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「17節を振り返ってみると、選手たちは非常によく戦っている」ミシャ監督

Jリーグ第17節 vsサガン鳥栖後のコメント

「鳥栖はこれまで、勝利したゲームもあれば、勝てなかったゲームもありましたが、どのチームとの対戦においても、すべての試合できわどいゲームをしてきました。
コンパクトで激しいチームだと思っていましたので、今日も厳しいゲームになると予想はしていました。ただ、60分過ぎまでは我々が予想していたのとは違った形で進みました。
60分過ぎまではサッカーができたピッチだったと思います。ピッチの上では相手を上回っていたと思いますし、4-0のリードはそれに価するものだったと思います。
そして、マルシオのパスから陽介のチャンスがありましたが、それが決まっていれば5点をリードできていた、そういったゲームの流れでした。残りの30分は雨が強く降った影響でピッチに水がたまり、残念ながらサッカーをすることができなくなってしまいました。高さを生かしてロングボールを多用するという相手にとって優位な形のピッチコンディションになりました。
我々はそれまでしっかりボールをつなげていましたし、相手にそういった機会というのもあまり与えてこなかった。しかしながら、ああいった状況の中で残りの30分は相手の強さが出てしまいました。私はベンチから、相手の裏にボールを蹴り出すようにという指示を続けていて、声がかれるほど怒鳴っていたんですが、残念ながら選手にはうまく伝わらず、選手は後ろでつなぐようなことを続けていました。
ただ、選手がそういったことを続けてしまったことは十分に理解できます。ここ6ヵ月間は、ボールを縦に闇雲に蹴り出すなということは、ずっといってきましたし、常に後ろからポゼッションをして攻撃を組み立てるということをやってきましたから。選手にとっては私が出した指示はショックだったかもしれないですし、もしかしたら体が勝手に反応してしまったのかもしれません。
この17節、鳥栖のゲームを振り返ってみても、これほど鳥栖を上回ったチームはなかったのではないでしょうか。それは60分まで、でしたが。我々としては、ああいったピッチコンディションの中でどういうふうに戦わなければいけないのか、ということは今後、今日の教訓を生かして、もしそういったコンディションが今後、あるようであれば前にボールを蹴り出すようなサッカーに切り替えなければいけないということを、学んでいかなければいけません。
私自身は選手を非常に誇りに思っています。17節を振り返ってみても、選手たちは非常によく戦ってくれていると思います。特に今日のゲーム、60分過ぎまで、素晴らしい戦いができていました。我々が積み上げてきたもの、そして進むべき方向が正しいということを示してくれた60分だったと思います。
今日も後押しをしてくれたサポーターの皆さんにももちろん、感謝していますし、誇りに思っています。今日のゲーム、4点リードするところまではサポーターの皆さんも楽しんでくれたのではないかと思います。
ああいったピッチコンディションの中で、ああいう展開になってしまったことについては反省をしていますし、それを批判する人もいるかもしれませんが、しかしながら我々は最後に勝利できたことをうれしく思っていますし、その気持ちの表れが、私がこうしてシャワーを浴びて着替えてきた、ということになります(笑)」

【質疑応答】
(ここ2ヵ月で8試合負けなしになります。2点目が取れずに苦しんだ試合も多かったですが、その壁を今日、乗り越えたと思いますが、監督の考えは?)
「だからこそ、私自身は非常に今日のゲームというのを喜んでいます。私の記憶に間違いがなければ、鳥栖はこの試合まで、もっとも失点が少ないチームであったと思います。守備の堅い鳥栖を相手に、我々はスムーズな攻撃で得点を重ねることができました。我々はこれまで、1点をリードしたところで、2点目を取りに行く勇気が足りなかったと思いますが、その辺は今日、乗り越えることができたかなと私自身も見ています。
ただ、そういったことというのはプロセスです。これまで積み重ねてきた中で、ようやく選手たちがそれを乗り越えてくれた。サッカーというのは今日、明日ですぐに何かが劇的に進歩するということはありません。積み重ね、積み重ねで我々はようやくここに来ました。私が試合前に選手たちに伝えたことは、今日のゲームが勝利で終わろうと、負けで終わろうと、まだまだやらなければいけないことがある、ということです。
そして、まだまだ厳しいゲームが続いていく、ということは選手に伝えました。我々は今日、勝利をしたとしても、まだまだチームとして積み上げてやっていかなければいけないことはたくさんあります。我々は今日の勝利でほんの少しだけ、気持ちに余裕ができたのではないかと思います。
その気持ちの余裕というのは火曜日の午前中のトレーニングまでです。火曜日は2部練習でまたハードにトレーニングをしていかなければいけません。このチームというのは少しずつ、少しずつ、成長してくれていると私は思っています。シーズンが始まる前までは、大学生と練習試合をしても負けを恐れるようなチームだったかもしれません。
ただ、選手たちは今、勝ちを重ねていく中で、少しずつ、勝者のメンタリティーというものを自分たちのものにしてくれているのではないかと思っています。
このリーグは非常に力が拮抗しているリーグです。そのリーグで8試合、負けていないというのは我々が良いチームである証だと思います」
(この半年間、チームを作りながら結果を出す、それが浦和というチームには求められていると常に話していました。ここまでをどう評価していますか。満足はしていますか?)
「私自身は決して満足はしていません。サッカーというのは、決して満足はしてはいけないと私は思っています。
ただ、やる方も見る方も現実というのを見失ってはいけません。サッカーというのを見る限り、やる限り、現実というのを見失ってはいけないと私は思っています。
昨年、34節を戦ったポイントと、我々が17節で取ったポイントを比べてみて、満足していない、あるいは不満に思うといったら、チームに対してコレクトではないと思います。決して満足はしていませんが、私はここの17節まで、OKだと思います。我々のチームはこの18節からのスタートに、良いポジションに来ていると思っています。
そしてチームは1試合1試合、必ず成長してくれると私は思っています。ただ、まだまだ改善しなければいけない点があるのは確かです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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