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09.01.21
宮崎トレーニングキャンプ6日目フィンケ監督
フィンケ監督 宮崎トレーニングキャンプ6日目を終えてのコメント
「今のところ誰もキャンプに来てケガをしていません。今日の試合中に細貝が何度か足を触っていましたが、ドクターに確認したところ、筋肉が少し張っているだけで別に問題はなく、今後の練習メニューはこなせることです。
今は準備の期間だということから言えば、体力的な負担も多いわけですからみんな疲労がたまっている状態です。ですから今日の試合でも、ものすごく大きな期待をしていたわけではありません。この時期で大切なのは、可能な限りパスをつないでコンビネーションプレーを見せていくことでした。ものすごく質の高いプレーをこの時点で求めているわけではありません。
今後の練習についても、スポーツ生理学的に言って正しい負荷を与えていくことで、できる限り選手たちがケガをしないようなメニューを組みたいと思っています。もちろん残りの日程でも厳しいものになるのは間違いありません。
しかし選手たちは自らの体で感じることができるでしょう。努力は必ず報われるということを。
昨日の午後のクロスカントリーコースでのトレーニングは、体力測定の結果がなければできない練習メニューでした。選手に正しい意味での非常に高い負荷を与えることができました。その分、今日の試合の相手が高校生でよかったと思っています。この時期にレベルの高い相手と試合をすると、よけいな負荷を与えてしまうからです。
ハードな練習が続いていることは確かですし、選手たちには強い意志が求められます。しかし昨日の練習に関しては、体力測定の結果がなければできなかったということ。この体力測定の重要性を理解してほしいのです。なぜならば、選手たちに非常に厳しい負荷を与えていくのは当然のことだと思いますが、ある一定のレベルを超えるとケガをしてしまうからです。そういうことが起きないためにも、前もってスポーツ生理学的な根拠に基づいたメニューが組めます。これが質の高い仕事をしていく上での土台だと思っています。
明日のトレーニングもそれほど大きな負荷はありません。午前中は、ボールを使った楽しい、疲労を忘れさせてくれる練習メニューになります。今日の試合も、それぞれの選手のプレーの内容や質の高さを評価しようというものではありません。いつものボールを使ったトレーニングの延長で、45分間正しい負荷を与えるための練習でした」
(今日のトレーニングマッチでは何も制限がなかったようだが、その狙いは?)
「選手たちに伝えたのは、相手のボールのときは中盤のゾーンからプレスをかけていこうということでした。今回は一切の規制をしませんでした。逆にCKのときは、時間をとってゆっくりプレーするように言いました。そのことで短い休みが取れます。クレバーな試合内容にすることによって体力的にも無駄な負荷をかけないようにしました」
(相手の監督に何か戦術的な要請をしたのか?)
「鵬翔高校は30分を3本やりたいと言ってきましたが、45分を2本にしてもらいました。その代わり相手の交代は自由で構わないとしました。それ以外に戦術的なことでは、私からはお話をしていません」
(誰もケガがないということだが、別メニューの選手が数人出ているが)
「みんなキャンプの練習とは関係のないケガです。特に啓太に関しては、こちらに来る前にできたマメがつぶれてそこからバイ菌が入ってしまったようです。彼は練習への意志を見せていたし、素晴らしいトレーニングをしていたので残念です。
堀之内は、18日のトレーニングマッチで相手と接触した際にヒザに痛みを感じました。練習メニューが原因でのものではありません。セルヒオも闘莉王も阿部、アレックスらは前シーズンのケガからの回復がまだできていないということです。
ここには素晴らしい環境があります。宿泊施設の近くに砂浜があり、毎朝7時半から回復のための練習をしています。午後の練習は自転車で往復しています。これも回復練習です。そういうことを定期的に行なっています。それと私たちのメディカル部門のスタッフが毎日選手のリカバーをしています。とても大きな負荷を与えているのに、それによるケガが出ていないのは回復も同時にやっていることの成果だと思います」
(闘莉王や阿部の動きはいいようだが復帰のメドは?)
「それは私1人では決められることではありません。あくまで選手たちのコンディションがすべてです。ドクターやトレーナーが毎日仕事をしていますし、彼らはできる限りのことをしていますが、回復というのはすべて予定どおりいくわけではありません。いつチーム練習に復帰できるかについては、いろいろな動きが100パーセントできるようになってから、ドクターが判断しないといけません。
指導者の中でよく知られているルールですが、相手のいないところで完全な動きができたからといって勘違いしてはいけません。3週間休んだら、3週間以上やらないと復帰できない、という経験に基づいたルールがあります。これはスポーツ医学的に見た事実なのです。
例えば前十字じん帯を損傷した場合、通常は練習に復帰するまで6ヵ月かかります。それから元どおりになるまで少なくとも6ヵ月、7ヵ月かかります。つまり1年以上かかるものなのです。これは選手にとっては厳しい現実に聞こえますが、これが医学的に見れば正しい情報なのです。
ただし早く復帰したいと選手が思うのはいいことです。なぜならその選手のメンタルの強さを表わしているからです。しかしそれと医学的事実は別なのです。選手たちが希望して早過ぎる形で試合に出てしまうケースが多いですが、その場合、早く復帰し過ぎて悪くしてしまうことがあるのです」
(若手の調子がかなりよさそうだが)
「経験の豊富な選手を走らせるのは、若い選手の努力と頑張りだ、という言葉がドイツにあります。若手が頑張るのはチームの将来を考えれば非常にいいことです。経験のある選手がそれによってプレッシャーをかけられるからです。そうすると危機感を持って練習に臨むでしょう。それがチーム全体としてのさらに高い質を求めることができます。ベテラン勢は試合に出て当たり前と思わなくなります。
レッズには才能あふれた若い選手がいるのは事実ですし、そう認識しています。彼らは年上の選手にプレッシャーをかけてポジションを取りにいくでしょう。一方、年上の選手たちにもまだまだたくさんのポテンシャルを感じています。彼らは非常に素晴らしい経験がありますし、まだまだ実力を伸ばすことができると思っています。こういう状況になれば、さらにレベルの高いチーム作りを目指していけるでしょう」
(昨日の日本代表戦の感想を)
「いかに格下の相手に大差で勝つのは難しいか証明されたと思います。イエメンは守備を固めることによってできるだけいい結果を出そうとしたと思います。そういう意味では、イエメンの目標はある程度達成されましたし、日本代表も自らの義務を果たしてある程度いい結果を残すことができたと思います。
達也が点を取ったことは喜ばしいです。攻撃の選手にとって最も優れた薬は得点だからです」
(闘莉王はもう1ヵ月半くらい通常の練習をしていないが、先ほどの話だとこれからさらに1か月半ほどかかるということ?)
「復帰のメドについてはここでは一切お話しできません。なぜなら私は自分の目で見たことを信じたいからです。彼がブラジルでどのような練習をやってきたか、一切情報を得ていません。実際に今の状況を見ると、ボールを使わないところではいい動きをしていると思います。そして少しずつ体力も回復してきていると思います。そのことに関しては大きな喜びを感じています。しかし最終的にいつ彼が試合に出ることができるかというのは、ボールを使ってしっかりとした練習をして、チーム練習に合流し、チーム練習の中でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、ということにかかっています。ですから、この時点で計算からはじき出した日程でお話しすることはできません。
私は昨季終盤の試合をスタジアムで見ましたが、闘莉王は100パーセントの体調でプレーしていないようでした。彼はその後手術をしたわけですが、彼が再び試合に出るときには100パーセントに体調を戻して出るようにしたいと思います。中途半端な形で、ある程度ケガが治ったから、またはある程度体調が戻ったから、という形で公式戦に出すようなことはしたくありません。なぜなら彼は日本代表チームにとっても大切な選手ですし、彼本人のためにもしっかりと体調を整えて100パーセントのパフォーマンスをピッチ上で見せる準備を入念にしてから試合に出ることが大切だと思っているからです」

















