Jリーグ第30節 vs鹿島アントラーズ 試合前日コメント

「明日は間違いなく難しいゲームになるでしょう。鹿島アントラーズは前線にスピードのある選手をそろえた運動量の多いチームです。この1週間で3試合目になりますが、運動量多く規律を持って戦うこと、集中して戦うこと、球際の戦いで負けないことが重要になってきます。五分五分のボールやロングボールの後などのセカンドボールをどれだけマイボールにしていけるかが大事です。そこは、前節や前々節よりも改善しなくてはいけません。厳しいゲームになると思いますが、全員が集中して全力を尽くして戦うのみです」

【質疑応答】
（今日の大原のピッチがカシマスタジアムのような状態に感じたが？）
「私から特にリクエストをしたわけではありませんが、私はここにいるスタッフ全てがチームのために汗をかいてくれていると分かっています。そういった皆さんの努力と思いと仕事に対し、我々チームが明日のゲームで応えていく番だと思っています」

（仙台戦と甲府戦は良いゲームではなかったと言っていたが、この3日間で選手たちに厳しい言葉を掛けたのか？）
「ここまでチームはシーズンをとおして非常によく戦ってくれています。ここ2試合であまり良い戦いができなかったからと言って、今までやってきたことを変えようという話はしていませんし、選手に対して必要以上に厳しいことを言ったわけでもありません。大事なのは、落ち着いて現状を見極めていくことです。仙台戦では4失点しましたが、ああいった自分たちのミスからの得点は与えてはいけないという話をしましたし、甲府戦ではもう少しこういった形で攻撃をすれば良かったのではないかという話はしました。この2試合、勝利はありませんでしたが、甲府戦で相手に多くのチャンスを与えることなく失点をしなかったのは非常にポジティブだという話はしました。ここにきて大事なのは、自分たちが冷静に準備をしていくことです。

私がチームを率いてからは、下降気味だったチームを選手たちやスタッフと落ち着いて一つ一つ積み上げてきました。そして今、優勝争いをするところまで来ています。私は、我々が当然優勝するという立場ではなく挑戦者だと思っています。その挑戦する我々を後押しして欲しいと思っています。我々は今、首位にいます。それは素晴らしいことだと思っています。私は落ち着いてチームを信じてやってきましたし、チームも自分たちを信じてきました。

やはり、Jリーグほど各チームの力が拮抗しているリーグは他にないと思います。どの試合も勝敗がどちらに転ぶか分からない厳しいリーグです。2年前はリーグで最も多くのゴールを決めたガンバ大阪が降格しました。今年のセレッソ大阪のように、何か一つ歯車が狂えば残留争いをする状況に陥ります。甲府は29失点しかしていないチームですが、それでも残留を争っています。リーグでも失点が少ない方から5つには入るようなチームが残留を争うのは、非常にまれなケースです。いかにこのリーグが難しいかは、それが表しているのではないでしょうか。

私としては残り5試合でなるべくチームにプレッシャーが掛からないように働きかけていきたいです。自分たちが冷静に集中力を持ってできるように、できるだけそういったものからチームを守っていくことが私の仕事だと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】