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「どの対戦であっても、1試合1試合大切に戦っていく」ミシャ監督

Jリーグ第7節 vs大宮アルディージャ 前日のミシャ監督コメント

「私の腰痛が少し悪いので、皆さん心配されているかもしれません。最初にそれについてお話しします。以前からあった腰痛が悪化した形で、腰痛自体はよくあるものなのですが、それが原因で脚の方に少し力が入らないような状態です。ただ、検査はもう済ませていて、検査結果も大きな問題のある腰痛ではないということでした。治療に関しても継続してやっています。今は状態が悪いですが、私自身も頑張ってやっていこうと思っています。皆さんも心配なさらないでください。必ず大丈夫になっていきます。腰が痛くなっていて、脚の力が弱くなっていますが、私の頭と目はいつも通りですし、声が大きいのもいつもどおりです(笑)。仕事のほうも大丈夫です。
次のゲームはダービーです。このダービーでは、過去どういったゲームがあったかは皆さんの方がよくご存じではないかと思います。私にとっては日本に来てから初めてのダービーになります。ただ、私自身はほかのゲームと同じようにとらえたいと思っています。我々はどの対戦であっても、1試合1試合大切に戦っていきたいと思っていますし、1試合1試合、少しずつしっかりと積み上げていきたいと思っています。大宮というチームは毎年、しっかりと即戦力級の選手を多く補強しているチームです。素晴らしいチームであると思いますし、神戸戦やそれ以前の試合と同じように、我々にとっては難しい、厳しいゲームになるというのは分かっています。大宮の方にアドバンテージがあるとすれば、水曜日、彼らはナビスコカップがなかったので1週間、落ち着いて良い準備をしてゲームに入ってくるということです。しかしながら、我々としては言い訳をする必要もありません。我々も良いトレーニングをしているので、良いゲームができるように、そして良い結果が出るように、とにかくベス
トを尽くして戦いたいと思います」

【質疑応答】
(監督のキャリアの中で、「ダービー」の思い出を教えてください)
「現役時代、レッドスター・ベオグラードでプレーをしていたときのことです。旧ユーゴスラビアでは、レッドスター対バルチザン・ベオグラードというダービーがありましたが、当時、世界でもっとも大きなダービーだと言われていました。私がプレーをしていたレッドスターのスタジアムは通称『マラカナ』という名前のスタジアムでしたが、どれくらいの観客がダービーで入ったか、皆さん、想像がつきますか? 11万人です。当時であればもっとも多くの観客を集め、注目も集まる世界でもっとも大きなダービーであったと思います。それは今のバルセロナとレアル・マドリード、ラツィオとASローマ、それくらい、国を代表するダービーの一つでした。
オーストリア時代には、シュトゥルム・グラーツとグラーツァーAKというチームがあり、シュトゥルム・グラーツでプレーをしていたとき、また監督としてチームを率いていたときにもダービーを経験しました」
(大宮のラファエル選手は、とてもやっかいな選手だと思いますが?)
「ラファエル選手がとても素晴らしい選手であることは、疑いの余地がありません。サンフレッチェを率いていたときも、浦和と大宮の対戦で彼がよくゴールを決めているところを見ていました。彼だけを気を付ければいいというわけでもないですし、特別、彼に人をつけるということは、我々のスタイルではありません。ただ、彼が我々にとって危険な選手であるということは確かです。ゴール前、彼に対してスペースを与えない、特にクロスに対しては彼の位置をしっかり見てタイトにマークにつくことが必要になってきます。特に我々の3バックの選手は、クロスが上がった際には彼に対してしっかりマークにつかなければいけない。
もちろんサイドからクロスもよく上がってくると思いますし、サイドでも相手に対してしっかりアプローチをして、良いクロスを上げられないように、時間とスペースを与えないことを意識していかなくてはいけません」
(試合に出ていない選手に対しての働きかけで、監督が大事にしていることは?)
「ナビスコカップでは、ターンオーバーなどをしてきましたので、ほとんどの選手は公式戦に出場しています。我々のチームには25人のフィールドの選手がいますが、公式戦のピッチに立てるのは10人の選手です。6人がベンチに座り、それ以外の選手はベンチ外ということになります。そういった決断をしなくてはいけないのは、監督としても難しい選択です。試合に出られなかったり、メンバーから外れれば、選手には非常に悔しい思いがあるというのは、監督としても十分に理解できます。
監督として、選手にいつも投げかけているのは、日々のトレーニングを大事にしなさい、ということです。なぜならば、彼らは私のためにトレーニングをしているわけではないからです。彼らは、結局、自分のためにトレーニングをしているのです。シーズンを戦っていく中では、怪我人が出たり、出場停止の選手が出るというのは往々にしてあることです。日々、良いトレーニングを積んでいれば、そのときにチャンスをもらえて、そこで自分の力を発揮できる。そのために良い準備は常にしておかなければいけない。自分のためにやっておかなければいけないのです。これは、選手に直接、言っていることですが、チームの結果が出なくて監督が首になるというのもよくあることです。そして新しい監督が来たときに、自分自身がそういう準備ができていないと、新しい監督に対しても、良いプレーができる、ということを見せられないではないか、ということです。
常に自分が良い準備をしていくこと、良いトレーニングを日々、積んでいくことというのは、なにがしかのことがあったとき、チャンスがあったときに、自分が力を発揮するために、常にやらなければいけないことです。そういった話は選手たちにしています。メンバーに入れない、試合に出られないことで、悔しい気持ちというのはあると思います。
ただ、トレーニングは常に、100パーセントでやらなければいけない。トレーニングを100パーセントでやらなくてはいけないのは、私がそういっているから、私のためにそうしなくてはいけないから、ではありません。
結局、それは自分のためだからです。だから、やらなくてはいけないと私は思っています。もちろん、25人のフィールドプレーヤー全員が試合に出られるのであれば、私自身もうれしく思います。ただ、サッカーのルールでは、それはできませんから」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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