それができないと難しい試合になるということを、あらためて先日の試合で思ったので、そこを改善していくのはもちろんですし、今までやってきたことプラス、規律と精度も含めて上を目指すために意識も変えていかなければならないです。

そういうことを意識して昨シーズンも戦ってきましたし、さらに上げていくようにしなければならないと思います。それをやっていくことで、浦和レッズのサッカーとはこうだ、ということを言えるようにしたいです。

昨年はよく、他のチームについて『伝統』とか言われたりしたので、これが浦和レッズの伝統だと今後なっていくためにも、がんばっていきたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】