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Jリーグ第3節前日 フィンケ監督

フォルカー・フィンケ監督 2009シーズンJリーグ第3節ジュビロ磐田戦 前日のコメント
「林に関してですが、内転筋の違和感があったために、残念ながら今週は数日間、トレーニングに参加していませんでした。今日、再びチームのトレーニングに復帰しましたし、来週からは問題なくトレーニングに参加できると思います。
原口に関しては、昨日、風邪をひいていたようで、途中、トレーニングを外れることになりましたし、今日のトレーニングには参加しましたが磐田に一緒に出発するかは分からない状況です。ドクターも動いていますし、検査も行なっていますから、その結果によって判断したいと思いますので、今、この時点では何とも言うことはできません。それ以外には今のところ、この週末に関しては何も問題はありませんし、闘莉王に関してもケガの方が治ってきていますので、今週末の試合出場に関してはまず問題がないと思います」

(山田暢久が今週のはじめに別メニューだったが?)
「彼に関しては前回の試合の前半、相手にファウルされたときに筋肉を打って強い打撲をしていました。しかし、私たちのメディカル部門がしっかりとした仕事をしてくれまして、昨日のトレーニングから問題なく復帰しました。そしてこれは私自身がメディカル部門と話をして、木曜日からトレーニング参加ができるということでしたので、そういう意味ではすべてが予定通りで、彼も予定通りの回復を見せたと思います。
皆さんにはお話をしたかもしれませんが、今日、一部の新聞に載っていましたのでお話をします。梅崎も長い間、背中の痛みというものがあり、なかなか治らない状態でした。そしてさまざまな検査を行なってきて、最終的には手術をした方がいいという判断に至りました。実際にドクター、監督、選手と話し合って決めました。ですから当分はトレーニングに参加できないことになりますが、彼は非常に優れた選手ですし、チームの一員として復帰してくれることを望んでいます」
(堤は今週からボールを使ったトレーニングなども行なっているが?)
「それもまだ4日から5日間のことです。このようなケガのときには世界中で、少なくとも6ヵ月間かかると思います。もしかしたら日本は別なのかもしれませんが(笑)。まだ(ケガをしてから)4ヵ月ですし、まだまだ長い道のりだと思います」
(順調に進んでいる?)
「堤はU-21日本代表でサイドバックのポジションでプレーをしているわけですし、私も昨年の試合の映像をたくさん見ています。彼は才能のある選手だと思いますし、今後どのような成長を見せてくれるか非常に楽しみなところもあります。このチーム来るときには新しい選手を買うということも考えていました。さまざまな理由がありましたが、そのうちの一つというのがこの堤でした。この若い選手がいるということを知ったために少なくとも6月までは新加入選手に関しては一切動かないということにしました。
このようなチーム状態の中で無理やり、外部から新しい選手を獲得してきて、ここにいる若手選手のポジションを奪ってしまうようなことをするくらいなら、まずはこのチームの選手を見極める、あるいはこのように長期離脱していた選手が戻ってくるのを待つ、そして実際に6月まで待ってみた上で、今後のことをいろいろ判断したいと思っています。彼は野崎トレーナーとともに毎日のようにボールを使ったトレーニングをしていますが、対人プレーはまったくやっていません。サッカーで対人プレーを避けることはできませんので、対人プレーを伴うようなゲーム形式のトレーニングができるようになれば、いつどのタイミングで復帰できるかということを考えることができるでしょう。まだ、道は長いと思います。
しかし、彼は才能ある選手だと思いますし、しっかりと彼のことをいつも観察しています。そして彼もおそらく私のことをずっと見ていたでしょう。どのようなトレーニングをするのか、どのようなことを話すのか。ですから私は彼を指宿でのキャンプに連れていきました。新しいチームを作り上げている段階で、彼も現場にいてチームと同じ空気を吸って、チームが発展するプロセスに参加するべきだと私は思いました」
(高橋峻希の状態は?)
「今日、久しぶりにチームのトレーニングに参加しました。メディカル部門から青信号が出されたからトレーニングに復帰させました。彼のケガというのは腰から来ているものですが、その腰の痛みというのが神経を通して他の筋肉にも影響を与えています。身体能力も大切ですし、今後、彼がいい形でチームに貢献するにはケガを治すことが大事だと考えています。チームのトレーニングには参加せず、個別のトレーニングに取り組んできたわけですが、来週からは問題なくトレーニングに参加できると思います。彼は準備期間の長い間はケガをせず、すべてのトレーニングをこなすことができました。今、シーズンのはじめという大切な期間に離脱していることは痛いことは痛いですが、トレーニングに取り組む姿勢、またパフォーマンスによってまた、チームに復帰してくれることでしょう」
(明日のジュビロ磐田戦に関しては?)
「日本もヨーロッパも同じだと思いますが、開幕から2連敗したチームというのは非常に危険だと思います。なぜかというと、2連敗をしたことでクラブの中での雰囲気もよくないかもしれませんし、場合によっては信号が黄色、黄色ときて、赤になる可能性もあります。そういう状況を考えると今、彼らはミーティングなどを通して新たな力を得て、一体感をもって私たちと対戦してくるでしょう。ですから私たちは、油断してはならない対戦相手だと思いますし、いくら今までの結果が連敗だったとしても非常に危険な対戦相手であることは間違いないと思っています。
ただし、サッカーというのはどんな曲を演奏してくれるか、頼むことができるオーケストラではありません。いつ、このような状況のチームと対戦するのか私が選ぶことはできません。このような危険な状態のチームとは、このタイミングでは対戦したくなかった、それが私の考えです」
(このタイミングとは?)
「ジュビロの状況です。2連敗をしたということで、赤信号が点滅しているような状況で彼らがいろいろな力を発揮して何とか勝とうとしている、そのような状況にいるジュビロと当たるというのがある意味、私たちにとってはよくない状況かなと思います。このような賑やかな状況で彼らが追い込まれているということもありますし、場合によってはジュビロの数人の選手が、試合中に100パーセントではなく130パーセントのパフォーマンスを見せてくる可能性があります。強い意気込み、強い意志を持って戦ってくる可能性があるわけです。ですから私たちは本当に高い集中力を持って試合に臨まなければいけません」
(先週、今季初の勝利を挙げたが?)
「私の心境は先週も今週も変わりないと思います。唯一、違いがあるとすれば、先週はとても冷たく寒かった冬が終わって暖かくなったので、私の心も暖かくなったような気がします。
しかし、アントラーズ戦に関しては確かに結果は残念でしたが、チームがいい方向に発展していっていることを私自身は感じることができました。敗戦の後も、私の心が悪くならず、いい状態で仕事を続けられることもあるわけです。それが先週でした。もちろんアントラーズ戦に関してはもしかしたら外部から批判があったかもしれません。ただし、私としては進む道は決まっていました。その結果が次の試合で出たと思います。私たちはチーム全体として一つの方向を向いて共同作業をしています。そしてそれが今のところ、いい形で進んでいますので、1試合1試合の結果によって私の気分が変わったり考えが変わったりすることは一切ありません」
(アウェイでの戦いについては?)
「アウェイでプレーすることによって私たちの戦い方に変わりはありません。もちろん、私は日本に来て日が浅いので、根本的な日本のアウェイの状況について話すことはできません。スタジアムによっても差が出てくることでしょう。どのくらいのプレッシャーを相手のチームのサポーターが与えてくるか、それによってどこのスタジアムが戦いにくいかが見えてくるでしょう。
ただし、今、私が磐田に行ったことがない状況で、磐田ではやりづらい、プレースタイルを変えなければいけないということに関して、言うことはできませんし、アウェイでプレースタイルを変えるということ自体が私の考えに反していることです。実際にアントラーズ戦では満席でたくさんのサポーターが入っていて、アウェイだったことは確かですが、だからといって選手たちが隠れてしまって、意志の弱いプレーを見せたとは思っていません。そして今だからお話しできることですが、去年の11月に来日して2試合を観戦しましたが、実はそれ以外にもいくつかのJリーグの試合を見て回りました。その一つが磐田でのジュビロとガンバの試合でした」
(トレーニングでは前線に高原、エジミウソンが入っていたが?)
「記者の皆さんとはケンカをしたくありませんし、それが間違っているということは言わないようにしようと思います。しかし、私は選手の配置に関しては違う意見を持っています。私は2人の選手を前線に置いたという考えは一切持っていません。根本的に言えるのは流動的に選手がポジションを変えていくということです。ですからそれが達也であろうとエジミウソンであろうと高原であろうと原口であろうと、原口は報告を待っている状況なので、試合に出られるかは分かりませんが、攻撃の4人の選手が試合中でも流動的にポジションを変えることが大切です。
ですから2人の選手を前線に固定して使うということは考えていませんし、今日のゲーム形式のトレーニングでも、実際には違う配置を頭に入れていました」
(先制点の重要性については?)
「サッカーというのは素晴らしいスポーツです。それぞれが意見を持つことができて、それについて話し合いをすることができるからです。もちろん、先制点を取ることができればその後の試合の進め方に関しても非常に楽になるということは事実です。ただし、大切なのは試合開始から90分が経過したところでどのような結果が残っているかです。誰が先制点を奪おうと、先制点を取ったチームが負けてしまうこともあるかもしれません。ジュビロ戦だからといって、はっきりここで先制点が大事だということを断言することはできません。90分が経過したときの結果が出るまでは、それぞれの課程というものがあり、それは毎試合違うものです。
サッカーでよく起こる現象として、先取点を奪ったチームが逆に油断をして負けてしまうということがあります。ある意味、私は矛盾するようなことを言っているかもしれません。先取点を奪った方が、その後の試合の進め方に有利に働くことは間違いありません。ただ、選手のメンタルの状況、チームのメンタリティによっては、場合によって、先制点を奪った方がやりづらくなるケースもあります。私もあるチームを率いていたときに、ある試合で83分に先制点を奪いました。そのときに私が思ったのは、このくらい遅い時間に先制点を奪って本当によかったということです。早い時間に奪っていたら逆に危なかったかもしれない。あと7分しかないので、相手が反撃してきてゴールを奪う可能性は低いだろうと安心したことがありました。先制点を奪うことは大切ですが、いつ奪うかということも非常に大切かもしれません」
(チームスケジュールを見ると来週は試合前日がオフだが?)
「アウェイの広島で試合がまずあり、その試合当日に浦和に帰ってくることはできません。そこで後泊をしなければいけない、そしてマリノス戦が日曜日だということを考えると土曜日をオフにするのが一番いいと私は考えました。今までのさまざまな知識と経験に基づいているわけですが、まず水曜日に試合をして木曜日に帰ってくるわけです。疲れもありますから、そのまま大原に向かって回復のトレーニングを行ないます。その次の日には回復のトレーニング、そして戦術的なこともやる予定です。しかし、マリノス戦に向けて、選手たちにはできる限りの回復の時間を与えたいと考えています。ですから土曜日を完全なオフにしました。そうすれば選手たちも広島戦での負荷を回復することができて、しっかりとしたコンディションでマリノス戦に臨むことができるのではないかと思います。
まず今週末、アウェイでJリーグの試合があります。そして水曜日にもアウェイで試合があり、広島でかなり遠い場所です。それからまた日曜日にアウェイの試合があります。3試合連続でアウェイでの試合があるわけです。移動時間など、さまざまなことをまとめて、最終的に選手たちにいつオフを与えるかということを考えなければいけないと思います」

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